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第144話丸焼き

「無駄にでかい家」


実亜の第一声はそれだった。

なんてことを言うんだ、右にお菓子工場、左に調味料研究所がある場所なんだぞっ!!

……嘘です、すいません。


顔パスで中に入り、水都を呼ぶ。

もう、ここの主として君臨できるだけの知識はあるつもりだぜっ☆


扉を開けて入ってきた水都の顔面すれすれをナイフが飛んでいく。

勿論、俺が逸らした。


「早速だが―――」


右手に持っていた実亜の手を離し水都を見る。


「世界征服する気ある?」

「海弟世界征服なんてするの?」


……俺って普段どんな目で見られてるんだろう……改善しよう……。

しかも、実亜からも見られてるし……グルじゃないし……泣いちゃうよ?

嗚咽(おえつ)して吐いちゃうよ?


「お前がだ。する気ある?」

「私に手伝って欲しいの?」


……何でコイツは俺に絡めようと……って、こっちを見るな!!


「いや、お前自身がだ」

「……お父さんに聞いてみないと……」


何で、自分自身のことを考えるのに父親が登場するんだ。

しかも、父親居るのかよ……。


衝撃の事実の後、呼んでくるといって走っていく。


「何故、邪魔をした」

「お前が邪魔だよッ!!」


何か普段より動きが不自然だったよ明らかに!!

聞く邪魔だからね!!


そんな口喧嘩をすること五分くらいで泣きながら父親が登場してきた。

その手には玉ねぎという野菜の中で一番か二番目くらいに調理する時面倒な物を持っていた。

でも、野菜本来の味は大切さっ!

……改善しようとしてるんだけどな……。


「うぐぇっ……なんぐぇっ……ようだぁっ……い?」


笑顔保ってるけどすごいヤバイ状態じゃないのこの人……。


「世界征服する気、ありますか?まさか、ありませんよね?」

「す、す、する気なんてあるわけないじゃないじゃないじゃないじゃないじゃないか!!」


……この人何?

明らかに不自然。

……こういうときの……。


「師匠、師匠、丸焼き!!」

「……面倒」


そんなながらも来てくれる師匠がダイス―――。

さいころ?

勢いで、何か言っちゃうところだったよ……。


「宇宙人の丸焼き」

「……貸し一」


そう言いながら、近くにあった暖炉を壊し、丸焼きセットを作っていく師匠。

最後に、棒に水都の父親の手と足を縛り完成。


「ご、拷問……」

「違うな。丸焼きだ」


水都が勘違いしているようなので訂正する。

あれは、丸焼きであり、拷問ではない。


「うぎゃぁあああっぎゃぁぁぁぁあぁああ―――あああああっ!!」

「する?しない?この契約書に書いて」

「……あの人、手を繋がれているのに書けとか言ってますよ?」


……根性があればできる!!


「さて、帰ろうか」

「……宇宙人……弱い……」


……アレはアレだからアレなんだよ。

戦えば水都と俺はほぼ互角だからね……卑怯な手を使わなければ……。


「うぅ……一般人が渡るには卑怯の一つや二つ使わなければ生きていけないファンタジーな世界……」


悲しいなぁ……実に悲しいなぁ……。

目の前のそれを見て思う。


「体験する?」


ブンブンブンと首を振るそれ。

それは、そそくさと逃げていく。


……メイドさんも情報集めに走っているんだなぁ……。


出口まで来ると、無駄に大きな屋敷の全貌が見えてくる。

うん、何か存在そのものが無駄って感じ。

何だろうね?


「あぁ、無駄は無駄じゃないか」


うん、でも利用価値あるね。

無駄にダイナミックな破壊衝動が来たら破壊させてもらおう。

他には……一般的に考えお泊り……無いな。俺は、男だ。

さて、どうしようか……。


「……帰れ」

「お前に言われたくない」


隣の機械人間(見分けられるようになっちゃった)に、言う。

なんだろう、すごく悲しい。


「はぁ……」


何か、無駄にダイナミックな破壊衝動が……。


「あ!」


目の前に無駄にでかい屋敷があるじゃないか。

前書きと後書き書くのが面倒。

なのに不思議な何かが(本能かな?)書けと言う。


まだまだ三流な自分なのでした。

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