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第95話久々の自由

自由=海弟のマイペース=うわぁ~他の人も自由だ


こんな方程式です。

UM(ウマ)は、海弟より自由です。

っていうか、これってほのぼの?

「と、言うわけだ」


俺は、家に帰ったとたんに兄さんからその話とやらを聞かされた。

三回ぐらいうとうとしていたがしっかりと聞いていたぞ?

要約するとこうだ。


『お前、何か隠し事してるだろ?話してくれよ』


と、いうことを、やんわりと言われた。

説明がめんどくさい……。

ということで逃げた。

最近、俺の足がやけに速い気がする……。


「はぁ……向こうにいれば安全か……」

「そうですか。安全ですか」

「そうなんだ……よな」

「驚いた?」

「いや、全く」

「……ぶーぶー」


どこで、気づいたかはお分かりだろう。

っていうか、コイツはここで何をしてるんだろう……。

まぁ、見てわかるとおり、ここはゲームセンター(略してゲーセン)なのだが、コイツが来るようなところではないと思うのだが……。

……俺は、何にもミテナイヨー。

目を放した隙に、ウマが男子×3に絡まれてるところなんて想像デシカナイヨー。


「取り合えず、ごめんね」

「見捨てるの前提!!」


あ、反応した。

聞こえてたんだ。

っていうか、こっちに来た!?


「ぐるぁああ!まちやがれぇえええ!!」

「クソッ、最近覚えた緊急回避をどんどん使っているような気がする……」


もう、こっちで魔法使っちゃおうか……。


「第三『風星』」


取り合えず、男共の足元に衝撃を撃つ。


「「「ガッ!?」」」

「え!?」


ちょ、何で巻き込まれてるの!?


「おい、早く行くぞ!!」

「はい……王子さ―――」

「空まで飛ばせてやろうか?」

「……今はいいです」


うん、物分りのいい子は大好きだよ。

ということで、脱出だ。


ウィィイイ (自動ドア


ガッ (ぶつかる


「ブベッ」

「ハグッ」


や、やるな、自動ドアよ……。

だが、俺は負けん!!


ウィイイ (自動ドア


「てやっ!!」


ィィイ (自動ドア



脱出成功だ。

どうだ、参ったか。


「それじゃあ、次はこっちへ行きましょうか」

「ああ、そうだ……何で?」


行動パターンが読めない!!

なんていう戦闘力だ!!

いや、なんていう思考力だ……。


「それじゃ、さいなら」

「え?」


逃げるが勝ちさ。





さて、どこへ行こうか。

北に行けば駅があり。

南にいけば……UMがいる。

さて、どっちへ行けばいいのだろうか。

ここは、間を取って地中へ進めばいいのだろうか?

否、完全に北だろう。


「あ、海弟~~」

「お、いいところに。青空頼んだ」

「ふぇ?」


さて、荷物はなくなった。

何をしようか……。

っていうか、俺の背後にすごい列ができてる気がするけど、気のせいだよね。


「よし、立ち読みだ」


取り合えず、北の本屋さんに……いや、あそこはやめておこう。

何故かって?

警察署の前にあるから立ち読みがしにくいんだよ。


「さてさて、暇をもてあますそこの坊ちゃん」

「あ、死んだじっちゃんの声が聞こえる」


本当は死んでないけどね……。

っていうか、実家で元気に暮らしていますよ。

あぁ、暇だし会いに行こうかな。

今の俺なら一瞬だしな。


「いや、正月だしまた行くだろうからいいか」


父さんの仕事の都合で今は無理だけど。


「坊ちゃん?聞いてるのかい?」

「さて、散歩でもするかな」


よく考えてみれば、それがいい。

厄介事は極力避けていこう。


「坊ちゃん!!」

「お、チワワだ!!」


さ~て、犬嫌いでも克服しにいきますかな。





「く、中々やるな……」


『ワンッワンッ』



ふ、俺がお前に負けるとでも?

甘いぜ。

実は、犬嫌いじゃないよキィイイイック!!


『キャゥウ』


「誰が、こんなことを!?」

「「「お前だよ!!」」」


なんてことだ。さっきの三人組に見つかってしまった。

よし、ウマを引き渡して……以上、俺の人生でした。

来世でまた会おうぜ~。


「違うな……」


そう、これは違和感だ。

っていうか、さっきのスルーしていいかわからなかったから、忘れてくれ。


「ん?バイト……?」


張り紙が張ってある。

後ろの三人の鼻息が荒くてイライラする。

取り合えず、肘鉄しておく。


「いでぇえ!!」

「ふぅふぅ」

「ごーーーー」


最初のと最後のは許そう。

だって、俺がやったんだから。

最後のはおかしい。

鼻息だったら、二人目でしょ?


「あ、どうぞ」

「すいません」

「ズゴーーー」


良い事したな。

よし、今日は駅で人間観察をしよう。

たまに魔法使ってスカートめくりしよう。

うん、平和だ。

それがいい。


「か、かいでぇえ……」

「ん?青空か」

「この子どうするの?」

「取り合えず、宇宙に返しておいてくれ」

「え!?宇宙人!?」

「あれ、知らなかったのか?」

「ばれた!?」


ツッコミっていう定義が発生しないのが俺達三人組だ。

俺が騙し、ウマが乗り、青空が騙される。

そう、ツッコミなどこの世に存在しなくても生きていけるのだよ。


まぁ、後ろでバイト募集の……って、もうバイトしてる!?

さ、さすがにビックリしたぜ……。


「俺は、帰る」

「え~と、この子は?」

「取り合えず、公園にでも置いて帰るぞ」

「ダメだよ!!」


珍しく、青空が反対する。


「しっかりと、病院に届けなくちゃ」

「あぁ、そうだな」

「うちゅ~じ~ん」


正論だな。

まぁ、今日の夜ぐらいには直った宇宙船で宇宙の彼方に飛んでいってくれるだろう。


「よし、そうと決まったら病院へ行くぞ」


取り合えず、バイトをクビになった三人にウマを運ばせて病院へレッツゴー。


「佐藤様、佐藤様。いませんか~?」


佐藤君は、持病の低血圧に悩まされているらしい。


「緊急患者だ」

「何処が、緊急なんですか!!」

「至急手当てしないと、口からビームを出すかも知れません」

「ちょ、それは人間の域を超えてるんじゃ……」

「うちゅ~じ~ん」

「はい、もう超えてます」

「……」


よし、俺と青空なら無敵だ。

俺達は帰るとしようか。

迷惑掛かったならあの三人に賠償金を請求しておいてくれ。


「暇なような、忙しいような……」

「坊ちゃん……」


さて、家に帰ったらあったかい物でも食べるか。


「無視……」


次の日、海弟の家の前で行き倒れている人がひき逃げされたのは秘密だ。

いや、地域新聞なる物に大々的に載せられてるけど……。


さて、問題です。

海弟は今日何回いいことをしたでしょうか?


正解は0回です。

はい、即答できますね。

そろそろ、海弟が魔法使ってること他の人にばれる気がするんですが……気のせいでしょうか?

あ、ちなみに、海弟は犬嫌いじゃなくて、チワワ限定の犬嫌いです。

すごいですね……。

自分にはありませんよ?


海弟の趣向がどんどん変○に近づいている気がする……。 


※○の中には自由に漢字一文字入れてください。



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