第130話『ちょ、相手もチート過ぎる……』by海弟(魔)
さぁ、戦略を駆使して戦う時が来た!!
俺は、立ち上がり気配がするという方角へ体を向ける。
……作戦一隠れるぞ。
「まだ、小手調べ。隠れてから奇襲だ。そうだな……隠れるところが無いな……」
俺が町を破壊したので、周りは更地だ。
自分で自分の策を壊すとは……。
「んじゃ、適当に相手をするか」
「ちょ、さっきの隠れるってのは置いてけぼりの無視ですか!!」
「何の事だ?」
さっぱりわからない。
「……もういいです。どんな戦法でですか?」
「正面から」
「……もう一度聞いていいですか?」
「正面から戦う」
「……正面から戦うと聞こえたような気がするんですが……」
「まぁ、適当に戦えばいいの。OK?」
「作戦ですか?」
「一部ではありますねぇ~」
何ていうか、説明が面倒?
まぁ、そういうわけでぶっつけ本番で頼みますね。
うん、それがいい。
☆
姿は、黒い。そして髪なのか知らないがその部分だけ白い。
そして―――説明が面倒。
兵器でいいね。兵器がこっちに向かってやってくる。
そして、小首を傾げる。
「……アレ……君は……」
おい、コイツかなりのポンコツじゃないのか?
口調がおかしいぞ。
誰が作ったんだ。
「……まさか……裏切り……」
「……哀れな私は―――」
「そうだ。裏切った!!」
「ヒドッ!!」
雑音は相手をイラつかせる最高の武器だ。
適当に怒ってろ。
「……コロス」
「喧嘩っ早いな……」
「正面から戦うんじゃないんですか?」
「言ったね」
「海弟、無理……だよね?」
あぁ、大きさを言ってなかったな。
そうだな……大企業本社ビルくらいの大きさか……。
「おい、勝てんぞ」
「ちょ―――」
「まぁ、待て。勝てないのなら負けないようにすればいいだけだ」
簡単簡単。
つまり―――
「一度、撤退!!こんなにデカイのは想定外!!」
「……機械ってのは記憶力がいいんですよね。ってことは、一番最初に逃げだした主人が一番弱いと思うかも―――」
「俺は、ここを守る。さぁ、逃げろ!!」
かっこいいぜ。
でも、死ぬのは嫌だなぁ……。
まぁ、適当でいいんだよね。適当で。
向こうで集めてもらった水を鏡の中から出す。
そして、風で操る。
「……変―――」
「殺していい?」
「……な力」
ダメだ。コイツの相手は疲れる。
全力でやって後で動けなくなるのもいやだからな。
「はぁっ!!」
水をソニックブームのように放つ。
だが、衝撃波など簡単に避けれるようで避けられる。
地面に当たり外れる。
「適当に、適当に」
俺の周り、十メートルくらい入れないように守る。
フッ、水は無限にある。そして、俺の魔力もかなり上昇した。
……これ、成功するかわかんねぇわ……。
耳障りな音がする中考える。
俺の思っている行動をしてくれないな……。
「弱点……発見」
遅い!
本当にポンコツなのですか?
俺が態と上空に水を打ってないのを確認できませんか?
あぁ、そうなんですか。
まぁ、もう作戦開始だけどね。
俺の上空へ向かってジャンプする兵器。
だが甘い。
「地面の水脈まで……よし、かなり魔力を使いそうだが……」
いけるな。
「第二『重火』『流亜』」
空間に魔力を固定。
その後。
「第三『水花』」
地中の水を一気に噴射。
泥になっているところは俺の足場にして、相手が居る上空へと向かう。
風が強い上空へと走っていくと、絶景。
うん、真上から更地を見るのって素晴らしい。
「さて……来るか?」
やっぱり、でかいな……。
泥も少し混ぜてやろうか……。
カンカンという音がここまで聞こえる。
石が当たっているんだろう。
突き破れるか?
って、レーザーが今にも放たれそうなんですが?
ピシャァアアという音と共にその光の塊が俺に向かってくる。
予想外デス。
「まぁ、跳ね返しちゃうけど……ね?」
『鏡』を発動。簡単に跳ね返っていくレーザー。
そして、相手の身を焦がすレーザー。
「おい、俺の……俺の作戦はどうなってんだ!!」
あの後、相手の体の中で『重火』を爆発させる予定だったのに!!
自爆か?自爆なのか?
オイ!!
「コノヤロー!!俺の拳を受けとれぇえ!!」
―――カキンッ
「痛い……」
だが、その攻撃で装甲撃破。
『重火』が下で爆発したのか熱風がここまで来る。
「あぁ……倒したんだな……」
敵を倒せるのは敵の攻撃だけってことですか……。
っていうか、今思ったんだけど、『鏡』って不思議だよな……。
神様も敵視する奴の攻撃を跳ね返すなんて……。
まぁ、恐れるのは団結した機械ってことか。
「まぁ……作戦は色々ミスっていたが、俺の手柄と言う事で」
「いや、ダメでしょう」
「チッ」
他にも三名居たんだった……。
って、自爆かぁああ!!
……いや、自分の意思じゃないんです。本当です。
本当は、水をかけて地味の母親が登場(その時点で海弟は外道状態)、時間を早送り。
装甲が錆びる。
そして、海弟が言っていたように装甲を突き破り、中で『重火』を爆発。
そして、決め台詞。
「いくら装甲が硬いからって中からの攻撃は効くんだよな」
はい。
もう、装甲はぺらぺらですよ。
錆びてますから。
もう一つは、物凄い電撃を浴びせてショートさせるってのです。
電圧が強すぎるとショートするんですよね。
……どっちも、地味の母親が出る予定だったのに出てないな……。
と言うわけで、自分の意思と関係なく物語が進んだと言う報告です。
勿論、登場人物が暴れたということなので、自分は無実なのです。
では、次回☆