5000アクセス突破記念『海弟と青空の出会い』
ちなみにコレは注意書きです。
その1
これは、初めての出会いではなく、海弟と青空が友達になったときのものです。
その2
色々とネタバレがあるかもしれませんが、とりあえず気にしない方向で。
その3
あんまり面白くないかもです。
この点に関しては突っ込まないでください。お願いします。
「ふぇ~」
そんな声を出しているのは、凪月 青空だ。
「もう、そんなだらしない声出さないで」
隣でそんな言葉を言っている音綿 舞音は、まだ目が笑っている。大丈夫だろうと予測し、席を離れる青空。
「ちょっと待った」
「なんでしょうか?」
しまった!!という感情よりも、もう1つの感情の方が上回っている。その感情はこの少女が始めて体験する物であった。
「そんなに、会いたいのは分かるけどこれやってから!!」
「そんなぁ~」
傍から見たら、なかのいい姉妹に見えるに違いない光景は教室ではいつもの風景だった。
「ねぇねぇ、まのちゃんも気になるでしょ~」
「あんなのに気をとられるぐらいじゃまだまだよ」
その、あれとは青空の初恋相手である。それ相応の年頃ともいえるが、青空のように純情乙女なんかはこのクラスに1人だけだ。これから先増えることも減ることも無いだろう。
現に、高校生の青空は純粋で一途なんだから……。
「あのこってさ~―――――」
「ああ、うん――――――」
青空たちの話から始まり、だんだんと話の輪が広がっていく。
「青空、いい加減に海弟はやめた方がいいよ~。お兄さんだったらアリかもだけど」
「ブ~ブ~」
「ったくも~」
そう、あの人というのは風詠 海弟だ。一途というところで気づいたかもしれないが小学4年のころから、青空は海弟に恋をしている。
今では、落ち着いているがこのころから中学に入るまではすごかった。まぁそれで気づかない海弟も海弟だけど……。
一方男子ではて―――――
「体育なんてつまんね~」
「そうだそうだ~」
「あのな~」
「ってか、体育で縄跳びはやめましょうよ」
「それでもな」
混乱していた……。
「ふぅ」
「おわった?」
「ま~だ~」
「しょうがない、手伝ってやるか!!」
「えっ、終わってるの?」
「当たり前よ」
「すご~い。手伝って~」
今は、自習時間。青空と海弟はクラスが違うのだ。それに、海弟は小学3年から転校してきたのでまだ1回も同じクラスになったことがない。
だが、青空は海弟に恋をしている。海弟はまったく覚えていないだろうがっていうか見られていたのをしらないだろうが、1度やる気になっている海弟を見たことがあるのだ。
周りのみんなは、外面と家柄しか見ていないが、そんな海弟にも心があるのだ。
それに触れてはないが、見ているだけでふわふわした変な感じになるのだ。それが恋だと気づいたのは、4年生になった初めあたりだろうか……。
「終わった~」
「はやいね~」
「あんた何もやってないでしょ」
「ごめんなさ~い」
「ああ、もうっ」
舞音の声は、怒っているというより呆れているといった感じだ。
「さっ見にいこ~」
「私も行くことになるのね」
そうして2人で席を立つ。と、同時に教室の扉が開く。
それを察知した舞音が青空を席に座らせて、自分も席に座る。と同時に教室が静かになる。
教師はこう思っているだろう。
『怒るに怒れないじゃない!!』
こうしてストレスは溜まっていく……。この先生に夫ができるのは3年後であったとかなかったとか。
「はい、プリント回収します」
それと同時にチャイムがなり、集められたプリントを持って教室から出て行く教師。
「一緒にたべよ~」
「うん」
男子を無視して、女子たちは急いで机を移動させる。
「ほら、む~ちゃんも」
「そのあだ名どうかと思うよ……」
「気に入ってるよ」
ボソッと呟く。
基本こういうこなので気にしない。
でも、別のとこで気にすることがある。
「む~ちゃんでいいの?」
「うん」
「ほらやっぱり!!」
青空と無形の気持ちは分からん。そう思う舞音であった。
ちなみに、無形 優愛という名前です。
こうしていくうちに、楽しい時間は過ぎていく。
「ぬぁあああ~」
「俺がさきじゃあああ~~」
「このっ」
「とうれんだろうが!!」
