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第205話それは武器でした。

HAHAHA、テンションを上げないと寝ちゃいそうだぜ!!

まずは、あいつが追っている物を見つけるか。先回りした方が早い気がするし。


裏路地から出て、大通りに出る。そして、一つのデパートの上に乗る。

商店街にとって邪魔な存在だろコレ。


「さぁて、その世界の転覆ができる道具、もしくは人の形状は?」

『一重に言えば、剣……と言うよりも細剣(レイピア)か、柄の部分に鎖が付いているのが特徴的』


武器……なのか? じゃあ、それをあの少女は誰かに盗まれたと。

少なくとも、あの少女は悪い奴じゃないみたいだし、盗んだ方が世界の支配をもくろんでいると言うことか。

いや、逆の可能性もあるが想像できん。


「とりあえず、向こうの世界の騎士って言う立場じゃ分が悪いな。世界の支配者としての仮面を作らないと……」


何か物品で示せる物があればいいんだが……。


「無いな。まぁ、名乗れば信じてくれると思うし、いいか」


仮面とかそのままで、デパートから降りる。

背中の剣を引き抜いて、そのまま走る。


「相手の情報がわからないってのはキツイな」

『そっちの魔法でどうにかならない?』


……その手があるじゃないか!!


「第三『風星』」


この場の空気を支配する。

制御下にある人間は、三十一、動いている車は三、不審な動きをしているのは……よし、見つかった。


「第二『風軽』」


風で体の補助。そのまま、不審車両のところまで走る。



「……見つけた」


車じゃない。さっきの少女だ。

と言う事は、この先のくるm―――


「ふぅ、見つかった」


そう言って、しゃがむ少女。


……え?


「えぇ!? あの車は!?」

「はい? えっと、くるま? わたしはこの帽子を―――」


……帽子……。

まさか、それが……いや、レイピアだったな。

しかし、コイツが持ってるようには見えないんだが……。


『車は?』

「偽者ってわけじゃないけど、勘違いだった」

「? 誰と話してるんですか?」

「空気」

『くう―――空気じゃない』


ハハハ、この少女にはお前の声は聞こえないんだよ。世界の支配者の権限をことごとく破壊―――ん?


「ちょっと待て、無効化できるのは剣だけだよな?」

『そう。当たり前』

「持ち主にも効果は移らないよな?」

『勿論』


……あれぇ? おかしいなぁ。

何で、コイツには世界の支配者の効力が効かないのかなぁ?


……何だか、最悪……では無いけど、予想の出来なかった展開が俺の脳内で行われているのだが……。


「だから、誰と―――」

「空気。空気だよ」

『空気じゃな―――』

「空気だよなぁ」

『空気……でいいや』

「そ、そうだ、お前、名前は?」


話をそらせ!! さぁ、話に乗って来い!!


「わたしですか? わたしの名前は……あれ? 思い出せないです」


不覚!!


「そ、そう。じゃあ、俺だけでも名乗っとく。俺はか―――」


待て。ここで本名だしたら世界の支配者とか無関係にヤバイ状態になるんじゃないか?


『じゃあ、海弟も空気で』

「それは、ヤダ!!」

「それはやだ?」

「違う。それ名前じゃないッ!!」


おぉぉぉぉぉ、俺がここまで焦るとは!!

何て戦闘力だ!!


「海弟。もう、海弟でいい。HAHAHA、他の連中には支配者能力使えるしバレてもいいんだッ!!」


そう、バレてもいいんだッ!!


「海弟……さん?」

「あぁ、持病の足の小指痛い痛い病の発作だ」


兎に角、聞くだけ痛い病名だ。


「そうですか。それでも、ここに居たら危ないですよ? わたしって、変な人たちに―――」


それ以上は聞こえなかった。

何故なら、アイツが(さら)われたから。


「しまッ―――考え事に集中しすぎた!!」


背の高いビル、家の屋根など関係なしに飛んでいく男。アレが犯人か?


「ただ、主犯ではない……みたいだな」

『こちらでも情報はつかめる。ただ、アレと一緒に居ると情報が消えるから、それ以前のものだけど』

「オーケーオーケー。アレと一緒にいると世界の支配者能力は無効化されてしまうんだね。クハハハ、ならその愉快に歪んだ顔を消し炭にしてやろうじゃないか」

『出来る限りの情報提供……のみする。それ以上関わったら危険そう』


何だか、失礼だな。


「まぁ、いいけどさ。この町全体の図をくれ。罠を仕掛ける」


普通には殺さないぞ。


『わかった』


頭の中にこの町の隠れた通路などが記録されていく。

あいつ等の動きは『風星』で掴むとして……今は罠だ。


「いやぁ、花火の先取りしててよかった」


この世界の支配者特権を使用し、この町全体にネズミ花火から手筒花火まで転移させる。


次は、電圧を―――





準備完了。

幸い、この町からまだあいつ等はでてないみたいだな。

なら、大丈夫だ。


「『鏡』」


さぁて、面白い事を始めようか。

まずは、あの男の足の切断からか?

いや、鋼鉄線を使って動けないように……。


「いやぁ、俺と対等に戦ってほしいなぁ。クハハハ」


魔王モード!!


≪覚醒≫



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