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第204話世界を崩せる道具

海弟が最強なのは世界を支配しているから。


……それを無効化したら?

「ひぃぃぃぃぃまぁぁぁぁぁぁぁぁ~~~~」

「五月蠅いッ!!」


ん? その手の―――


グショリッ♪



「ガァッ!! う、ぐぅ……。め、目潰し!? メチャクチャ痛いぞコレ!!」

「はいはい、五月蠅い。ゴミはゴミ箱へ」


何か、最近母さんが一層冷たくなったような……アレは偽者か!?


「まぁ、偽者でいいや。それで母さん」

「今あんたはスルーしちゃいけないところをスルーしたわ」


あの親がいるんだもの。この子が居てもいいでしょうに。


「で、メチャクチャ暇だ!!」

「学校逝け」

「逝け違う。って言うか、今深夜」

「警察に捕まらないようにって言うゲームよ」


この人絶対に、俺がそのゲーム始めたら警察に通報するよね。『学校に不審者みたいな人がいるんです(裏声)』って俺はゴールで捕まるんですか?


「考えるのがいけないのよ。ほら他の主人公を見てみなさい―――」


馬鹿、純粋、朴念仁―――


「クリアしているのは朴念仁だけじゃない。って言うか、一度あんたの脳みその中見ておきたいわ」

「ぜひやめていただきたい」


俺だって自覚―――これ以上この話引っ張ると≪アレ≫の視線が……、ネタ無いとか言ってるくせに。


「よし、この際だし警察署でも襲うか」

「ゴメン、あんたには脳みそ無かったわ」


いやぁ、化学兵器vs魔法は意外と楽しいぞ。


「さて、寝るかな」

「俺を置いていくのか!!」

「ははは、当然」


……む、無理だ!!

今日は日曜日。昼に影流と戦って疲れて昼寝をしてしまった!

つまり、夜寝れないッ!!

これは寝不足の予感だぜ!!


「そう、これは暇だ。暇で暇でしかたないんだ」


どっかに騒ぎは落ちて―――


『こらぁぁぁ!! 待てぇぇぇ!!』


ん? 外に何か面白いことの予感が……。

ちょいと、着替えようか。立場的にこっちの魔法使いは少ないから特定されないように向こうの騎士として。

仮面は顔の目の周りを覆う白いやつ。そうだなぁ、オペラ座の怪じ―――白いの。


「ん? 何で、今思考を一時中断したんだろう……」


……面白そうじゃないか。関連性があるんでない?


「夢喰い? いや、俺は寝てなから……脱力? そんな事出来る魔法も科学も知らないな……」


おぉぉ、楽しくなってきたぞ!!


「早着替えと」


さて、行くか。





商店街。ここから声が聞こえるが……寒い。寒すぎる。


「何でアーケード街じゃないの?」


いや、たいして変わらないと思うけど。


『ま、待てぇぇ!!』


ん? 裏路地?

奥まで行くと危ないんだよなぁ。不良とかいるし、救急車通りにくいから手加減が必要なんだよ。面倒だから俺が治癒の魔法掛けてるけど。


『はっ!? あ、あなたち誰ですか?』


……無駄に声でかい……、全部聞こえてますよ?

まぁ、その分俺が早く動けるんだけどね。


『はぁ、私はアレを追わないといけないので……すいま―――』


ボゴッて、ハハハハ、全員一撃で沈めてやったわ!!


「!? だ、誰ですか?」

「不審者じゃないってことだけ言っておく。で、あんた面白そうなことしてるな? 人探し? 手伝ってやろうか? いや、手伝わせろ」

「その気持ちだけ―――」

「気持ちより行動の方が軽いんだよ。ッてわけで、行こうか」


本能的行動の方が人は楽しめるんだよ。頭で考えた事を実行をしてるようじゃ面白味は楽しめないぜ!!


「ッてわけで、行こうか。どっち? 目印は?」

「えぇ、あの、その……普通の人に見せてはいけないと言うか……その……」


その割にはお前、大声だして走ってたなオイ。


「まぁまぁ、俺は格好からして普通じゃ無いし」

「不審者じゃ無いんですよね?」

「奇抜なんだよ。HAHAHA」

「HAHAHA、ん? 何だか誤魔化されたような……。それじゃあ、急ぐので!!」


……ここで逃して溜まるかぁぁぁぁ!!


「普通じゃ無いってことを証明すればいいんだろ? なぁら、簡単だ。炎よ!!」

「ひやぅっ!! な、何ですかコレ!!」


……魔法を知らない?

……これで、この世界の住民って線が消えましたよ皆さん!!

しかし、じゃあ何でコイツはここに?


「おい、統括者さんや」

『寝不足……』

「異世界の動きは?」

『酷い。異世界? 特に無し。海弟が異世界間を移動しまくってる以外は』

「……本当か?」

『証拠はあるよ。データがあるし』


……なら、アイツは何なんだ?

この世界の住人なら魔法の存在を知っていてもおかしくないんだが……本当に何なんだ?


「……演技? いや、無いか」

『何の話してるの?』

「いや、おかしい奴を見つけてな」

『ちょっと待って……』


ん?


『それは、引きこもりか何かじゃない? 魔法の存在を知らないってのも納得できるし』


データがあるって言ってたし、アレを確認したのか?

まぁ、いいや、説明せずに済むし。


「いやでも、それは無いと思うぞ。普通の人が関わっちゃいけない事に関わってるらしいし」

『……データが無い? 違う、上書きか。だとすると……』

「教えなさい。教えなさいったら教えなさい」

『あぁ、アレはこの世界でもっとも弱い存在だよ。世界に押しつぶされてしまうぐらいに』

「は?」

『だからぁ、アレは生きてるようで生きていない。存在を上書きされてしまっている存在なの』

「……理解できるように喋ってくれ」

『……人が数字の羅列で作られているとして、アレは数字を塗りつぶされている存在って事。で、その塗りつぶしている何かは世界に対抗できる唯一の手段だとかで、昔人間が攻め込んできた事があったな』


……すげぇ。世界に対抗できるもの?

面白そうだ。


「追うか。追うぞ。追うしかないッ!!」


コレをこっちの政府の奴等に知られる前に回収する。


「よし、ここらへんが世界の支配者として妥当だろ」

『……認めざるを得ない。私はもう支配者じゃないし攻めて来られても困る』


よし、面白い事に介入決定!

少女<世界=海弟



この式であっているはずなのに、成立しない世界……。


海弟の最強を潰す時が……来たのかも知れません。

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