第115話再会するけど感動しない……
無理矢理とかいわないで。
これは、作者の実力なんだから。
そして、海弟の甘い物好きに火が付いた!
取り合えず、冷蔵庫にケーキを入れて……。
よし、晩御飯を待つか。
自分で作れ?
無理だよ。
「料理作れない……ぷぷ」
「味噌汁の中に入れてやろうか?」
「いえ……結構です」
取り合えず、記憶消すのに手伝ってもらった、地味は居る。
そして、兄さんもいる。
何か、適応している兄さんをすごいと思っている俺もいる。
そして、俺を睨むファンが居る。
「ケーキ……」
「食後」
「………」
ちらりと、刃物が見えた気がするけど、錯覚……もしくは幻覚だよ……ね?
まぁ、気にせず、メシじゃ。
「まだぶっ!」
―――ドスッ
お分かりいただけただろうか?
俺の目の前に現在机があります。
……普通?
いや、俺の目の前。
顔に当たってるんだよ!!
「何が起こった!?おい、何が起これば俺の顔面に机が飛んでくるんだ!!」
「あ、あなたは!」
ちょ、前が見えないからね?
しかも、あなたって誰だよ!
説明が少な過ぎるよ!
「おかあさぁああん!」
ちょ、こっちも?
っていうか、机どかしてくれよ。
重いよ。
手が動かせないんだよ。
箸が服(腕の部分)に刺さって動かせないの!
「勇者……様?」
……?
「『林我』」
―――どんがらがっしゃ~ん
「今の、音は!?」
「気にするな。お前は勝手に感動してろ。それより勇者!?」
「……ん?ここは何処だ?」
「私は誰だ?」
「記憶喪失じゃありませんからね。それより、何処なんですか?」
……勇者パーティが現れましたよ?
こっちも、再会なんだろうけど、一向に涙が出る気配が無いんですけど。
感動ってなんだろうね?
「外へ出るぞ!」
「あ、行く行く~!」
「ちょ、あ、すいませんでした」
大変だな~。
謝るジャディさん。
俺の心の師匠は相変わらず能天気だ。
うん、何故心の師匠にしたんだろう。わからないね。
「お~い、できた―――」
―――ガシャ
晩飯がぁああ!!
「誰だ?」
「晩飯の心配をしろよ!」
「いや、違うでしょう」
「お前らは、感動してればいいから。うん、親子水入らずで。それより、晩飯は……外?」
クッ、ケーキが遠ざかるだと……。
あってはならない……。
「こ、ここって……」
外から聞こえてくる声を無視し、俺は料理の本を何処からか出す。
「……ダメだ。お菓子作りの本しかない……」
えぇい、菓子パンぐらい載っているだろう!
『おいしいケーキ特集!』
……ダメだ……。
「晩飯はケーキだ!」
うん、それがいい。
「じゃあ、元の世界に戻ってきたって―――」
「ホールケーキのほうがいいな。買ってくるぜ!」
えぇ~と、あ、ちょっと待ってくれ。
コンビニ弁当でいいんじゃね?
あぁ、でも俺の舌は甘味を求めている……。
クッ、ここは我慢だ。
取り合えず、コンビニ弁当を全員分……と。
「ありがとうございました~」
「どしまして~」
いや、かんでませんよ?
そう、これは異世界語で……。
「さぁて、帰るか」
☆
「では、いただきます」
……俺の目の前には机がある。
大丈夫、顔面には無い。
だが、一つ何か知らないけど事実的なものが浮上した。
では、回想どうぞ。
~~~
俺が、家に戻ったのは7時ちょっと前だった。
「我が、息子よ~」
「えぇ!?」
~~~
おっと、ここじゃないな。
っていうか、説明これで十分じゃないですか?
20%増加の十二分じゃないですか?
まぁ、こっちが正しい回想です。
~~~
「ここは……私が元居た世界だ……」
「えぇ!?」
「じゃあ、元の世界に戻ってきたってことだね~」
「あぁ!やったぞ!」
「ホールケーキのほうがいいな。買ってくるぜ」
「……何今の?」
「い、今の表情!」
そう、これは!
私の子が昔見せた表情に似ている……。
そう、退院祝いにケーキをもらった時だった……。
私がケーキを食べていると、私の腕の中に居た子が、甘いものを求めて手を伸ばしている……。
ま、まさかな……。
いや……。
しかし……。
~~~
らしい。
いや、確信なしでやらないでほしい。
ここアパートだよ?
すっごく、目線が集中したよ?
……これも感動の再会なのだろうか……。
いや~、偶然って恐ろしい。
うん。
書くことが無い。




