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第107話勘違いと永遠ループ&卑劣なる秘策

海弟が最近、卑劣な行動ばかりしている気がする……。


気のせいでは……無いな……。

レティナの領地は普通の国より小さい。

だが、人が歩いて旅をするにはでかすぎる。

そして、海弟はそれをやっている。

すると、どうだろうか。

エルフさんが居たよ?


「本当に最悪だよ……」


魔力で強化と回復を同時にしながら歩き続ければこんなに早く着くのも納得だが、海弟には最悪なものだった。


「……戦います?」

「勿論、逃げます」


エルフ16人と戦って勝つなんていうは、人間では勇者かその仲間の二人。そしてファンだけだろう。


「何か皆俺に期待してるみたいだけど、俺は魔力一般的で技が少し皆より多いだけだから。発想力の違いだから!!」

「弁解なんて無理ですよ?」

「ここは、和平的に弁か……先に言うな」


エルフ視点から見れば、呆れる光景だろう。

……だが、それは違った。


「な、何故こんな所に精霊が……」

「あの人間……精霊術を使うだと……」


エルフの中で、海弟は要注意人物になった。

それは、精霊と対等に話しているからだろう。


「取り合えず、逃げるぞ」

「……戦ってください」


呆れ顔で言うレイ。


「援軍を呼ぶから待ってくれ。援軍」


勿論、勇者達と水都のことだ。

少し、自分に自信を持てと言いたくなるような光景だ。


「……ここは、一時撤退する。この情報をアグム様に……」

「わかった。覚えておけよ!!」


エルフ達は背を向けて撤退した。

しかし、海弟達の口論は続く。


「ほら、海弟さんが相手にならないぐらい弱いと思って逃げてしまったじゃないですか!!」

「よし、帰ろう」


海弟は逃走を計った。

その後姿は、すごくかっこ悪い。


「……前向きに生きてみましょうか」


緑色の髪を揺らしながら、呆れたような仕草で溜息を漏らし海弟の後姿を追う。

しかし、海弟は今後狙われる存在になるということを知らなかった。





「取り合えず、第一の目的成功ね」

「何か酷い事してますね……」

「フッ、これで私達が狙われる可能性が落ちたのよ。いいじゃない」

「かわいそう……」


取り合えず、海弟が狙われるように精霊をつけたらしい。

もはや、海弟とエルフ。どちらも、かわいそうになってくる。


「……海弟は、何があっても戦いそうにないからね……」


それは、誰かが死ぬのが嫌とかじゃなくて、めんどくさいのと痛いのが嫌だというのが目的の大半を占めている。


「……何で今まで生きてこられたのかわかりませんね」

「本当よ……」

「だって、強いもん」

「まぁ……否定はできませんね」


実際は、一般的な魔法使い<海弟<||||||||越えられない壁||||||||ファン<勇者<ネイルと言うことになっているのだが(魔法使い的レベルで)、日に日に何故か海弟は強くなっているので認めざるを得ない。


「何で、強いんでしょうね」

「さぁ、やっぱり私の弟子だから?」

「……少ししか関係ない様な気がします……」


全ては、謎で終わった……。





俺は考えた。

ゲームとかであるだろ?

ステージで、そのキャラが最強になるとか。

ステージの端っこで一つの技を連打する事で近寄れない、そしてそうすると時間がたって勝利と……。


「それを実践してみようと思うんだが……」

「どうやるんですか?」

「まず、俺がエルフの村に行く」

「それで?」

「エルフが群がってくる。俺を包むようにでかい鏡を出す」

「……何故か、その先がわかるんですが……」

「攻撃してきたら、反射して攻撃してこないならコッチから攻撃すると言う……」


勿論、俺の攻撃は鏡を通してでも通る。


「すっごく、卑劣ですね」

「あぁ、すっごく卑劣だ」

「……やります?」

「あぁ、やるさ。幸いエルフはあの村に全員いるからな」

「今からですか?」

「夜から」

「そうですか」


と言う事で、魔力石を大量に買い込もうと思う。

まさか、役立つ時がこようとは……思ってたけど。


「おっちゃん、それ全部くれ」

「あいよ……全部?」

「あぁ、これで足りるか?」

「へ、へぃ……」


こんな感じで、買って行きだいぶ集まった。


「後は、夜を待つだけなんだが……」

「……何故かわかります。暇なんですね?」


コイツは、いつから読心術を習得したんだろう……。

そして、俺の思考は読みやすいのだろうか?


「魔物でも狩ってたらどうですか?」

「暇つぶしにはなるな。世の中の為にもなるし」


勿論、強そうなのとは戦わない。

……魔力を使いたくないからだよ?

本当だよ。


「信じてくれ」

「私は、読心術は使えませんから安心してください」

「あ、そうなの?……いや、何故読心術が使えると思っているとわかった……。まさか!?」

「使えません」

「何だ。そうな……いや、何故―――」

「それ、永遠に続きませんか!?」

「俺も思った……。ん、待てよ?」

「その疑問は、心の奥底へしまっておいてください」


何故、呆れているのだろう……。

だが、永遠ループを避けられた。

……まさか!?


「一つ言いますと、顔に言いたい事がでています」

「え?あ、そうか?」

「はい」


……あぁ、そうだったのか。

まぁ、納得しておくか。


勘違い……。

一度やってみたかった……。

いいよね。

勘違い。


それじゃ。

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