表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
168/557

第155話どれもこれも中途半端

何か書きたかったので書きました。


一つ言えるのならば、それは嘘。

そして、偽り。


……妄言なのだよ……。


「実は―――」

「そのくだりはやめて欲しい」


そう、決して信じちゃいけないんだ。

この幽霊の言うことは……。


「……何か顔に影あるんだけど……。何かあった?」

「聞かないでくれ……」


うん、今日も俺は強く生きるよ。


「母親に話さないとは……死ぬ?」

「話しましょう」


本気と書いてマジでやるからこの母親は恐い。


「事が起こったのは二日前だった……」

「長くなりそうね……」


二日前、俺が城下町を歩いていた時の事だ。


……何か黒いオーラを発している危なげな集団が居たんだ。

当然俺は関わり合いになりたくないから避けた。

うん、絶対避けた。

距離にして三十メートルくらいあったと思う。

気配も消した。もう、最大限気配が漏れないようにした。


……何か三十メートルの距離を開けて囲まれていたんだ。

……全く気づかなかったぜ……。


まぁ、そんな感じで囲まれたから殴って正面突破、もしくは痛みを感じない程度に殺そうと思ったんだ。

死んだら痛みを感じないからね。


しかし、俺は見た。

その男たちの持っているOKASIを……。

いや、とてつもなく存在感を放っているそのOKASIは、俺をひきつけた。


……気づいたら立っているのは俺だけだった……。


まぁ、それは二日に一度くらいあることなんだ。いわゆる普通。


「あんたの普通は普通じゃない。私が言えないけど……」


まぁ、続きだ。あんたが聞きたいって言ったんだろ?


その男たちは、何か大きな商売しているみたいでどっかのお偉いさんとの交渉にそのOKASIを出そうと思っていたみたいなんだ。

……HAHAHA、裏社会に巻き込まれちまったよ。


って訳で、襲ってくる奴を適当に倒していたんだ。

……気づいたら裏社会で結構高い地位まで行ってたんだ!!

何で!!

酷すぎやしないか!!


「お菓子一つでそこまでいける息子を持って嬉しいわ」


いつかあんたを地獄へ送ってやろう。

その裏社会を取り仕切っているのが表ではしょぼい貴族の奴だったんだ。

裏では取り仕切っているけど……、まぁ目立たなくしてんだな。


勿論乗り込んだ。

乗り込んで破壊した。


「暴力って言葉が似合いそうね」


いや、暴力そのものだろう。

だが、正当な理由があると思うんだ。

正当防衛?

まぁ、エゴにしかならないんだが、人のお菓子食べただけでこんな事に普通ならないじゃない?


「……ならないと言えばならないわね」


いや、ならないと思うんだ。

なっちゃいけないと思う。


で、相手も相当怨みをこっちに向けていて、俺の部隊の奴にまぁ、陰湿な苛め?してくるんだ。

……まぁ、全部引っかかる前に排除してるけど。


「もう、何があっても私は驚かないわ」


いや、そこまであんた人外になってないだろ?

師匠よりあんたのがまだ生物らしいと思うんだ。

師匠の精神が数値化したら天文学的数字でると思うよ。


閑話休題。


相手もそれに気づいているらしく、大掛かりなやつしかけて来たんだ。

勿論、破壊したけど。


「終わりね」


いや……影流に暴れているの見つかって甘い物を一週間禁止にさせられた。


「……今、何日目?」


初日だ。


「何でそんなに窶れてんの!?」


糖分って大切だと思うんだ。

もう、沖縄いって砂糖黍(さとうきび)そのまま食っちゃいたい気分だ。


「……複雑なのね」


あぁ、だからもう体を乗っ取るのやめてくれないか?

一々脳で考えるの疲れるんだけど。

それと、俺の口を使って女言葉はやめてくれ。いや、やめてくださいお願いします。


「土下座しなさい」


できないからッ!!

って言うか、本題から逸れているし。


「じゃあ、続き」


大掛かりな仕掛けってのは大きな金を使うだろ?

だから、散々陰湿な苛めしてた裏社会を仕切ってた貴族ももう変なことしてこなくなったんだ。


「変なこと?」


……母さんの裸体の絵画もらった。


「……何処にある?」


勿論、捨てた。


「とりあえず、殺しましょう」


まぁ、最後まで話を聞いてくれ。


「殺すのが先」


物凄く恐いんだけど。

まぁ、勝手に話すよ?


とりあえず、勇者の裸体なんて書いた奴を探したんだ。

……いや、別に深い意味は無いんだよ?

もっと違う人の絵を描いてもらいたいとかじゃないからね?


「わかったわ。母さんに魅力がないのがいけないのね」


幽霊に魅力を求めちゃいけないと思うんだ。

恐さをもっと……ね?


「誰も近寄らなくなるでしょう」


そのまま人のいない墓地に行ってよ。


「この体のままで?」


それはやめて。

普通に腐るから。


「はい、続き」


……何か傭兵雇ってきたんだ向こう。


「蹴散らせるでしょ?」


いや、無理だ。

……あのウエディングケーキのようなドレスは攻撃できないんだ!!


「……少し理解できなかったけど、なるほど、弱点を付いてきたってわけね」


いや、普段着だって。


「……ゴメン、もう理解できない範囲だわ。ウエディングケーキが普段着?なにそれ?」


いや、一応ドレスね。

でも、ウエディングケーキみたいだったんだ。


「……はぁ」


俺の夢……知ってる?


「わからないわ」


……ウエディングケーキをたべる事。


「素直に結婚しなさい」


いや、俺を好きになる生物なんて居るんだろうか……。

人間で居ないと思ったから生物と範囲を拡大した俺を慰めてくれる人間は居ないだろうか……。


……よくある展開ですよね。

こういうのくっつけるのが難しい。


どうしましょうかね……。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
このランキングタグは表示できません。
ランキングタグに使用できない文字列が含まれるため、非表示にしています。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