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第136話日常はデンジャラス

家族っていいですね。

そして、破壊に繋がる者が……。

「ふふふふ」

「あははは」

「何で、私は生き返らせないの?ねぇ、クソ息子?」

「決まってるだろ?世代交代ガッ―――」


痛い……。痛いよ……。

っていうか、まだ痛みを感じることができたのか……。

うん、血でてます。主に口から。


「えぇと……母……さん?」

「兄さん、母さんに決まってるじゃないか」


幽霊だけど。

隣に心の師匠、ネイルさんとジャディさんが居るけども。

幽霊だけども!!


「自分の親の顔を忘れたって言うのか!!」

「あんたも知らなかっただろうが」

「生んですぐに勇者として異世界へ行ったからだろう!!」


なんて無責任な母親だろう。

あ、母さんに問いただしたら召喚したの師匠だって。

あの人は何をやってるんだろうね。

後で死刑にしなきゃ。

ん?使い方が間違ってる?

あの人は死なないからいいんだよ。


「さぁて、家の完成だ」

「時間を戻しただけ……でしょう?」

「あ、兄さん鍵」

「お、おう」

「って、無視!!」


色々五月蠅いなぁ。

まぁ、向こうは向こうでお墓に行ってもらおう。


「……ダメだ。見慣れてて新鮮さが無い」

「お前は自分の家に新鮮さを求めるのか?」


変形する家とかいいな……。

いや、毎日不思議のダンジョンみたいに地下へと続くダンジョンも……。

家じゃないな……。


「一応、蕎麦(ソバ)だ」

「……俺はもう、何も言わないからな」


まぁ、料理は兄さんに任せるとして、俺は自分の部屋に行こう。


二階へ向かい木製でできた普通の大きさの扉をあける。

そこには、最低限の生活用品と幽霊しかなかった。

後で、お祓いの道具を買ってこようと思う。


「さぁ~て、検査。検査。母親といえばお部屋チェックだ」

「隠し物は……ここだっ!!」

「二人とも何やってんですか……」


残念ながら、隠したいものは鏡の中なので心配無用。

なんて魔法は便利なんだ。


「何か隠して」

「それ、手段と目的が入れ替わってますから!!」


勇者なら意地でも探してみんしゃい。


何処の方言?


……暇つぶしにならないな。


「はぁ……」

「し、思考が読めない……。思春期男子なら隠し事の一つや二つ……次は、海兄行くぞ!!」

「あいあいさー!!」

「待ってくださ~い」


あの幽霊達はなんなんだろう。

それと兄さん。僕は悪くないんです。怨むなら母さんを怨んでください。


「さて、ゲームでも……」


ハッ!!


「ゲームが没収されている……」


な、何て早業……。

あの幽霊達……侮れない……。

漫画まで没収か……。


「影流の家は~……危険だ。青空……はゲームとかあんまりやらない……。水都……ゴメントラウマ。猛火……お、猛火の家に行って見よう」


さて、場所がわからない。

こんな時こそ携帯だ。


『カイッ―――』


ゴメン、行く気なくなった。

うん、本当にゴメン。


「さて、どうしようか……」

「放置!!放置なの!!」

「いつの間に湧いて出た!!」


メラメラと炎を両手に現れる猛火。

魔族の魔力は特大危険。

もう、意味不明だけど危険な臭いがぷんぷんするよ?


「私を呼びつけて何をするつもりなのさ!!」

「帰って欲しいのさ」

「ガーン……」


ダメだ。

色々とダメだ。


「こうなったら最終奥義……」

「なぁ……猛火……」

「な、何かな?何なのかな?」

「帰ってくれないか?」

「必殺!!―――」

「一つだけ言いたいんだが……」

「な、何?」

「帰―――」

「燃えて」


まだ、『帰』しか、言ってないのに髪が燃えてますけど?

熱さが無いからわかんないけど……。


「消化っと。で、帰って」

「いや、普段どおりにできるのはどうしてかな……」

「お、俺は……」

「ど、どうしたの、海弟!!」

「寝る」

「一人にされた私はどうすればいいのかな!!」

「帰れ」

「色々酷いよ!!」

「睡眠妨害するお前の方が酷いよ!!」

「私がこんなに尽くしているのに……」


思い出してみよう。

魔法が使えるようになって……いや、転生してから迷惑しか掛けられていないような気がする。

とりあえず、寝よ。


―――ゴソゴソ


「帰れ」

「いずれはここが私の家に……」

「ならない」

「許婚でしょう!!」


……いいことを教えてやろう。


「お前は、体は俺たちと同じだが、歳は俺より十歳以上下なんだぞ?」

「愛があれば……」

「ちょっと、何処かに精神外科のお医者さんはいますか~?」


黄色い救急車は頭がおかしいと着ちゃうんだよ?

何処に向かうんだろうね。


「地獄さね」

「ゴメン、本当にゴメン」


俺は、君の事を侮っていたようだ。


「君は、俺なんかよりもっと偉い……そうだな……閻魔様とかと結婚した方がいい」

「何で!!」


君が悪魔より悪魔らしく、鬼よりも鬼らしいからさ!!

わからないのかい?


「……では、ご馳走になっていきます」

「物凄く話が飛躍した……って、もう夜だし……」


どうやら今日はコイツと一緒に晩飯を食べる事になりそうだ。

今日は、魔族の危険を身をもって体感できたよ。

できれば一生体感したくなかったけどね。


「それじゃあ」

「お休み~」

「出てけ」


うん、魔族って恐ろしいね。


あぁ、海弟を殺したい……。



ん?貴方もですか。

よし、同盟を組みましょう。


って言うわけで、次回くらいに鉄拳制裁ですね☆



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