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第128話『準備→面倒→準備完了』

この作品の流れ。


ディティが舞台を作る。



海弟がそれをぶっ壊す。



再構築。



敵が来る。



舞台→トラップハウス。


こんな感じです。

……『舞台を整える』=『罠を仕掛ける』と、同義とお考えください。

「お前は、私の思惑を全てぶち壊してくれるな」


帰ってきたらそんなことを言われた。酷いと思う。

まぁ、修行しろって気持ちもわかるんだけど、面倒だし……。

敵と戦うぐらいなら敵を仲間に引きずり込んでやればいいし……。

あぁ、反乱された時大変だけど、影流の人徳とかあるからたぶん大丈夫だろ。


「ってことで、主従関係からおさらばですね」

「そうなると思ったか?」

「はい?」


とある秘密の情報(ベル関係)を耳打ちする。


「……やはり貴方は外道です」

「それでも俺に従ってくれるならいいさ」


今回の生物兵器戦はその生物兵器こそが将棋で言えば飛車、チェスで言えばクイーン的な立場になってくる。

動きが素早く、相手にもっともダメージを与えられるコマ。それだ。


「さて、後一体ぐらい欲しいところだが……」

「ここに居るじゃないですか」


ここは俺の部屋。

で、現在は俺、機械の神様、ベル、影流が居る。

影流は、向こうの世界の偉い人達となんか面白い事やってたみたいだが……それは後で聞こう。


「何処に?」


影流か?


「自分自身です」

「俺に戦えと?」


馬鹿を言うんじゃない。

自分の体を消滅させて戦うとか何度もできないぞ。

アホか。


「では行きましょう」

「ちょっと待て。あぁ、生物兵器には女性に大切な二つのふくらみが無いのか」

「ころ―――」

「アレは?」

「しません。けど、酷いです」


……いや、大事な部分だろう。

……子供は産まないから大事ではないか。それに、戦闘にあったら邪魔だしな。

うん、今はそう思っておこう。


「ククッ、急ぐな。準備ができたら出撃する」

「悪だな。我が弟子なのに恥ずかしい」


何を言うか。

これほど面白い事も無いだろう。

神の加護を受け、力を増幅させ、強大な力と力で戦う。

……そして、その中でバレないように不正をする。


これほど面白い事も無いだろう。


「……何か策があるのね?」

「当たり前。こっちの世界の人間は向こうへ連れて行かない。勿論師匠も」

「意外ね。強力な戦力は全部連れて行くと思ったのに」


意外な行動だといった顔をする師匠。

残念ながら、戦うのは俺とベルだけでいい。それも本気じゃなくていいから死ぬ心配が無い。

……敵が思惑通りに動くのって楽しいよ。

単純な思考だけが交差して、その上で騙す。


「ま、一番楽しいのは騙した後だけどね」

「はぁ……考えている事がわからないわね」


どうだろうな。

誰にでも思いつく作戦(実現不可)を誰にでも思いつく作戦(実現可能)にしているだけだ。

……それだけ現実からかけ離れた面々ってことか。


「ん、では……そうだな、水でいいか。水を可能な限り用意してくれ」

「私に言わないで王様に頼めば?」

「んじゃ、言っといて。で、本題こっち」

「……はぁ」


溜息をついて部屋から出て行く。


「で、機械の神様(デウス・エクス・マキーナ)……略して……デスマキ一号は―――」

「ちょっと待ってください」

「ん?何だ?」


いいところだったのに。


「デスマキ一号って何ですか?」

「デスマキってのはデウス・エクス・マキーナを略して、機械だから一号だ。二号は……誰だ?」

「知りませんよ」

「まぁいい。デスマキ一号、俺の魔力量を上げれるか?」

「できる」

「物凄く緊張感がありませんね。前の私の居場所では有り得ませんでしたね」

「んじゃ、その居場所を崩壊させに行くぞ。魔力のパワーアップして、お前らに魔力遺伝子を飲ませ、魔法を使えるようにして―――」


そこから、だいぶ準備が整い―――。


「こうして、こうです」

「お、付いたぞ」


カサロ君に騎士の正装を着せてもらい気の引き締まった感じになる。

あくまで、感じだ。

俺達の間には緊張感の無いゆるゆるの特殊空間ができている。


「苦い……」

「良く魔族っていうのは飲めますね」


いや、苦いとしか感じない君達はおかしいよ。

それと、デスマキ一号も光と闇の両方を使えるようになったと。


「完璧だ。唯一つ、こっちにきても政治をしようとしている奴等がいるのが問題だ」

「向こうにも政治団体はありましたからね。いきなり異世界にきてももめるだけでしょうね」


まぁ、それ関係で前にも影流との間でなんかあったが、俺は関わらないで置こう。

……敵視されるといけないからな。俺の父さん政治家だし。

決して、政治の内容とか分からないわけではない。

窃盗は犯罪、盗み食いも犯罪。これくらいは分かる。


「ククッ♪さて、切り替えだ。水は?」

「ここだよ」


水都が言う。

……また、面倒なのが……。


「無理」

「連れてってよ!!って、先に答えを言わないで!」


俺の中では決定事項になっているので変えるつもりは―――


「ケーキ作ってあげる」

「いいだろう」


人が一人増えたぐらいで失敗する策じゃない。

それに、暇つぶしぐらいに今まで聞いてなかった話を聞くのもいいだろう。


「お前、魔法は使えるか?」

「バッチリ!」


んじゃ、戦う奴を一人増やすか。

出る場所は目の前ぐらいが丁度いいか……。


ベルの秘密ですかぁ~。

そうですね~。

ある満月の夜のことでしてね。(神様の世界にも月的物はあります)

海弟がふと目を覚まし―――。



海「こっからがいいとこだったのに!!」

作「何かが振ってきて中断せねばならなかったのでござる」


海「……まぁ、次回は正々堂々と戦うか」



ククク、残念ながらまだ戦闘じゃありません。

月人(つきひと)ってナンダヨッ!!って方の為に(もう理解している人は自分を監視しているんですか?)説明的ものをします。


海「マヨネーズトラップも仕掛ければ―――」


機械に油をかけてどうするんでしょうね。

変なところ馬鹿です。

では、次回もお楽しみに。

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