第112話『悪運と不運 ダブルでお得です』by海弟
この話、一気に書いたので雑かも……。
いや、雑だ。
時は、9時。
もう、兄さんの友達は帰っただろうというころ……。
俺は、帰るに帰れない状態で居た。
「師匠……起きて……」
「うぅ~ん……むにゃむにゃ……」
なんて奴だ……。
描写が無いから分からないと思うが、俺が出した炎を一瞬で消しやがった……。
強すぎる……。
「酒臭いし……」
そう、この世界にはビールと言う酒がある。それを、がばがばと……。
俺は自分の身を守るので精一杯だった……。水都はもう……。
「じゃぁ、俺は帰る……」
例え、世紀末の大怪盗が現れたってあの人なら大丈夫さ。
と、言う事で俺は帰った……。
そして、それが不味かった……。
☆
見ての通り、今日は学校だ……。
昨日は迷惑掛けたので、水都を迎えに行っているんだが……。
嫌な予感がするんだよなぁ~……。
「俺達も巻き込もうと言う魂胆か……」
「朝から海弟に会えて私はラッキーだけどね」
デフォルトドラゴンの『どらごん』(海弟の中では)が居ないのは幸運だ……。
まぁ、学校に連れて行けるわけないよな。
数分歩くと、でかい屋敷が見えてきた。
俺は、あらゆる危険性から自分の身を守る為、二人に任せ玄関で待つことにした。
今更だが、別にいいだろ?
そして、30分後……。
さすがに、時間がやばくなってきた……。
予想外の事態に備えて早く、家を出てきたんだが、間に合わなくなりそうだ。
「クッ、突入か……」
ジト目で屋敷を見る……。
「『鏡』」
トラップを防ぐ為、短い距離も転移で移動だ。
小説みたいに態々危険を犯さない。
「さぁ、水都の部屋の前だ……。この威圧感に耐え、扉を開ける……」
―――ギィィィィ
扉を開け、錆びた音が聞こえる中、前をまっすぐ見る。
そこには、倒れている二人の姿。青空と影流が居た。
「お、おいだいじょ―――」
その瞬間、目の前が真っ暗になる。
「三人目討ち取ったり……」
「師匠か……雷よ!」
「きかぬわぁあああ!!」
酒の臭い……。
クッ、酔っ払っているのか……。
「第三『炎鎧』」
自分の身に炎を巻き付けて師匠を払いのける。
「ふふふ……いやぁあ!!」
水の塊が飛んでくる。
そして、俺は思った。
朝っぱらから俺達は何をやっているんだ……と……。
「第二『風軽』」
青空と影流の身を確保。
後は、水都だけ……だが……。居ないな……。
「まぁいい。『鏡』」
居そうなところの目星はついている……。
☆
十分後、俺達は学校に居た。
「何で、あそこだとわかったの……」
「クハハハ、大食い水都という名前を―――」
「いらないからね」
分かるとおり、食堂?に居た。
何故、家に食堂があるのか謎だ。いや、使用人さんがいるからか。
しかし、師匠をあそこに置いていったのは失敗だったか……。
「は~い、今からHRを始めます」
「寝るに限るな」
「寝たら、電撃バチバチの刑です」
寝てないよ?
ただ、適正な睡眠を取っているだけだよ?
「とりあえず、死になさい」
俺は、死ねる体じゃないからな~(一回死亡済み)。無理でしょ~。
意味のわからないHRは終了し、一時間目が始まった。
勿論、俺はサボりに行こうかと思ったが、体育だったので出席。
「今日は特別講師をお呼びしている」
そして、何故か隣のクラス、そう影流も一緒だ。
「デ―――」
「散!!」
「逃げるよ!」
「ひぃい!」
「こんなところまで!」
勿論、俺達は逃げ―――
「逃げるの?」
「「「「いいえ、滅相もございません」」」」
れる訳ないじゃないか。
「何をやっているんだ。特別講師のディティさんだ。美人だろ~」
「お褒めの言葉、ありがとうございます」
会話はどんどん進んでいく。
だが、俺の頭の中では全く関連性の無いことが行われていた。
『墓は何処に建ててもらおうかな……』
勿論、皆と一緒のところがいいな……。
「んじゃぁ、まず身体測定。各自相手を見つけて死闘をしてください」
アホだ。
おい、体育教師。
そこで笑顔で容認するな。
「なぁ、どうする?」
「逃げる……のは無理だ」
「私達四人で組んで、手加減して戦うってのは……」
「いいねそれ!」
師匠の恐怖でつながれた同盟が今ここに出来上がった。
最近、メインヒロイン誰だっけ?現象が自分の中で起こっています。
ディティが使いやす過ぎるのがいけないんだ。
うん、違いない。