第190話一ヶ国目(旅行じゃないのが残念!)
十分くらいで書いたので途轍もなく短いです。
そのぶん、マジメ度が抜けていてギャク多しです。
「お、おい……この状況は?」
「知らないわよ」
……俺の周りにはドラゴンが居ます。いっぱい。
……あぁ、何でベレテナには龍騎士団があるの……俺の苦手じゃないか!!
早く帰りたい……。
「えぇと、こっちだっけ?」
「いいえ、こっちよ!」
「いや、こっちだ!!」
「呪うわよ?」
「こっちだね」
と言う、事を数回やりつつ進むと……。
「見事に……」
「迷子ね」
うわ、信用できないなこの母親。
って言うか、無責任すぎる。
「じゃあ、私は壁をすり抜けて先に待ってるから!」
「うわ、ひでぇ!!」
俺が外道なのはあの母親の血が流れているからだな。
で、外道だと認識できているのは父さんの血が流れているから……。
父さんナイス!!
「……戻るか」
……あ、そういや『鏡』でいけるんじゃね?
じゃね? じゃね?
☆
ハッハー!! (ル○ージ風)。
見事にたどり着いた海弟君は、見事に兵士に囲まれています!
ヤッホー、許可もらってないのに入ったから当たり前じゃねぇか!!
『観念しろ!!』
『お縄に付くんだな!』
……江戸っ子?
まぁ、いい。
そこは無視だ。
「実力主義国だから通じる第一問!!」
『……は?』
……ククク。
「力とは示すものである? ○か×か?」
何か回答してくれている兵士がたくさん居るが、たくさん居すぎて聞こえない。
はい、残念。バツゲームです。
「風よ!!」
圧力を打ち込み剣と盾と鎧……そのたもろもろを使用不能にする。
だが、闘争心が漲っているこの国の兵士さんは素手で襲い掛かってくる。
なので、少し血を見てもらった。
『ひ、ひぃぃぁぁ!!』
『あ、悪魔だぁぁっぁあ!』
……失礼な……。
「ぬぉぉぉお!! 強い奴が城の中に居ると聞いたぞ! 何処だ? 何処に居る!!」
……王様か……聞き覚えのある声だからな。
「こっちだよ~」
「そっちか!!」
って、いきなり斬り込んできた!!
外交問題だぜ!!
でも、俺は気にしないからいいや。
「おっと」
「キサマはあの時の……」
「これ、手紙です」
そう言って、床に密書(?)を置く。
そして魔法を使って逃げる。
完璧だ。
「ふむ……手紙な」
……作戦は成功だろう。
☆
「お前、勝手に逃げやがって!! 勇者である以前に母親か!!」
「知らないわ~。聞こえないわ~。ドラゴンちゃんやっちゃって」
「うわッ! ごめんなさいごめんなさいごめんな―――って来ないじゃねぇか!!」
「ププッ」
「キサマぁぁぁ!」
……何で実の母親(幽霊)とこんな会話してるんだろう……。
「まぁ、ここは大人になって許してやるとするか」
「おぉ、さすが外道」
「関係ないだろ!!」
……これは……俺の中のツッコミの血が騒いでるぜ!!
ワッショイワッショイとなッ!!
「よし、次行くか。憑依頼んだ」
「任せとけムスコン一号!!」
「誰のことだよ!!」
……もういや……。
ドラゴンに乗る俺(母さん)。
そして、それをドラゴンは確認すると飛び立つ。
馬みたいにドラゴンは調教がいらないからな。
知能が高いから餌がもらえるとわかるとどんな奴にも尻尾を振る。
まぁ、めんどくさがりやなんだなドラゴンって。
「まるであんたね」
いや、お前だろ。
……その気になればマジメな話だって書けるんだ!!
……それさえわかってくれればいいのさ……。




