第104話初逮捕と海弟
今回アホだ……。
それと、お気に入り登録100件いきました~。
これから、教会(らしき)場所を背に戦う訳だが、一つ疑問が浮かび上がる。
『精霊が一緒なのに何故攻撃してくるんだ?』
わからないが、こいつにも暗い過去が……あぁ、ダメだ。
ここを破壊しちゃダメだ。
大丈夫、意識を保てば大丈夫。
「追い込まれた。これで終わりだ」
「いや、甘いぜ!」
後ろは木製でできた何かだ。
振り返る余裕は無いが、この村の建物は全部木でできている。
ならば、それと同じだろう。
「第三『水花』」
地面に手を着くと同時に、俺の頭上から花びら型の水が勢い良く噴出し―――
―――バシュッ
俺の顔に当たった。
「いつぁあああ!!痛い!激痛が顔を!ぎゃぁあああ~」
「おっと、すまんかった」
俺は声の方向をみる。
初老の男性に見えるが、エルフだろう。
だから、歳は不明。
今は、そんな事どうでもいいけどさ。
どうやって、俺を弾いた……後ろにあるのは?
木製でできた何か。
それは、教会(らしき)場所の出入り口となっていた……。
つまり、扉のまん前に居た俺は扉に当たって飛ばされて、自分で出した水にぶつかったと……。
あれ……普通は自分の魔法じゃ自分に害をなさないはずなんだけどな……。
「……貴方は世界に認められてない存在だから」
「あぁ、そういうことか」
いや、納得できねぇよ!!
何で!!何で!あ、転生らしきことをやったからか。
いいじゃん別に。
不慮の事故だったし。
「皆何の騒―――」
しめた!
今この瞬間、逃げ切れると誓おう。
「ぎ、掛かれ!!」
「うわぁああ~」
「とりぃぁああああ」
「てりゃてりゃ!!」
「はぁああああ~~」
「ちょ、やめて、服が伸びる!!」
「そこじゃないでしょ!!」
所変わって牢獄(らしき)場所。
「……面白いことが全く無い……」
「エルフ達に団結力と瞬発力、両方ともあるのは狩りをしているからです」
「……青空達は何してるかな……」
あ、ちょっと待って。
俺達を置いていかないで!!
☆
「久々のひまだぁ~」
「うんうんそうだね~」
「そういいながら何処を触っているのかな愛ちゃん」
「大丈夫、胸じゃないわ。腰よ!」
「触っているって部分は否定しないんだ……」
私の友人、長姫愛ちゃんの行動は不可解なものばかりです。
でも、空手部主将……。
「空手やってる人って―――」
「おっと、言わせないぜ我が親友……」
「まぁ、いいけどさ……」
親友……か……。
隠し事してるしな……。
なんだか、愛ちゃんに本当の笑顔を向けていいのかわかんないよ……。
海弟だったら……間違えなく信頼が置けるのなら言うね。
私も相談してみようかな……。
「ほらぁ~、昼休みが終わっちゃうよ。青空のだぁあ~いすきな海弟君も海外へ行って休みらしいし、影流君を誘って屋上へ行くのだ!」
「えっと……影流は……抜きじゃダメかな?」
「どうして?」
「相談したいことがあるから……」
「ほぅほぅ、それでこの私に……」
「ダメ……かな?」
「ふふふ、いいだろう。その挑戦受けて立つ!!絶対役に立つアドバイスをしてやるぜ!!」
「う、うん……」
本当によかったのかな……。
この肌寒い季節。
中庭でお昼をしている人なんて皆無だ。
なので、私達はそこへ行くことにした。
一緒に食べている友達にはしっかりと断りをいれたし、誰にも聞かれてない……場所かな。
「よしよし、ではお姉さんに話してみなさい。恋の悩みでしょ?」
「違う」
「うんうん、そうか。恋の……あり、違うの?」
「うん、えっと実は……」
「実は?」
そこまできてるのに!
きっと、愛ちゃんを信じれていないからだ!
「私!「やあ、オラ日永葉柄だ。よろしくだす」なの!!え?」
え、えっと……この人は誰かな?
「青空さん!好きだ。オラの大好きな魚人型彗星人とおなじぐらい好きだ!!」
そ、その格好……なのかな?
学校へ勉強と関係ないものは持ってきちゃダメだったはず……なんだけど……。
「……完全に不審者よ、あんた」
「ひ、酷い!魚人型彗星人、略して魚彗人を侮辱するとは!!」
侮辱されているのは日永君本人だと思うのは私だけ?
「ほら、帰った。で、相談は?」
「えっと、人が居ると……」
「はい、死んで来い」
『アデュ~~~~』
空手……私も習おうかな……。
「さぁ、話して楽になりなさい」
「それじゃ事情聴取みたいだよ……」
「わたしにゃぁ~、すっごく薄いが、警察官の血が流れている……かも知れないんだよ!!」
「確定じゃないんだ!?」
すごい。
分からないことを人の前で堂々と言えるなんて!!
「それで、相談ってのは?」
「えっとね、私「青空さん好きだ!!付き合ってください!」え、えっと……」
今日、6回目の告白。
愛ちゃんが言うに、海弟が居ないかららしい。
何故か納得できるのが不思議だ。
「はぁ……また、後日……ってことじゃダメ?」
「うん、いいよ」
また今度でも、いいよね。
青空モテモテですね~。
影流もきっと同じ状態……。
『ハーレム』
柿の種さん、賛同します!!