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第146話親愛を求めし者

久々にカッコいいサブタイ。

でも、内容が……。

「……何処へ逃げるんだよッ!!」

「兄さんが勝手にオレッチ連れて逃げたんだろうがッ!!」


……まぁ、いがみ合っていても仕方がないので帰る場所を聞く。


「教会……」


小さく呟いた程度だったが場所は聞くことができた。

この町で教会と言えば城の真反対に位置する何とか教会と言う何とかの神を信仰している何とか信者がいる教会だ。

そこでは、孤児などを預かったりしている。


「ま、まさか神の反乱!!くそ、やはり宗教家は国へ反旗を翻すのか!!」

「兄さん五月蠅いよ。もう少し周り考えて」


おっと、歴史的観点から見た想像を大きな声で言っていたようだ。

まぁ、とりあえずコイツが一人でやったことだろうから影流への報告は免除しておこう。


しばらく歩き、教会に着くと、何か脂っこい顔の教父さんが出迎えてくれる。


「おぉ、マヤ……心配していたのだよ?」

「すいません……」


反省した声音で言う。

顔を俯かせてる。


「……誰?」

「私は、ここで子供達を養っている者ですが……そちらはどなた様で?マヤを連れてきていただいたのには感謝しますが……」


何か、訝しげな目でこちらを見るおっさん。


「俺は、そうだな……ジパング国自由部隊隊長の海弟だ。堅苦しいの抜きでお願いしますね」

「はぁ……騎士様に迷惑をかけていたのですか……マヤ……」

「ゴメンなさい……」

「中へ入ってください。お礼をさせていただきたいのですが……」


ここは断るべき……いや、行くべきだ。


俺の心はお礼をもらう方へ傾いた。


「時間も余っていることですし、少しの間だけお邪魔してもいいでしょうか?」


適当に礼儀正しく言っておく。

神様の友達が教会へ来ましたよ~。

使者ではないですけどね~。


そんな感じに心の中で叫びつつ、一つの部屋へ案内される。

豪華な作りになっていて、学校の応接室を思い出す。

……俺は酒は飲まない主義だと言うのにブドウジュースみたいなそれをカップへ注ぎ俺の前へ出すおっさん。

まぁ、向こうは俺が他の世界から来ているということを知らないからしょうがない事だろうが。


「ここの子供は、皆神の子です。天使なのです」


……おい、この酔っ払いどうにかしてくれ。

何か、一杯だけ飲んで酔っ払っているおっさんを見て思う。


帰らせてくれないかな?

それと、俺。早い段階で気づくべきだった……。


「それでですね。マヤは昔から反抗的な態度を取っていましてね」


酒臭い顔を近づけてくるおっさん。

とりあえず、紳士的に振舞おう。


「そうなんですか。性格捻じ曲がってますしね」


……一般的に見れば……。


「そぉなんですよ。教会の備品を頻繁に壊すし……罰を与えるこっちの身にもなってみろってもんですよ」

「罰?」


……よし、変わってくれ。

俺があいつを罰してやろう。


注意?

しないよ。


「そうです。鞭打ちや、食事抜きになんかしてるんですけどね。やめないんですよ」


……そこはもう、手とか切断すればいいんじゃない?

いや、手無し人間は恐いから指でいいか。

あ、でもここ教会だし重い罰は与えられないか……。


「よし、俺が矯正してやろう!!」


悪い方へ……。


「おぉ、ありがたい!!」


……ありがたいのか。

うん、素直にお礼は受け取ろう。

そうだな……レティナで盗みの練習をしてやろうじゃないか。

……まぁ、大抵欲しい物は手に入る俺が盗むってのもおかしいけど……。


その後、徹底的にマヤとか言う見習い盗賊(決定)の悪口を言いまくった神父さんは酔いつぶれた。

とりあえず、盗み第一弾として嫌がらせ程度に祭壇を盗んでやった(鏡の中に保管)。





「さぁ、レティナに着いた!!」

「転移って便利ですね」


いつか使った転移何とか(人間だもの。いつか忘れるさ)でレティナまで来ると商人の行き交う姿が見られる大通りに出る。


「さぁ、盗め」

「……オレッチ、そんな盗人みたいな事やらないよ?」

「残念。お前の命はここで―――」

「盗むよ」


……脅しじゃないからね。


体をふらふらさせながら歩き出すマヤ。

……とりあえず、俺も誰かから盗んでみようかな……。


そうだな……、強盗は無理。


「『鏡』」


重力変換。

掃除機みたいにそこら辺の何か(現在確認不可)を吸う。


しばらくし、吸い終わる。


「……石だけか……」


露天なんて開いている商人はいないのでした……。


「うがぁぁっ!!」

「何か、落ち込んでいるようなんだけど……。オレッチ、盗んできたよ?」


……指輪……。


おい、コイツどんな技術もってるんだ。

指に嵌めている物を盗んできたぞ!


「態とぶつかって、油ぶちまけて滑りやすくなった指輪を抜いて走る。終了です」

「うん、確かに盗んで……で、現在囲まれているのはお前の性か」


……逃げよ。


「『林我』」


思いっきりジャンプし、屋根に飛び乗る。


「オレッチ驚いた」

「ククク、逃げは俺の得意分野だ」


と言うわけで、今日の成果。


木でできた指輪 × 1



「返して来い。バレないように」

「オレッチ、頑張ったんだよ?」

「……あぁ、偉い偉い」


頭を撫でてやる。

……コイツたぶん、友達とか家族とか、そういう感じの愛情が欲しいんだな。

うん、厳しいだけじゃいけないよな。


「と言うわけで、返して来い」

「オレッチ頑張る!!」


……友人としてなら付き合っていいタイプだな……。


内容はまぁまぁですかね。

もう少し描写がうまければ満点です。


……アヤって男なのか女なのか今だにはっきりしません。

どっちがいいですか?(聞いちゃうの!?)

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