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第116話月夜に生まれし最強の兵器  月姫編

シリアスはいりま~す。


ご注意ください。

ねぇ、君は知ってる?

孤独って心が落ち着いて闇に呑まれているようで。

とっても気持ちいいんだぁ~。

僕の周りにはいつも人が居た。

そんな記憶があるんだ。

ずっと監視されている中で君は耐えられる?

無理だよね?

僕なんて気が狂ちゃったよ。

人を殺すことで得られる満足感はなんともいえないね。

気持ちいいんだ。

僕を照らしてくれる月はきっと忘却の時を紡いでくれる。


「僕が忘れるように頑張ってね。月のお姫様……」


僕の記憶なんてあやふやなものに頼るなら。

僕は、自分の道を進むよ。

それが間違っていたとしても、僕の後に道ができるんだから。


「死んでいく人間なんて忘れ、また増える人間を殺す。きもちいいよぉ~」


僕は兵器。

きっと、君を殺す為生まれた。

これは余興だよ?

君が気づいてくれる為の……ね。





現在追い込み中。

いや、執筆活動なんてものはしていない。

明日は歴史の小テストがあるんだよ!

現在水都の家で勉強中なんだよ。


「青空、ここは?」

「いい加減にねむーい……」

「青空はダウンか……。影流は?」

「俺も無理だ。水都、教えてやってくれ」

「ふはははは~、私の苦手教科を教えてやろう。歴史だよ!」

「暗記教科だろうが!!」


クッ、どうすれば……。


―――ズガンッ


「な、何の音だ?」

「……銃だね。家に泥棒でも入ったのかな?」


アホだな。

空き巣にすればよかったのに。


「なふぁ~、うぅ、眠い……」


あぁ、寝ちゃダメだ。


「おい、海弟?」

「水都ちゃん?」


何で、影流と青空が起きてるのに俺達は……。





月のお姫様。

しっかりと殺せたかな?

……君はいつも邪魔をするね。

でも、いつかきっと死ぬ時は来るよ。


「じゃあ、カウントダウンをしてあげよう。まずはそうだな。ここは地球だから……君の寿命が来るまで僕が月夜の晩、国を一つずつ壊してあげるよ」


きっと、全部壊し終わる頃には君の命は無いからね。

あぁ、残念だなぁ。

君の苦しむ顔が見たかったのに。

邪魔者は早く消さないとね。


炎の紋章は、一度消えてるね。

なのに再生した?

そうだな、まずは地の紋章を消そうか。

ここからは国が十個だね。

後十日。

それで、地の紋章は消える。


「じゃあ次は、そうだな……水の紋章はもうないから……風だね。炎は再生しそうだから最後だ」


僕の復讐は始まったばかりなんだ。

君が僕を奪ったように君を奪う番なんだよ?

ねぇ、聞いてる?

月のお姫様?


「それじゃあ、今日は一つ目だ」


力の扱いはまだ慣れてないから適当でいいや。

どんなに壊れたって僕にとっては嬉しいことなんだから。





「うぅ……何だ?」


えぇ~と、確か兎が月に行って餅を喉に詰まらせて死ぬ夢だ。


「いや、ユキダルマだったか?」

「奇遇だね。私もユキダルマがでてきたよ?」

「お、奇遇だな」


とりあえず、運命なんぞは感じませんからね。


「お前ら、のんきに話してる場合じゃないぞ!」

「私……もう……ダメ……」

「諦めるな青空」

「そうだよ!」

「「乗っているお前が言うな」」

「あり?」


何かから逃げているみたいだ。

俺は、逃げの天才だぜ?


「『鏡』行くぞ」

「お前は手段を問わないな……」

「お前が俺達担いで外へ出るくらいなんだ。メチャクチャ危険なんだろ?」

「……まぁな」

「銃を持ってるんだから!」

「……モデルガンじゃないの?」

「本物だって」


興奮しているみたいだ。

向こうの世界に着いたらゆっくりと話を……いや、ゆっくりとしている時間はなさそうだ。


「あれは?」

「私の家の使用人さんだね。銃はいつも持たせてるよ」


法律を普通に無視しますか……。


「殺しちゃダメだろ?」

「まぁね。数が多いけど大丈夫?」

「あぁ」


影流達を、向こうの世界に送ると、俺達は戦闘の構えを取る。


「はぁ……俺が勉強の合間に考えた魔法をみせてやろうか?」

「逆でしょ?」

「………」


クッ。

まぁ、否定はしない。


―――ズキュン


反射(リフレクション) 『(ミラー)』」


分かりやすい仕様になっております。

反射能力を持った鏡ね。

銃弾を全て反射させる。

殺さないところに反射角を変えたから死なないだろう。


「傷つけるのは気が引けるけど……仕方ないね。それより、何で適応してるんだろうね、私」

「知るか」


日本刀のような剣を持って、峰打ちをして気絶させる水都。

俺は、微弱な電気を放ち気絶させる。


「うぅ~、寒いね~」

「戦闘中だぞ?」

「知らないよっと。最後みたい」

「安全な場所しってる?」

「知らないよ~」

「……異世界だな」


正直、こっちの人間を複数人連れて行くのは気が引ける。

前は、巻き込んでやろうと思ってたのに……。


「水都、とりあえず、俺の知る限りで安全な場所へ連れて行く」

「……わかった」


城の牢屋なら脱出も不可能だし、ごはんも出せるから丁度いいな。


「『鏡』」


俺達は、向こうの世界(異世界)へ転移した。





「天下の勇者さま~、今回はどうしますか~?」

「精霊母よ、この子は異世界へ連れて行ってくれ。私達は……そうだな。海弟に賭けてみるか。情報収集を担当しよう」

「珍しいですね」

「不満は?」

「ないで~す」

「ないです」

「ならいいだろ」


そのまま、屋根の上を飛んでいく勇者達。

精霊は、そのまま異世界へ海兄を連れて行く。


「まさか、こっちの世界でもファンタジーな冒険をするとは……」

「でも、敵はずいぶんと科学でしたっけ?をふんだんに使った奴じゃないんですか?」

「ふふふ、変わらないよ~」


光でも闇でもない気配に戸惑いながらも、少しずつ情報を集めていく勇者達。

だが、彼女等はこれから起こる出来事(未来)を救う希望にはなれなかった……。


「一回死んだ体で何ができるんでしょ~か?」

「死ぬ気で敵にぶつかる……でしょ?」

「遠くか観察して情報を集めましょう」

「どっちも不正解だよ~」


何故なら、彼女等は人を斬る事を許されないから……。





物語が動き出したねぇ~。

ゴミ虫には天罰だよ。

五月蠅いのは嫌いだからね。


「炎の紋章と風の紋章が消えた?まぁいいよ。きっと君を奪うから……」


男か女かもわからない格好になっちゃったけどさ。

僕はこれでいいと思うよ。

新たに紡ぎだされる命なんて面白くもなんともない。

考えて、考えて、考えて。

そして、面白い事をやってくれた方がいいからね。


「死人は還りなよ。次は無いけどね」


大きな代償を払ったのに最悪は君をずっと監視していたみたいだね。

だから、監視を解いてあげるんだ。

きっと、君は死ねるよ。


勇者……死んだ?

え?あ、嘘?

……予想外デス。


この作者にも分からない行動を起こすとは……恐るべし勇者。


何故、母親が登場の次の話で死ぬの?


……涙が……。

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