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第216話『だから、前言おうとしたでしょうが』by師匠

これ、更新しようか悩んで寝た(現実逃避)。


……何が書きたかったのか……もはや、不明。

一週間……長いようで短い期間。俺は異世界に行ってなかった。

何故か? そりゃぁ、一つでしょう。


「はい、始末書」

「まだ増えるの?」

「勿論。世界の革命を自分でやってちゃ意味無いでしょう」

「……んまぁ、そうだけどー……」


世界の無駄を省いた事による。世界の最適化……、それをしたらどっさりと始末書が送られてきました。

HAHAHA、悲しいぞオイ。


「元に戻したじゃーん」

「……時間(とき)は?」


……あ。


「そういうわけですね」

「クソー、記憶に残ってたのか……」


始末書がどんどん積み上げられていく。そう、それは塔のようにッ!!

無理だ! そうだ、逃げよう! この戦いの選択肢は三つ! 逃げるor逃走or撤退のどれかだ!!


「代わりにやって」

「無理で―――」


今だッ!!


俺は逃げた。

……クォンはポケーとしている。


おっしゃー、逃亡完了。


徐々にスピードを落としていく。


『しかし、回り込まれた』


「ちょ、黒機サーン!?」


何ていうノリだ……。


「とりあえず、退け」

『…………』


……この状態じゃ無理か。

えぇー、もう一回やだなー。

しかし、今は逃げるのが先決……やるしかないッ!!


徐々に体が変化していく。

……まぁ、変身完了の姿はグロくないからいいんだけどさ……。

男とも、女とも取れる抽象的な姿になっちゃうんだよな、コレ。


『…………』

「退け」


グィッと、何かに引っ張られたように黒機が消滅する。


「……ここまでは想像してなかった……」


まぁ、いいか。君の事は三分ぐらいは忘れないよ。


という訳で、久々の異世界にいく。

この状態だと、『鏡』を使わなくてもいいから楽だ。


「おぉ、増築完了か」


城の前に移動する。すると、何か前よりも盛大になった強そうな城が見えた。

……戦鋼を使った城か。強そうだな。今の状態の攻撃、何発持つか試して……いや、やめとこ。壊したら影流に怒られる。


『そこの、旅の御方』

「ん?」


旅の御方?


俺の格好を見てみる。

所々破れている個所(かしょ)が、戦闘痕に見えたのかも知れないな。

どうせなので、話しかけてきたこの爺さんに話を合わせてみる事にする。


『あんた、この城を見るのは始めてかい? この城は、偉大なる影流王―――』


自分が住んでる国の自慢話キター!!

お、おぉぉぉ、これは全ての世界で共通する事だったのか……。


『それでな、大群が攻めてきた時なんかは―――』

「あの、もういいからッ! 急いで喋ると早死にするよ?」


出来るだけ優しい口調で言う。


『おぉ、そうだった。話を聞いてくれてありがとうな。旅のお譲ちゃん』


……お、お譲ちゃん?

この姿が嫌いになったな……。って言うか、変身と言う割には、人間に近いからな。まぁ、女に見られるのは仕方無いだろう。


……俺は、男なんだけどさ……。


何処かに一人になれるところ無いかな……。一人で泣きたい……。





裏路地は、少し危険だが、比較的一人になれる確率が高い場所。

まだ、昼だし、誰も居なかった。


丁度良い……一人で泣こう。


「お、おれは、おれはさ……」

『うんうん、何々?』

「おれは……誰だ、お前!!」


しかも、ちょいと、舌が回らなくなってきてるし俺!!


『ハハハッ、僕だね? 僕のこ―――』

「死ね」

『死んできまぁぁす』


……やっぱ地獄の人に迷惑。死ぬな。


『お、おっと、何だこの縄は!! まるで自殺する……まさか、君は自殺しようと!!』


……俺じゃなくて、お前な。


「ちがう。お前がしようとしていたんだろう?」

『そうか。僕が死のうとしたから、悲しんで涙を……』


え? は? これ?

違うし。


『そうか。そうなんだね。何て、君は優しいんだ。大丈夫。僕は死なない!』


……やっぱり、俺が迷惑だから、死んで欲しい。


『君は、こんな暗い場所に居るべきじゃないんだ!!』

「いきなり、なに?」


ちょい、俺の口ー。

舌が回らなくて、喋りたいことが全部喋れない!!


そうだ。そう言えば、この体の能力は全て攻撃力に変換してるんだった。

筋力とは別物の、攻撃力。……ダメだ、何か思い出したら殴りたくなってきた……。


『おっと、剣は預かっておくよ』

「あ、おいっ!」


……今の状態でなら、触れれるが、間違えて耐久のないアイツに触れたら……おぉ、血が飛ぶな。


『それじゃあ、こんな裏路地は出ようじゃないか!!』


……何だ、このナンパ男……。


ん? ナンパ……『男』?


