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第195話『魔法開発? HAHAHAHA』by海弟

はい、魔王も勇者も作戦ターイム。

「新しい魔法ねぇ……」


現在、俺は考え中だ。

何についてとか説明するのは面倒だ。

なので適当に……って、手短に説明する方が短そうなので説明しよう。


魔力開発中。


よし、コレで全てわかっただろう。


「水の形をした雷? まぁ、油断はさせられるだろうが、あんまり意味ねぇな」


独創世界にある知識を持ってくる……。それが真理に近い魔法。

……今までは初級魔法の応用ばかりをやってきたからな……。

炎の形をした炎なんてバレバレだ。そうだな……独創世界から持ってくることができれば本の形をした炎ができるかも知れないんだぞ?

メチャクチャ相手を油断させられる。


うん、これが上級魔法。

中級魔法? ハッハッハ、俺の成長能力に付いていけなかったのさ!!



……いや、成長速度が変則的なので覚える時間が無かったという……。


神に力を与えられるっていいけど、時期を(のが)すんだよな。

……はい、俺のせいです。俺が覚えようとしませんでした。すいません。


た、ただ、今いるのは威力の強い上級魔法だろう。


「最初のぶつかり合いはただの様子見。力比べになる事が予想できるからな」


……相手の様子がわからないのに戦争しかけてくるなよ。


「まぁ、こっちはこっちで作戦があるわけだが……」


……魔力が少し戻ってきたな。

さすが、魔法石の詰まった神殿。


「治すかな」


……人一倍怪我はしてるからな……。

何故か。


白い光に包まれる俺の腕。

……ん? 待てよ。

何か閃いたぞ。


「勇者と魔王集合!」

「うっさい。でられないの!!」

「よし、阿呆(ユウシャ)はいらん! 魔王来てくれ!」

「ひ、酷い言われようね……。って、中に突っ込んだのあんたでしょう!」


……いや、母さんが押せって言ったんでしょ?


「呼ばれたから来たが……何かあったか? この神殿の破壊か? 我も狙ってはいたが―――」

「違うから。ここ影流いるし」


阿呆(ユウシャ)馬鹿(マオウ)か。


「そこへ、加わる間抜け(カイデ)!!」

「そろそろ成仏しようか」


って言うか、いつから心を読めるようになった!!


「まぁ、そんな事はどうでもいい。っていうか、作戦タイーム! はい、集まって」


集まってくる魔王と勇者。

アッハッハ、第三勢力。


……ん? 俺は影流の下でしか動けないから第二の俺の部隊ってことになるか。

豪華すぎるだろ!!


「いや、不思議現象(オカルト)すぎるだろ!!」

「さっきから失礼ね」

「おかるととは何だ?」


……いや、何でもないけど。


「で、作戦を説明します。阿呆は向こうで聞いてください」

「そろそろ殴るわよ」

「でてこれるの?」

「無理ね」

「ッてわけで、作戦を説明します」


……いやぁ、勇者と魔王が協力するなんて滅多に見れないぜ!





「ってわけなのですよ」

「嫌だ」

「何故勇者と協力せねばいかんのだ!」


……フッ、俺が見たいからに決まっているだろうに。


「世界が狙われているから」

「嘘ね」

「偽りだろう」


……何で見破られたんだ?


「それに、我の向こう側にいる魔族と戦わせれば向こうも降伏するだろう」

「いや、それじゃ意味無いから」

「何故?」

「成長が止まる。科学発達を魔法で妨害するのはよくないって。だからできるだけ友好的な関係にしたいんだ」


……どちらかが滅びるのは嫌だしね。

って言うか、魔族が支配するとか嫌過ぎる。

……魔王には悪いけど。


「友好的な関係とは……。また戯けたことを」

「だからこそのあの作戦だろう!!」

「勇者と魔王が協力するなど……」

「主役なんだぞ! 俺なんか途中で死ぬかもしれない役だぞ? 阿呆じゃねぇのか?」

「しかし……剣は?」

「ここにある」


白の剣と黒の剣を鏡から取り出す。


「二つが同一の人物の物となるとは……」

「まぁ、これが終わったら二人に返すけどね」

「……じゃあ、私賛成っと。終わったら肉体もらうし適当に旅したいのよね。魔物退治の!」

「ククク、いいだろう。我も賛同しよう。終わった後勇者を潰す為にな!!」


……物凄く息があっていると言うのは気のせいだろうか?