これを人は錯乱という。
海弟は今、ピンチだ。下駄箱がやばいことになっている。
今日の給食は、幻のカスタードプリンだ。中のカラメルがプリンよりも何十倍も甘いと評判だ。
「通れんな」
そう判断して、裏から回り込み作戦に変更する海弟。
しかし、偶然と奇跡は違いますな~。
「女子トイレかよ!!」
そう、女子トイレに入ってしまったのだ。
こっからでたらやばいだろう。
かといって、窓から出たら変体だろう。
この極限状態のなかで5分経つと答えが1つ出る。
「窓から出たらダッシュで逃げるしかないよな」
そう決めて、下を向きながら窓からでる。
途中、誰かの呼び出しの声が掛かっていたような気がしたが、今の自分に関係ないと思った海弟はそのまま突っ走る。
ドンッ
「キャッ」
「ツッ」
誰かとぶつかってしまったようだ。
「え~と、ゴメン」
いち早く体勢を立て直した海弟は手を差し出す。
「え?ふぇ?えっと?」
何を言っているかわからないが、とりあえず手を持ってたたせる。
「ゴメンな」
「えっと、海弟ぇ~君?」
なんかかみ合ってないような気もするがとりあえず首肯。
「あわわわ~」
いや、何言ってるのかわかんない。
でも聞くのは失礼だと思って、聞かない。
「え~と、夏凪青空ですっ!!それじゃ!!」
そう言って走り去っていく。
「なんだったんだ?」
ポツリと呟く。
そしてまた呼び出しがされる。
ピンポンポンポ~ン
「え~、4年1組の風詠海弟君、至急職員室までくるように!!以上」
いや、なんで?もしかしてばれた?
そう思いながら職員室へ向かう。
思うのだが、このまま職員室に行けば給食抜きであの青空って子にも会うんじゃないかと。
まぁ何でもいいので行くことにする。
「え~と、これお兄さんに届けておいてね」
渡されたのは、封筒だ。
「プリントとか入ってるからね」
「はい、わかりました」
そう言って、出る。
「あっ」
出口でばったり再開。
こっちのが気まずいじゃねぇか。なんて思ってないが、何故か避けられているように感じるんだが気のせいなのか?
「ええと、いい天気だね」
「そうだね」
「そういえば呼ばれてたけど何かやったの?」
「兄さんにプリント届けるの」
「海兄さんだっけ?」
「ああ」
「身長大きくてかっこいいよね」
「兄さんのこと好きなの?」
「えっ違う違う違う」
おう、これは兄さんかわいそうではないのかな。
といってももててるみたいだからさ。俺なんか……。
「え~と、海弟くん」
「なに?」
「今日、家にこない?」
「いや、場所がわからないんだが」
「あっえっと~」
何がやりたいのか分からないやり取りが5分ほど続き、決まったのは今日、青空の家に行くことだ。
実は、女の子の家行くのは初めてだ。
教室に着き、バイバイして給食をがっつく。ギリギリセーフだった。
「うはぁ~どうしよ~」
「壊れたね」
「顔が……」
「今日ね、今日ね、海弟くんが家来るんだよ!!」
「「は?」」
「家来るんだ~」
「ちょっとまてぃ~」
「どうしたの?」
何で止めるの?
「家に親は?」
「あっ」
「いないね」
「うん」
青空の頭の中には2人きりの文字がたくさん。
「そこで!!」
「え?」
「「私たちが行きます」」
「ふぇ?」
………
「えぇえええええええ~!!」
「せっかくの2人きりが」
青空は絶望した。
「まぁ警護よ、警護」
「同じく……」
この2人はいつもの感じだったようだ…。
その後、青空の家に来た海弟は若干引き気味でハーレム状態を楽しみ、しばらくしておいとまさせていただきましたとさ。
その後、海弟が何故か風邪にかかったが、それは兄のせいじゃないだろう。
青空の家まで遠すぎる。もう行かない。そんなことを海弟が言っていた様な言ってなかった様な。
中学入ってすぐに、舞音は転校してしまったが海弟と青空に影流という仲間ができた。
優愛は、高校が違うので今では会えない。
いや、異界にいるから当然だけどさ。
出して欲しい奴いますかね?
言ってくれれば、無理矢理出します。候補枠があるので大丈夫ですよ?
無理矢理だけど…。
いつか、『青空の海弟に惚れた日』なんて書きたいですね。
ほぼ、無いと思って欲しいんですが希望がありますでしょうか?