第137話チョコレートブラザーズ(前)
色々、突っ込む所はありますが、海弟に鉄槌です。
ここらで一回殺しておきましょうか。
今日の俺の日課は、午前中、近くのスーパーとデパートに行ってチョコレートを買い占める。
冷蔵庫に入れる。
昼飯を食べる。
午後
補充されたチョコレートを買いに行く。
冷蔵庫に入れる。
「完璧だ」
「海弟ぇえ~、バレンタインのチョコだよ~。ちなみに本め―――」
落とし穴とは急いでいるときにこそ掛かりやすい。
チョコはもらっていくぞ。
「じゃ、お母さんからも」
「いや、あんたは無理でしょう」
幽霊なんだから。
「なっ、酷い……酷すぎるわ」
いや、何故そこで泣かれるんだ……。
「今日は監禁ね」
「拘束」
「すいませんね」
ま、まさか……この三人……俺のバレンタインを邪魔する気か!!
「させないぞ」
「地下室へごー」
「れっつごー」
「ふぁいとごー」
何故!!
うぅ……こわいよぉ……暗いよぉ……。
そうだ、魔法で抜ければいいんだ。
「心の師匠からバレンタインをプレゼントしましょう」
微妙に違う気がするが……って言うか、俺が考えている最中に来ないで欲しい。
「毒と毒と毒を混ぜて作った―――」
「すごく有毒だ!!」
その危険物を流し込む心の師匠。
弟子を殺す気ですか!!
「あぁ……頭が……」
「睡眠効果れっつごー!!」
後で、殺そう……。
☆
さてさて、私のバレンタインは海弟探しから始まるのかな?
「ドラゴンって鼻がいいのかな?」
「ぐるぅ」
まぁ、家に居ると思うけどやっぱりここは気分だよね。
でも、ドラゴンに犬の変装をさせる私って……。
か、考えないことにするよっ。
「ぐるる」
「やはり……家……」
隣には強豪なライバル達が並んで―――
「海弟いるか~」
影流がフライング!!
って、影流は男だね。
うん、違う違う。
「は~い」
幽霊がでてきたぁあ!
「って、良く見れば勇者さん」
「現在は海弟の母親です」
……意味がわからないんだけど……。
―――説明時間十分―――
「そんな過去が……」
「まぁ、立ち話もなんですから上がってください」
「普通逆でしょ」
まぁ、そんな感じで、入っていく私たち。
「……海弟は?」
「監禁中よ」
……どうしようかな……。
「渡しておいてください……」
「モテる野郎なんか死ねばいいわ」
……何で女の子の勇者さんが言うのかわからない……。
ま、まさか……。
禁断の愛……。
親と子を超えた……愛!!
「か、海弟を助けにいくぞぉ!!」
「あ、青空―――」
燃やせば見つかるかな?
ねぇ、燃やせば見つかるよね?
「さぁ、燃やし―――」
水が掛けられる私。
「勇者健在!」
「少し……寝ます」
そこで、私は眠りに落ちた。
☆
さ、さぁ、再戦の時。
落とし穴なんて効かない!!
「あ、チョコが……あの時……ふふふ、じゃ、かーえろ」
ここで、私のバレンタインは終わった。
次の話で誕生日が二度に増えるかも知れませんね……。