……いや、母さんの策略だな。


「それじゃあ、母さん戻って……来てね。いつか」

「そうだな。勇者、またいつか会おう」

「ちょ、でるの手伝いなさい!!」


……嫌だよ。





「ゼェ……ハァ……汗だくだコルァア!!」

「な、この結界硬すぎる!」

「でも、一応でられたでしょ?」


……お尻だけ。


「俺、尻を母さんとか呼びたく無い」

「我も尻を勇者などとは呼ぶことはできん」

「……殺すわよッ!!」


……もうこのまんまでいいかな?

喋るケツって名前で観光地にしてやろうか……。


「な、何か悪寒が……」

「気のせいだ」

「気のせいだろう」


あ、魔王も同じこと考えてたのか。


「この結界を破壊する方法は無いのか?」

「あったとしても俺は知らないな」

「私も」


ダメじゃん。


「こうなったら、力押しか?」

「そうだな」

「いや、一方的な被害が私に来ると思うんだけど……」


……ケツよりマシだろう。


「炎よ!」

「炎よ!」


お、ハモった。


「って、私に被害が一番ありそうなの選んだでしょう!」

「いや、炎って攻撃力ありそうだなぁと」

「強そうだからな」


よし、意見一致。


「俺は魔力が尽きそうなんだけど、魔王のサポートくらいはできるだろう。勇者を燃やしたりして」

「そうだな。勇者を燃やすぐらいはできるだろう」

「ほら言った!」


……何か言ったっけ?


「さぁ、燃えろ! 俺の拳ぃぃぃぃいいい!!」


ボガァァァン!!


フッ、俺の拳を受けて立っていられる者など……など……何!!


「無傷……だと……」

「幽霊ですからね」

「我も魔力を最大限使ったのだがな……」

「幽霊ですからね」

「……逃げる?」

「同意する」

「テメェら待ちやがれぁぁぁぁああ!!」


クッ、何て失態……。





あれ? 何で空に星が……しかも真っ暗だ。


「記憶が飛んでるな……うらやましい」

「は?」


……記憶が飛んでいる?

まさか、俺は痛みを感じないんだぜ?

……精神的なものは別だが……最近、心が復活したし……。


「ま、まさか……何だ……この恐ろしい感覚は……うわぁぁぁぁぁ……」

「ふふっ、これ以上掘り返すのは危険だな……我が魔王でなかったらと考えると……ふふふ……」


うわ、何か勇者ヤバイよ。

何処までも非情だよ、俺の母さんダヨ!


「そろそろ、寝るか」

「いや、会議が終わったそうだ。帰る準備をしろ」


……魔力は大体回復してるな……。


「王様達は俺が送るよ」

「……気が進まんが勇者を探してこよう……。お前のトドメが効いたんだろう」


俺はトドメになにをやったんだ。

そして、仕返しに何をやられたんだ……。


「そろそろだ。それでは行ってくる」

「見つかるなよ~」


……魔王が生きてるなんて知られたらと思うと……お、これは楽しそうだ。


「えぇと、各国の王様達は、たぶん国へ帰る……んですよね?」

「まぁ、色々準備があるしの」


……おぉ、これはドワーフの……。


「んじゃ、送りますよ。それぞれの国に帰れると思うんでこの中に入ってください」


そう言って、鏡をだす。

鏡の中から鏡をだす。

……ん? おぉ、何かいい事思いついた。





全員が帰った後、俺は神殿に残った。

その他に勇者と魔王が居る。

勿論、中にいる。

神殿内に魔力が満ちていないので幽霊も入る事ができた。


「それじゃ、こっちはもらってくぞ」

「あぁ、我等もうまくやろう」

「初陣ね」


さぁ、いつでも来るがいい。

俺たちは政治とか関係なく暴れてやるぞ。


作戦の内容は未公開!

今回の主人公は海弟じゃないのかもしれません。

視点は海弟だけど。

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