第10話メイド達と青空の1日 太陽の部
なぜ太陽の部かは作者にもわかりません。
いや、思いついたのがこれなんです。
名前が青空だからかな?
わざとじゃないとわかってくれれば結構ですよ~。
ここは、海弟が本格的な修行を始める10日前のレティア。
そして、この場には影流、青空、マエティー、ハマネ、そしてその護衛のみだ。
「あのっ」
「なんですか?」
青空が、言う。それに答えたのはマエティー。
「海弟はどこなのかなー?って」
「嗚呼、海弟ね。彼ならもう旅に出たよ」
「「は?」」
影流と青空が2人して驚く。それもそのはず、海弟は1言も言わずに出て行ったので聞いているはずがないのだ。
それに、海弟がまだ戻っていないと聞いているだけのハマネも声には出していないが驚いている。
彼は、海弟に戻ってくるように使いを出したのだが、そのような事実は始めて知った。
「なっ、海弟はどこに行ったんだ!!」
「ちょっと」
ハマネが影流を止めるが、ハマネもそれは聞きたい。
「嗚呼、彼は魔法使いだからちょっと修行に…」
心の中でいつ帰ってくるかわからないけど。と付け足しておくマエティー。
正直、海弟を誘ったのは偶然であり、ほぼ逃げと同じである。
ここで、昔のことになるが、マエティーとディティは友人だった。
彼らはちょっとした賭けをしてマエティーが負けてしまった。
その結果、何故かレティネの王様になるということになってしまったのである。
それで今回はまた懲りずに賭けをして、負け魔法使いを送って来いとのご指示がでたので困っているところに海弟が来たのだ。
「魔法の修行ですか?」
「う、……まぁそんなところかな」
「なんですかその合間」
正直に気になる青空だが、ここで聞くとここに集まった理由が聞けないので自重する。
「今は気にしないことにします。それより、何で私達が呼ばれたんですか?」
「嗚呼、そうだったね」
海弟の時とはまったく別人のような顔つきで話し始めるマエティー。
どっちが本当の顔かは誰もわからない。
「今回、君たちで国を作り上げる手伝いをしようかと思ってね」
「は?」
まったく聞いてないので、素っ頓狂な言葉を発する。
「もしかして聞いてませんか?」
「えっ、嗚呼、聞いてませんでした」
「じゃあそこからですね」
ハマネが1から説明する。
その中には、勇者や魔王の単語が出てきたりしたが、短く言うと功績と名誉を考えたら一国の王になっても不思議ではないし、魔物が少ない今世界を導くのは勇者。
しかし、その勇者が行方不明で残るはその裏でサポートしているということになっている影流と青空なのだ。、
今、影流の中には納得という気持ちと後悔という気持ちの2つがある。
決して喜んでいないわけじゃないのだが、この2つが大きい。
納得というのは数日前ファンが青空にたいして言った妃という言葉の意味。
そして、後悔はなぜあの時気づかなかったのかというものだ。
考えても仕方がないと判断し、ここは流れに飲まれてみる影流。
「なるほど、説明ありがとうございます」
「私は何にもわかんなかったよ」
「ある程度知識がないと理解できない内容ですからね」
「うむ、それでじゃ。この我が国からの援助などを受け取ってほしいのじゃ」
「援助ですか」
この国は、商業に発達した国ではあるが、人が多いだけで戦える兵は少ない。
ならば、影流に取り入って戦争などから避けようという魂胆だ。
ここで見捨てられたら、戦争に発展した時この国は魔法道具と人質として商人達を使わないといけなくなる。
その時、場が収まったとしてももう商業国としては昨日しないだろう。
それではこの国が滅びることになる。
負けてなった王だが、長年やれば愛着も出てくるものだ。
「わかりました。ありがたく受け取らせていただきます」
「おお、一国も早くの建国を願っていますぞ」
コレにより、影流の国はだいぶ安定するがまだ取り入る奴らが出てくるだろう。
しかし、戦争にはなるべくならないようにするため面倒ごとはなるべくなくさないようにしなければいけない。
それに、戦争が起こるとふんでいるのは自分の勘もあるが、平和など訪れることのないものだと知っているからである。
「あの~」
「なんですかな?」
「私って、影流の妃役になるんですか?」
あの話は本当だったのか。と後悔する青空。
この少女も国を作るというところから後悔している1人である。
このとき、海弟はヘレンにいろいろ魔法に関する知識を入れている最中である。
「まぁ、その………そういうことだな」
最後が消えそうなくらいちっちゃくなる王様。
「………本人の意思は?」
「強制的ですね」
「私でも怒るよ」
「いいじゃないですか。影流君はかっこいいですし」
キィィィィ
ハネルと青空の口論の最中に1人のメイドが入ってくる。
彼女は、レミィー・アウロ・ウィンといって少々黒髪がかってる青色の髪をしているが藍色というほどでもない。
目は薄い青色で青空の初めてできたこっちの友達でもある。
「しつれ「あっいいとこきた、聞いて~」はい?」
そこから話す。それはもう影流も王様も呆れるぐらい話す。
「まぁそういうことで変更できないかな?」
「はっ!!」
唖然としていたハマネがはっとなる。他の2人のうち影流は慣れているのかすぐに気を取り戻し、王様はいまだに唖然としている。
ここまで女が喋る姿を見たことがないのだろう。
「変更ですか……。ちょっと私達だけじゃ無理ですね」
「……私も海弟についていけばよかった」
「愛の逃走劇ですか」
マエティーが余計なことを言う。
「海弟はもう旅にでたんだけどな……」
「余計なことは言わなくていいです」
ハマネの遅れたツッコミ。
「どことなく青空に似てないか?」
影流が言うが、男子2人+衛兵さんが首をブンブン振る。
影流は一応、青空が海弟のことを好きなのは知っているがそれに気づいてない海弟も知っている。
つまり、影流は愛の逃走劇でなくただの逃走劇ではないのか?という影流なりのツッコミである。
だが、異様に長いのでツッコミはいつも海弟だ。
「メイド、さがっていいぞ」
「え?あっなんてことを。す、すいません。失礼しました」
そう言って、出て行く。
青空とレミィーが手を振っているがそこらへんは見なかったことに。
「さて、この書類にサインをしてくれればこれでようは終わりだ」
「嗚呼、でもする物がないぞ」
「お前の国の名前とその王、つまりお前が作る国の名前と影流の名前を書いてくれればいい」
「そうか」
かといって、すぐに国の名前が浮かぶわけでもない。
だが、1つ閃くものがある。
「えっと、それでいいの?」
「かまわん」
その紙には、ジパングと春月影流の文字が書いてある。
「ちょっと率直すぎない?」
「いいんだ」
何度も確認を取る青空であった。
影流が国王になってる!!
まぁ、わかってはいるんですけどね…。
巨大な敵とは戦わないようにしたいですね。(無理だけど)
さて、女の子って恋愛に興味ありなのでしょうか?
女の人で読者さん、これ見たなら教えてもらえませんかね?