第192話『うわっ!! 鬼畜すぎる!!』by海弟
そう、コレが書きたかった!!
話が通じるなら話して和解できるんだろうけど、向こうは向こうで分からない言葉使って連携取ってるし……。
って言うか、木から落ちて無事って時点でヤバイよ。
「炎よ!!」
魔力に任せて炎を出して森を燃やす。
生態系なんて関係ないぜ!!
『なっ!!』
ん?
今、なっ!! って、言ったよね?
俺聞こえたよ?
……話通じる……のか?
「あの、言葉わかります?」
『クッ、我々の森を……』
……戦う地形を変えて自分の有利にするなんて基本中の基本じゃないか。
って、違う。
「何で攻撃されてるんでしょうか?」
『……侵略者が!! 恥を知れ!!』
……俺が侵略者……。
よし、ノリでここは切り抜けよう!
「俺は侵略者ではない……。侵略者から守る為にここへ来たのだ!!」
『な、何だと!!』
『その話は本当か!!』
『しかし、外の人間だぞ……』
……おぉ、ノリがいいなぁ。
よし、次だ!
「俺は、知っている! ここの民がどんな事をされてきたか! 俺は俺たちの行動を恥じている……。だからこの土地の民を守ろうと行動しているのだ!!」
『……我々の……味方……』
ん、うまく騙せた。
「あぁ、この土地……いや、この世界に革命を起こそうと異界より敵が攻め込もうとしてきているのだ……」
『やはり……』
『だから、我々は勇者なんぞを異界より呼ぶなんて反対したのだ……』
『あぁ、やはり我々は間違っていなかったのだ!』
……何と無くコイツ等の立場がわかってきたぞ。
「あぁ、俺も間違いをしった……。これでは侵略者の思うがままだ!! 勇者と言う切り札が向こうにはある! 立ち上がれるのは我々だけなのだ!!」
『そうだそうだ!!』
『やるしかないぞ!!』
『よし、他の奴等にも報告してくる!!』
……俺、コイツ等大好きだ。
俺も勇者嫌いだし。
【勇者の息子なのにね】
五月蠅いな。
ちなみに、母さんは俺の中に入っているという……。
家族だし相性がいいからうまく憑依できるらしい。それに近い状態と。
【ふふ、私のことをよくも侮辱してくれたわね。帰ったら……ふふふ】
怖いのですが……。
まぁ、いいか。
「いざと言う時には逃げよう」
【やっぱ、私とあんた血が繋がってるわ】
……なんで今、認められたんだ?
☆
とりあえず、俺は他の国にも行かないといけないから、その場を去る。
「さて、まずは頬でも抓ろうかしら」
俺は痛みを感じないよ?
「そういやそうね。それじゃあ精神的なことで……」
そう言って、ドラゴンの上から俺の服を一枚一枚落とし始める俺(母さん)。
やめて……。
「残ったのはパンツのみ……ふふふふ」
やめろ!! やめるんだ!!
俺のプライバシーに関わる!! やめるんだッ!!
「何でも言う事聞く?」
……一回だけ……ならいいだろう!!
「……まぁいいわ」
……何を頼まれるんだろう……。いや、命令されるんだろう……。
「私に肉体頂戴」
……普通でよかった。
今は無理だけど?
「わかってるわよ。後で……ね?」
……俺の女口調恐ろしかった。
「過去形なのがリアルよね」
……色々苦しむねコレ。
「さ、着いたわよ」
とりあえず、憑依を解いてもらって……って、パンツだけだよ!!
やめろ! ちょ、このままエルフのところに降りないで!!
「それじゃ、もう一つ……」
ホントに精神的な攻撃だ……。
「まぁ、それは肉体を取り戻した時に」
そのときまで俺に気苦労させる気かキサマ!!
「ま、そんな感じっと」
そう言って、ドラゴンの鱗をはがしていく俺(母さん)。
うわ、生々しい……。
「これ、錬金しなさい」
……そういうことね。
とりあえずシャツが欲しいな。
寒いし。
「っと、このま―――」
馬鹿ッ!! ドラゴン恐怖症の俺にこんなところでドラゴンと二人きりにさせるなんて鬼畜だ!!
「あ、ゴメンゴメン。手紙貸して」
「……触れるの?」
「気合ね」
……気合ですか。
とりあえず手紙を渡す。
すると下へと降りていく母さん。
……落ち着け……錬金と。
「できた。できたぞぁあああ!!」
もはや最後のほうは悲鳴だった……。
☆
「はぁ……はぁ……」
「何かすごく辛そうね」
「た、頼んだ……」
憑依してもらう。
……先に服の回収お願いします。
「わかってるわよ」
……もう、人生を諦めてもいいレベルだと思う。
なぞなぞ第一弾!! (とか言っといて第二弾があるかはわからないっ!!)
Q、一生に一度しか食べれない料理ってな~んだ?
ヒント、高価な物とかじゃありません。
わかった人はメッセージで答えお願いします。
答えは次回の白黒で!