第110話『大事な物忘れてた……』by海弟
何かもう、バラバラです。
それと、この章が終わるのは、伏線全部回収し終わったらです。
無駄な話が多いので長いです……。
取り合えず、一通り食材は用意……できてないな。
「イチゴがないじゃないか!!」
「ヒィイ!!ごめんなさいごめんなさいごめんなさい」
「いや、そんなに謝られても……」
しょうがない。ケーキはまた今度にするか。
俺が作ったって不味いのが出来上がるし。
「師匠の所に行くか」
「………(キラキラ~)」
これは……やめて欲しいと言う事なのだろうか。
こんな事考えてたら必ず現れるじゃないか。
「我が弟子、いや、我が奴隷久しぶりだな」
「ひぃい!?」
もはや、疑問系になっているって、廊下中の兵士とかなんやらがこっちを見てる!?
今さら驚くことでもないな。……神経が図太くなっている気がする……。
「それでは、師匠の双子の妹をよろしくお願いします」
「それは、双子の姉に言う言葉か?」
取り合えず、逃げよう。
その後の事は後で考えよう。
「何気にシリアスに持ち込むな。さて、再試験だが―――」
「まだやるの!?っていうか、もう一度エルフ達動かすの!?」
「真の免許皆伝をしなければいけないのだ。ヘレンの方もまだだから忙しいな」
すごく、忙しいという言葉が似合ってないような気がする……。
まぁ、俺は逃げるだけということで。
「『鏡』」
「おい……」
「弟子の性格くらい記憶しておいてください」
うん、これぐらいで丁度いい
の反対だね。
「師匠、この手は?」
「ふふふ、逃げないように」
「じゃあ右手の炎は?」
「我が愚弟子を殺すように」
「………」
危険な女だ。
我ながら手の施しようがない……。
しょうがない、精神科を紹介するか。
「いたたたた、第二『林脱』」
「やることはやるんだな……」
「死ぬよりマシなので……」
長く生きていたいじゃない?
皆そうさ。
「じゃあ、こっちに来い」
免許皆伝って普通師匠を超えたらとかじゃないの?
その他では、山に篭るとか。
☆
……地獄ってあると思う?
俺は、あれ以上の地獄はないと思う。
けど、あれ以下の地獄はあると思う。
「大丈夫……ですか?」
ダメだ。
僅かだが糖分が足りない……。
「それにしても、暇だ」
「復活しましたね……」
飴は常時装備だ。
ちなみに、ふぇーのお気に入りはレモン味だ。
「それでは!」
「あ……」
取り合えず、地の果てまで逃げておこう。
………。
だからと言って、魔王城はやめておこう。
コウモリと蜘蛛が多いな……。
「魔王よ。黒の剣が荷物にしかなっていないような気がするのだが気のせいかな?」
当然答えは返って来ない……。
「荷物……ですか?」
返って来た……。
「って、死有さんか」
「はい、偶然ですね。外で夢も待ってますよ?」
加害者の死有さんに天の裁きを……。
「寒気がいましたんですが……」
「日が当たりませんからね」
俺の心の内は誰にもさらけ出さないぜ。
と言っている(心の中で)内に、魔王の部屋へ。
「何を探しているんですか?」
「えっと、絶品甘い物図鑑という―――」
「魔王。あんたは同志だ。この形見をありがたくちょうだいする」
甘い物好きに悪いものはいないぜ。
そうだろ……魔王?
「なんだか、シリアスを振りまいてますね……」
「さて、この甘い物図鑑。少し見せてくれない……」
―――パサパサパサ
「あぁ、さすがに手入れをしていなかったので……」
塵となって消えた、本。
それは、我が心の同志の元へと辿り着いたのであろうか……。
心配だ……。
「魔王って、地獄を取り締まってたりして」
「人間が言う六つの道ですね。その一つが地獄道といって―――」
取り合えず、省略。
内容は聞かせないけど(覚えてないですけど?)。
「しょうがないです。読める本だけ集めましょう」
「……え、俺も?」
「えっと、すいませんが……力をお貸しいただけませんか?」
たぶん、世界中の9割の男が力を貸すだろう。
そして、俺は力を貸す部類に入る。
そして、十分後。
「さて、何一つ読める本がなかったのですが?」
「なんだか、私の予想とは違いますね……」
「魔王が殺されたのは歴史でいえば最近なんでけどね」
まだ、十年前後だったと思う。
何故こんなに本が腐敗してるんだ……?
「しょうがないです。王座の裏の隠し階段から裏ダンジョンへの侵入を―――」
「ストップ、その知識をどこで?」
「えぇと……知識の湖、ファ○通―――」
やめてくれ!
そこまで俺は魂を売っていない!
俺は、自力でゲームをやるタイプに当てはまるんだ!!
「そういえば、最近ゲームやってないな~~」
新作とかでてるんだろうな……。
リアルファンタジーの俺はゲームの存在を忘れていたよ。
なんてこった。
「今更やろうとも思わないけど」
取り合えず、ゲームよりも勉強を優先しなければいけない季節……なんだ……。
「新学期……それと共に訪れる春。そして、大きな難関」
その名も、高二の勉強。
基礎を作っておかなければ……。
「というわけで、しばらくはこっちに来ません」
「はぁ……」
死有さん達を城まで送って、俺は元居た世界へ帰った。
テストは、青空達の力で乗り切るとして……、さて、新入生が入って来るんだが……ここは、いっちょ混ぜて……いや、違うな。
わからないぐらいにグチャグチャにしよう。
海「死亡フラグか!?」
ん、それでは~。