第118話決着ついたけど…… 月姫編
海弟の外道っぷりをごらんください。
そして、寝過ごしてごめんなさい。
クハハ、俺の体に魔王でも乗り移ったんじゃないだろうか?
まさか、無理矢理魔力遺伝子を飲まされたのは予想外だったけど、体の痛みの変わりに面白い事ができるようになった。まさか、最強の魔法を二種類も使えるようになるとは……。
「光と闇の両立だ」
「僕は……君をコロス……」
鏡の中から白の剣と黒の剣を出す。
軽いな。
「光と闇は、チート能力だ。あわせたら痛いぞ?」
「シラナイヨ……ダッテ キミハ シヌンダカラ……」
完全にプッツン状態だな。
俺、冷静、相手、プッツン
冷静な方がいい案が浮かぶものだぜ?
「まずは、元々の光から!消滅しろ!」
「混沌への道筋を……」
俺が目を開けると、そこに合ったはずの空間が無かった。
うわぁ~、キツイな。
アレに飲み込まれたらさすがに死ぬな。
「次は、魔力遺伝子で作られた闇だ!侵食せよ!」
「破滅への未来を……」
また、空間消滅。
今思った。
コイツ、光と闇を使い分けてやがる。
「厄介だなぁ、しょうがない、取っておきをやるよ」
「絶望への歩みを……」
クハハハハ、これ使ったら狂うな。
生きてる時だからこそできたんだろう魔法だったからな。
いや、どっち道死ぬか。
「進めろ」
莫大なエネルギーだ。
当たったら死ぬね。
当たらないけど。
「無敵モードでもやってみますか?」
四方八方上下左右、鏡を出す。
勿論、この魔力は頂く。
「ありがたい。俺の為に使ってくれたのか?」
後、少しで壊れてたな……。
「オマエ ナゼ イキテル ?」
何か、機械みたいだな。
き か い
よし、きぃと呼ぶことにしよう。
「おい、きぃ、お前死ね!」
さよなら覚悟の大技行くぜ!
あれは、光だけだったが、ここに闇が加われば……。
「まずは、剣を投げます」
「ハ ?」
武器捨てたら可笑しい?
いや、可笑しくないだろ。
だって、剣が消滅したらいやだし。
クク、少し仕掛けでもしておくか。
「では、死んでもらうとするか」
「ナニヲ スル ?」
俺は、きぃに抱きつく。
「ヤム○ャになるんだ!きぃよ!」
体内で光と闇をぶつけ合う。
それも、最大の威力で。
「時空に呑まれたな」
「な、なな、なな、何て事を……」
外道?
なにそれ?
おいしいの?
「俺の予想では、二人とも誰もいない空間へ飛ばされいつか死亡だな」
「ダメだ。僕の力じゃ……」
「お、冷静に考えてみろ、お前はアホな行動ばかりだったな。という訳で、こんな引っ付いた状態だけど、殴らせてもらおう」
ドワーフいるし、直るだろ……。
―――キンカンキンカンキンカン
「ふざけんな!鉄ボディじゃねぇか!」
手が痛い―――
あ、もう意識保てないや……。
☆
次、目が覚めたらそれは夢だった。
そんな展開を望みます。
「はぁ……何で、こんな奴と二人でこんな何も無い空間で過ごさなきゃならないの?」
「知らないよ。君がやったんでしょ?君は寿命があるからいいけど、僕は再生能力が備わっているから死なないんだ」
「おいおい、一緒に封印的なことをされた俺の気持ちになってくれよ。っていうか、死んでくれよ」
俺も、気が狂ってたな~。
尊い犠牲の一部だね……俺も。
「あ、『鏡』で帰れるじゃん」
「あ、君!」
「アディオス!」
ん?
何?
外道?
なにそれ?
おいしいの?
皆さん。
海弟はほとんど情報無しに敵を倒しました。
……力にものを言わせて敵を翻弄し異次元へポイッ。
ひでぇ……。
……まぁ、まだなんともいえないのですよ。




