第186話脇役の気持ち
何か知りませんが海弟が脇役として変な物語に巻き込まれます。
は、はは……体が持たない……。
だって、『三日睡眠なし→五時間睡眠→睡眠なし』だぞ?
体が持たないから……。
「だ、だが楽しんでやるぞぉぉぉぉおおおおおお!!」
「何だか隊長が気持ち悪い状態に!!」
「誰か隊長を休ませてやれよ」
「聞かないと思うが?」
「だが……危険ではないか?」
「確かに危ないな……」
お前ら失礼だぞ。
……あぁ……死ぬ……。眠死ぬ……。
死ぬ前にたくさん寝たかった……。
「隊長が死にますよ!!」
「死ぬ前に悪魔に捧げて生贄にするか?」
「かなりの悪魔が召喚できそうだな」
「な、仲間だと信じていたのにッ!!」
「だって、隊長、私たちが仕事している時に寝ていたでしょう」
……何もいえねぇぜ!!
「HAHAHAHAHAHAッ」
「ついに隊長がー!!」
「水をもってこい!!」
「魔法でいいだろ?」
「……それもそうだな」
ビシャンッ!!
……おい、今水が鞭のように撓ったぞ!!
メチャクチャ痛い!!
アタイッ!! アィッタァッ!!
「くぉぉぉぉおおおお……」
「何か隊長が目覚めると通り越して覚醒しそうですッ!!」
「……少しやりすぎたわね……」
「よわッ! 隊長弱くなってねぇか?」
「……お、俺は……」
「隊長が何か言いますよ!!」
「大人しく聞け」
「……くすぐりに……弱い……」
「意味不明だな……」
「いや、その前に介抱してあげないと!!」
「必要ないだろ?」
「私たちは仕事は無いし遊びに行こうか」
……裏切られ……タ……。
☆
「二時間で復活してやったぜー!!」
……誰も居ないぜー!!
「……ここは復讐するべきか……それとも祭りを楽しむか……。まぁ、復讐は後からでもできるから祭りを楽しむか」
って訳で、時間短縮の為窓からジャンピング―――
……そういや、城の中にも店を出すって聞いたな……。
城の内部には入れないけど外部には入れるって……。
……おぉぅ、店が!! 店があるぞ!!
「……えっと、飛行魔法……ってどうやってやるんだ!?」
無駄に手間が掛かるから無理だ! 間に合わない!!
下の店に直撃する俺。
衝撃はどっかに逃がす!! さすが神!!
……あ、浮けるじゃん……。
「飛べ飛べ飛べ飛べ……」
そう、俺は望めば何でも叶うスーパー超人! 通称『……通称『……思いつかねぇぇぇぇえええ!!
まぁ、飛べてるからいいか。
……吐いてるけど。
「……高所恐怖症は治るのか? 望めば治るのか? ……よし、やってうぐっ」
……ヤベェ、何て卑劣な攻撃……。
それと、下の店の人すいません。色々汚しました。
「治れ……治るがいい。っていうか治せ……」
……おぉ、何ていうか不安(?)じゃないけど何かぐらぐらっと何か……。
説明しにくいな……。
「まぁ、いいか」
俺の高所恐怖症が治った。方法は問わず。
これくらいの説明でいいだろ。
「さて、もはや無敵と言う次元と超えてる俺だ。きっと何か楽しい出来事に巻き込まれるはず」
……感情が失せてから楽しいことを捜し求める亡霊になったな……。
「まぁ、いいか」
俺は地面へと降り立つ。
そしてぶつかる。
「って、いきなり!?」
ちょ、さすがに俺も対応できないよ?
狙ってやったのならできるけど、今は無理!!
「あ、すいませ―――」
何か知らないが黒い服装の男に少女は腕を掴まれる。
……俺は助けた方がいいのか? ……また怒られそうだな……。何か偉くなるって大変だ。
「おい、やめ―――」
「やめろッ!!」
……俺の後ろから声が聞こえる。
……俺はどうしたらいい? 乗り遅れたよ?
……ここは野次馬と化すか。
「少年、やめた方がいい」
とりあえず後ろに居るであろう少年に声を掛ける。
少年は何故か剣を持っていた。
「……削除」
「……あっ!!」
剣は消えました。
……うわ、チートだ。チート。
世の中から主人公と言う属性の少年を一人消してしまった!!
……どうしよう……。まぁ、剣は危なかったし……よし木刀なら許可しよう。
「うわっ!」
「……危ないぞ。逃げた方がいいっ!!」
脇役という名の役柄に徹する俺。
一応騎士であるからしてやっている事は正しいのだよ。
「え? は? あ、ダメです!! ここでボクが逃げたら……逃げてしまったら……」
……脇役の気持ちがすごくわかる体験でした。
……コレは大切な思い出です。
「うりゃぁぁぁぁぁぁ!!」
残念ながら、まだ思い出にはなりそうもありません。
「腰を落とせ。右足から出せ。それと緊張しすぎ。体勢はこうだ」
とりあえず一通り教える。
うむ、完璧。
最後に彼の本当の強さを三分後覚醒させるようにして……。
おぉ、俺って策士だなぁ~。
じゃぁ、頑張って主人公をやってくれ。
俺は祭りを楽しんでくるぜ。
……主人公ガンバレー!!
もう登場予定はないぜー!!
って訳で、次回からは海弟を爆発させてヤルゼッ!!