「待って! な、おれは、どんな風に見える?」

『ん? 何を言ってるんだい?』

「だーかーらー、おれは、男? 女?」

『ははは、君はりっぱな女の子じゃないか』


……殺す。



ボカボカミシィッギュルルルルルン!!



……今の効果音は何だったんだ……。

まぁ、無事に剣を取り返して表通りに戻る事が出来た。死体を一つ、作ってしまったが……。


……城に戻るかな。





城に戻って、気づいたんだがどうも、この姿は完全な『女』に見えるらしい。

……いや、胸だって無いし、下は……あれ? 下ー、おーい。


「……無くなってる……」


周りに居た、兵士が三人ほど鼻血を吹いて倒れる。


……い、いや、無くなってるなんて、そんな……ん? 待て。



今の俺の体の構成素材。


魂一つ、世界一つ、肉体一つ、思考一つ、心一つ。


……うわ、欲が無い!!

性欲が無いから……、つまり、無駄を省いた時に消えたのか!!


……悩ましい事態だ。


「あら? えっと、海弟……で、あってるわよね?」

「お、ししょー!!」

「何? 何か悩ましい事態?」

「おれの体が何か、おかしい!!」

「頭もおかしいから、大丈夫よ」


全然大丈夫じゃないし!!


「ししょー、ヤバイです! 下が消えた!!」

「下って……ここ?」

「はい、ここ!!」

「んー、ちょっと貸して」


俺のズボンを脱がせ……脱がせさせるかッ!!


「な、何。ちょっと、貸してって言ってるだけでしょう」

「本当に実行するなー!!」


しかも、丁寧にパンツまで掴みやがってー……。


「……まぁ、いいわ。で、何?」

「あ、もういいの。って言うか、ししょー! 何で、あの時言ってくれなかったんだよ!!」

「言おうとしたじゃない。『……何かさ、さっきの姿……女の子っぽかったわよ』って」

「え?」


え? あの時?

え? 言おうとした?


……そういうのは、自分では気づかないんだから……。


「まぁ、言うならば今の海弟は、可愛い系の女の子ってことよ」

「……戻る」

「ダメ」


……何で!

しかも、剣が取られた!!


「うへへへ、師匠に刃向かうのかね海弟一号……」

「一号って何! って、ちょ、待って! この体に慣れてきてる!!」


ここで、姿を元に戻す→師匠が俺を刺す→バッドエンド。


ここで、姿を戻さない→この体に鳴れる→バッドエンド。


最悪だー!!


「取り返す!!」

「兵士ども、やっておしまい!!」


……何だよ、それ。


しかし、兵士は襲い掛かってくる。


何で、言う事聞くんだよ!!


「お、おい、どうなってんだ!?」

「ふふふ、女騎士の少ないこの国で、兵士達の恋愛感覚は狂う寸前。つまり、海弟でもオーケーと言う訳よ」


……女がたくさん居る、部隊に居る俺って幸せ者なのかー。

……って違う!!

逃げなきゃ!!


「第二『風軽』」


体が軽く……ならない?

あぁ、そう言えば、魔力まで省いたんだった……。

攻撃力アップに全部使ったんだった……。


ここで、命令を出すか? ……そうするしか、無いだろう。



「世界の意思だ。止まれ、愚かなる兵士達よ!!」


この口調は、俺の想像する王者口調だ。はっはっは、影流とは正反対。

止まる兵士。


「……何か、私まで止まってるんですが……」

「死ぬ?」

「それはイヤ」

「じゃ、それ返して」


俺は、師匠に返してもらった剣を鞘に戻し、元に戻る。

ただ、師匠達は、まだ硬直状態。


「……な、何で動けないの?」

「俺が世界に命令してるから」

「解きなさい」


……ふ、ふふ、仕返しって言葉知ってる?


「兵士共、突撃ッ!!」

「あ、ちょ!! 動けないッ!!」


……頑張れ。


うん、あの状態の海弟は色々無駄なところが削れてます。身体的な部分が特に。


……ん? どんな顔かって?


そりゃぁ、ここまで読んできた読者様の想像力で補えると思いますよ。

とりあえず、男でも女でもオカマさんでも無い海弟なのです。


……ちょっと、吐き気が……。ほんと、何でこれを更新したのやら……。


息抜きしようと書いたんですが、抜きすぎた……って、感じですね。


次回はマジメに書きましょう。



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