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第162話『反撃? させないけど?』by海弟

もう、何が何だかわからない!!

そう、戦場に来たからには心を鬼にしなければいけない。

しかし、俺たちは犯罪者と言う立場だ。いや、俺は違うかも知れないが……。

ま、今回の事でエルフ達を服従させれればいいなーとか……イヤ、カンガエテマセンヨ?


「短期戦で望むからそのつもりで」


家を燃やしたりしたって恨みを買うだけなのでやらない。

殺さず、生かさず、服従させつつ……いや、最後のは何でもない。


「入り口を占拠するのに人員の半分を使って……」


何故か?

それは、簡単だ。

逃げる時に、素早く逃げるため。


「で、遊撃部隊に半分の半分。で、残りは俺と来るように」


簡単にもう一度地下で説明した事を説明し、作戦を実行する。

もう、誰が何処へ付くかは決めてある。


「では……突撃!!」


『ウオォォォォォォオオオオ!!』


叫び声と共に、走っていく男たち。

うん、微妙に混ざっている女がアレだね。よい中和剤になってるね。


「炎よ!!」


何処からか聞こえてくるそんなしわがれた声。

あっはっは、逃げようかな……。


「そんな大人数で移動して……バレていないと思っていたのかぇ?」

「オウッ、いきなり誤算だよぉ!!」


エルフは耳がいいしぃ、エルフは魔力高いしぃ、エルフは複雑な魔法使うしぃ。


「よし、ここは作戦Bだ」

「何ですかそれ?」

「よし、説明してやろう」


それは、一つの事をするだけ。


「兎に角、暴れろ。よし、作戦Bを実行だ!!」

「ちょ、敵地で? え?」


隣に居る五月蠅い奴は放っておいて、俺たちも突撃だぁぁああああ!!


「水よ!」

「『鏡』」


鏡で盾を作り魔法を反射する。

俺は無敵だぜ!!


「なっ!」


相手に当たる魔力で作られた激流。

自業自得だぜ!!


「さて、鏡で服もコーティングして……」


反則的な魔法反射装備の完成だ。


「エルフ共は俺がひきつけるから、お前らは兎に角、盗め。そして、暴れろ」


……ちょいと、無理あるけど。

そう、俺だけじゃエルフを全員相手にできないってことさ。


「と言うわけで、鏡装備のふぇーさん援護頼んだ」

「ふぁぁぁ~~」


……大丈夫か?

まぁ、眠そうなのは仕方がないとして、ふぇーにはエルフ共の居場所を感知してもらい、俺に教えると言う役目をしてもらう。

先に敵の居場所が分かれば避けれる。


「『鏡』」


そして、右手に白の剣(ナイフ?)、左手に黒の剣を持つ。


「闇よ、この地を浸食せよ」


真っ黒に染まって行く世界。

ちなみに、今は昼ごろだ。

でも、外は真っ黒だぜ。


って言うのは、嘘で(昼ってのは嘘じゃないよ?)、俺の目が色を黒としか認識できないようになっただけだ。

まぁ、普通なら不利なのだが、俺にとっては都合がいい。

何て言うか、何かが動くと波紋のように闇が震えるんだ。

その震えを見て相手が何処にいるかわかる。

そして、攻撃パターンも読める。


と、何か複数のエルフに攻撃されている中で説明してみる。


「光よ、破壊せよ」


光は浄化とか司っているみたいだが、単純に言ってそれは破壊。

闇を破壊し、光に染めているだけだ。

闇は、光を浸食し、闇に染めている。

強さ的にはどっちも同じと。


『がっ!!』

『ぐわぁあっ!!』


とかの声が聞こえる。

嫌だなぁ。真っ暗の中でこんな呪いの○○的な何かやりたくないよ。

何?

光の癖に使っている本人を陥れる気?


「いや、違う。悪いのはエルフだ」

『何か俺達の性にされていますけど……どうします?』

『コイツ危険だ。近寄るなよ』

『あ、あぁ』


……失礼な奴等だ。

敵地に攻め込む兵士に激励の言葉も無しか!!

いや、相手は敵兵か。


「風よ」


とりあえず五月蠅いのでさっきの奴等は空気圧縮したなんか危険そうな技で倒して。


「なぁ、何かエルフの総人口少なくなってないか?」

「ほかのひとはよーせーのところへいってるよー」


……何で?


「……和解? いやいや、待ってくれ。そうされたら俺が困る」


って言うか、情報。何やってたんだ。

捕まってたのか? よし、死刑だ。


「光よ」


とりあえず、目を元に戻し、探して歩く。

エルフは……猿轡(さるぐつわ)させて地面にでも埋めておくか。頭だけだして。

おぉ、それは面白そうだな。


「……俺って地系の魔法が使えないんだけど……」


さて、どうしようか。

使える奴いたかなぁ。

炎夏使えた気がするけど却下。ファンは無理。

さて、どうすればいいんだ?



結果。


部下よ、掘れ。






「さて、次は妖精の国か」


何かファンタジーな冒険だ。

悪人何百人も連れた勇者様のお通りだぞ!!


「さて、ここで問題となるのが、アレだ。国外に出たら犯罪者とはならないわけだが、もしも、既に和解が成立していて俺たちを捕まえる事に同意的だったら……だが」


うん、それは不味いね。


「では、部下その1。調査へ行って来てくれ」

「遠まわしに死ねと命令されている気がしてなりません!!」

「五月蠅い。ここで死ぬか、向こうで死ぬか。どっちか選べと言ったら向こうだろう。俺の前から死体が消えるから」

「この人酷い!!」


勿論、長く生きたいのなら向こうだ。

俺の前で死なれず済むし、何より長く生きられる。画期的な案じゃないか。


「よし、俺の罪悪感をより少なくするために自虐しながら突き進め」

「ぼくを自作志願者にしようって言うんですか!!」

「その設定だ」

「設定!?」


と、まぁこんな感じで生贄を選んで自殺志願者の彼、名前は聞いてないけどとりあえず行ってくれるそうだ。

勿論、途中で逃げたらふぇーが知らせてくれるので逃げれない。


「さ、頑張ってくれ」


まぁ、彼を捨て駒にする気なんてないんだけどね……。


ふぇーさん、鏡装備。

海弟も鏡装備。


そう、思ったのです。

鏡で装備をコーティングすれば魔法をすべて反射できるんじゃないか? と。


はい、やっちまいましたぜ。

早速、構想から海弟が抜け出してきましたぜ。


強制的に戻しましょうか。

って、もう戦ってるし!?

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