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第9話魔法上達への道~その5~

次、記念作品はいりま~す。

今回気を抜きすぎで~す。

まわりには、生首が1つ……。


いや、こんなくらい話じゃありませんよ。

さて、何とかヘレンのおかげ(暴走した)で逃げ出すことができたが、武器が置いてけぼりだ。

走っている、移動速度で盗賊に勝てるわけ無いので当然追いつかれる。ならばと、次々に木を切り倒していくヘレン。

俺は、最近ヘレンってバカなんじゃないかと思う。


「目の前の木倒したら俺達も通れないじゃいか!!」

「あっ」


今気づいたのかと苦笑いするが、事態はそれより深刻なようだ。


「おいっあそこにいるぞ」

「了解」


「きちゃってるね」

「しょうがない」


奥の手を使うことにした海弟は集中するために詠唱をはじめる。

光属性の魔法を使うのだ。

鎮静魔法は、攻撃の威力を抑えるだけじゃなく、粉砕も同時にしてしまう強力な魔法だ。

俺がそれを知ったのは、ディティに教えられたからだ。

一工夫すれば、身を守る技から攻撃をする技に大変身という強力な魔法だったのだ。


「いや~、こんな魔法もあるもんだね」

「集中してよ」

「もう終わったよ」

「なんだ」


見ると、ヘレンが盗賊20人ほど&レンスと戦っていた。


「よ~しやるぞ~」

「気が抜けてるね~」


俺は、想像をイメージにして魔力を練り上げる。


「うあっ」

「ちょっ!!」


発動しようとした瞬間に大爆発。

熟練度という物がたりないようだ。


「カイデすごいよ。空飛んでる」

「吹っ飛んでるといいなおした方がいい」


適当なツッコミをするが、逃げれたことでの安堵と着地をどうしようという心配があった。

幸い、まだまだ上昇中だ。


「まさか、ファンタジーもここまでくるとわ」

「ふぁんたじー?」

「気にしないほうがいい」


俺は、説明すると頭のおかしい人に見られてしまうので説明するのをやめる。


「なぁ、落ちる衝撃をどうやって無くそうか?」

「地面壊すとか?」

「いや、やりすぎだ」


ちょっと、初めからぶっ飛んだ発言をするヘレネに注意しておく。


「壊すのは無しだ」

「え~」

「どこに文句があるんだよ」


いや、実際に聞いてみたいね。


「だってここ、どこの国にも属してないから壊しても大丈夫☆」


いや、ダメだろう。


「さて、鎮静の魔法で威力を下げれるかな」


想像、イメージ、変換。この順番に最初の想像が変わっていく。

すると、地面の距離とがまだ遠いが地面と自分達との間に白色のもやが出ている。


「死体を隠すの?」

「ちょっとした失敗だろ」


いや、実際失敗じゃなく。前に言ったとおり使えないのだが、本人がそれを今知ることはない。


「「ウギャアアア」」


ドスンッ!!


「ぶぎゃ!!」


実質、被害者1名。


「助かった」

「私生きてる」


2人は喜んだが後1人はそうじゃない。


「誰ですかあなた達は!!」


見た感じ普通の商人だ。


この辺りでテントを張っていたらしい。

周りにも護衛がちらほら見えるが、さすがに空からの襲撃は無いと思っていたのか少し戸惑っている。


「あっ、この人怪我してるよ」


そりゃ、空から人が降ってきて(2人)それにテントがあったとはいえぶつかったら怪我ぐらいするだろう。


「よし、直そう」


その後、機嫌のいい商人一行がいた……。







「魔法使いってほんとに貴重なんだな」

「知らないの?10000000000人に1人なんだよ」

「少し変換してくれないか?」

「100億人に1人ってところだね」

「すくなっ!!」


身の回りに魔法使いがたくさんいたので実感しなかったが、そんなに少ないのならこれは運命と言ってもいいだろう。

運命の相手が多すぎる気もするが…。


「よし、帰ろう」

「どこにだ?」

「師匠の家です」

「ここはどこだ?」

「えっと~」


海弟は辺りを見回す。


「師匠の家です」

「それでどこに帰るんだ?」

「………」

「いじめないでくださいよー」

「はっはっは、つい楽しくてな」


いつの間にかついていた様で、ここは師匠の家のまん前だ。

そこで気づかない海弟も海弟だろう…。


「それでは、一人前の魔法使いになったことだ、私が教えることはもう無い」

「えぇ!!」

「はぁ!!」


いきなり、1人前宣言をされた海弟たちは戸惑う。


「魔法使いがいただろう。そいつと互角なら一人前だろ」

「そうですけど」

「師匠、ちょっとこっちに」

「なんだ?」


ちょっと特殊な理由のため、ヘレンのは教えれないのでディティだけを連れ出す。


「なんだ?」

「えっと、実は……」


そこから、今までのことを説明した。


「それは本当か?」

「はい」

「お前はまだここに残れ」

「ありがとう」

「一人前どころか百人前あっても足りんわ」

「そうですね」


そんな話をしつつ、戻ってくる海弟とディティを不思議そうに見るヘレン。


「悪い、まだ俺は厄介になるから」

「私1人で帰れと」

「これ」

「なんですか?」

「カイデにもそれなりの理由があるのだ。それを察してやれ」


言葉にしたら元もくも無いセリフをディティが言う。本人の目の前で。


「そういう訳だ、悪い」

「ううん、いいよ」


そう言って、3人で家の中に入る。これが最後の3人だけでの食事だった。

次、記念!!

ありがとう?

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