第15話ベレテナ国と武道愛好家 後編
ふざけるのは、人生で最大の楽しみ。
怒ってる人の前だと、その楽しみは何倍にもなる。
どっちも、兎桜の名言です。
ふぅ、捕まった…。
いや~、宰相最強伝説!!ゴメン漢字多すぎ。
「見逃せ」
「無理ですね」
「お願いします」
「無理ですね」
「お願いします!!」
「土下座されても無理ですね」
なぜこの世界に土下座があるのかはさて置き、ここはとある山のふもと。
実はここ、村の中である。
さっきから子供達が宰相に怒られる王様をじっと見ている。母親に連れ去られている子もいる。
「ちょっと幼児だついて来い」
「何偉そうな態度とってるんですか!!それと漢字違いますよ」
「用事だ」
「……早くしてくださいね」
そう言って、2人はとある小屋に立ち寄る。
「久しぶりだな」
「ん?あっティガレ王!!」
「顔を上げろ。休暇で来ている」
横で『無理矢理逃げたんでしょうが!!』とか聞こえるが気にしない。
たとえわき腹を突かれたり、足をふまれたりしても気にしない。
「ちょっと!!王に手を出していいのはあたしだけよ!!」
「「わぁあ~~怒った~~」」
「えっ、そこ!!」
子供とは実に無邪気である。
前を向くと、隊長の様な……隊長が苦笑いしている。
この男は、元衛兵騎士団長であったが、今ではこの村の村長兼自衛隊長をしている。
「もうよい、それでコレは餞別だ」
「どこかへ行くんですか?」
「しばらく会えんからな」
「は?どこへ行くんですか!!」
「収穫記念祭があるだろ」
「嗚呼、そういえば……。って、我が国はそれどころじゃありませんよ!!」
「は?」
さっきから説教ばかりされている王だが、やはり今も説教されている。
隊員たちは皆苦笑いするしかない。
「……という訳で収穫祭なんてできません」
「なんと!!そんな理由が。誰だいったいそんなことしたのは」
「あなたです!!」
「すまん」
なんとも異様な光景である。
宰相に怒られる王様。民主主義な王様だから?という理由でも普通ダメなことだろう。
「それでは帰りますよ」
「またくるぞ」
「心よりお待ちしておりますよ」
剣を3本手に取り言う。
ニコニコ顔がさらにニコニコだ。
「グルルルル」
「さぁ乗ります」
「キュー」
ドラゴンも顔無しだ。
恐るべき!!ベレテナ国宰相。
ティガレの予想もそう近くない未来に実現するかも知れない。
「速いのぉおおおお!!」
「魔法を使いましょう」
「あ、嗚呼うむ。分かっておったぞ」
武道に励む物。それはバカである……。
byガーヘ・ウェール・ファール
短い…。
責めないでおくれ!!
ガーヘって、以外に毒舌?
何で聞くかって?
自分でも、把握できてないからさ。