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ネズミ少女マワリ

「うん、解ったよ」


 キャロは鼻息を荒くする。


「不安なのでニンゲン様は私が二十四時間警護します」

「? うん? そんなに気を張らなくても」


 キャロは上気した頬で息を荒げる。


「いえ! ニンゲン様はおはようからお風呂からおやすみまでこのキャロがお世話します! もちろんベッドは添い寝でニンゲン様の夜の平穏もお守りします!」

「キャ、キャロ?」


 キャロは捕食者の眼差しになる。


「ただその時、私とニンゲン様が寝像で服を脱ぎ全裸になり、偶然ニンゲン様が寝相で姿勢を変えた時、偶然私に覆いかぶさる形になって、偶然赤ちゃんができても誤射の範囲内ですよね!」


 僕の額から、サーっと血の気が引いた。

 ダメだ。この子やっぱりウサギだった。


「添い寝メイドはモチポですよ」


 エマの手が、キャロの頭に軽くチョップを落とした。



「いたっ」


 頭を押さえるキャロに、エマさんは呆れた様子で叱る。


「まったく貴方がたは油断も隙もない。それではニンゲン様、以上四名が、貴方の専属メイドです。私もメイド長として様子を見に来ますので、この子達に不手際があればその時にお願いします」


「いやそんな、メイドをつけてもらうだけでも申し訳ないのに、ていうか僕に添い寝なんていらないよ」


 トランジスタグラマーなモチポちゃんと一緒に寝て、それこそ間違いでも起きたら大変だ。僕はモチポちゃんの添い寝を丁重に断った。


「きゅー!?」


 すると、モチポちゃんが『ガーン』という効果音が聞こえそうな程ショックを受けた顔になってから、目尻に涙を溜めて肩を落とした。


 え、何この反応? あ、そっか。ウォンバットって触られるのが好きだから。


 ウォンバットは触られたり抱き締められたり、とにかくじゃれあうスキンシップが大好きな動物だ。僕はウォンバットにはそれほど詳しくないけど『添い寝禁止』は、犬に『永久おあずけ』をするようなものなのかもしれない。


「えっと、じゃあモチポちゃん、今夜は一緒に寝ようか」


 途端に、モチポちゃんの顔に満開の花が咲いた。



 モチポちゃんはまた、嬉しそうに僕にじゃれつく。


 でもそうすると、モチポちゃんのモッチモチの胸が当たって、気持ち良くて色々とマズイ。今夜は興奮して眠れないんじゃ。そんな不安が僕の頭をよぎった。


「ん? ていうかさ、えっと、メイド長がエマさんで、マワリ、キャロ、ニーナ、っ


「ただその時、私とニンゲン様が寝像で服を脱ぎ全裸になり、偶然ニンゲン様が寝相で姿勢を変えた時、偶然私に覆いかぶさる形になって、偶然赤ちゃんができても誤射の範囲内ですよね!」


 僕の額から、サーっと血の気が引いた。


 ダメだ。この子やっぱりウサギだった。


「添い寝メイドはモチポですよ」


 エマの手が、キャロの頭に軽くチョップを落とした。


「いたっ」


 頭を押さえるキャロに、エマさんは呆れた様子で叱る。


「まったく貴方がたは油断も隙もない。それではニンゲン様、以上四名が、貴方の専属メイドです。私もメイド長として様子を見に来ますので、この子達に不手際があればその時にお願いします」


「いやそんな、メイドをつけてもらうだけでも申し訳ないのに、ていうか僕に添い寝なんていらないよ」


 トランジスタグラマーなモチポちゃんと一緒に寝て、それこそ間違いでも起きたら大変だ。僕はモチポちゃんの添い寝を丁重に断った。


「きゅー!?」


 すると、モチポちゃんが『ガーン』という効果音が聞こえそうな程ショックを受けた顔になってから、目尻に涙を溜めて肩を落とした。


 え、何この反応? あ、そっか。ウォンバットって触られるのが好きだから。


 ウォンバットは触られたり抱き締められたり、とにかくじゃれあうスキンシップが大好きな動物だ。僕はウォンバットにはそれほど詳しくないけど『添い寝禁止』は、犬に『永久おあずけ』をするようなものなのかもしれない。


「えっと、じゃあモチポちゃん、今夜は一緒に寝ようか」


 途端に、モチポちゃんの顔に満開の花が咲いた。


 モチポちゃんはまた、嬉しそうに僕にじゃれつく。


 でもそうすると、モチポちゃんのモッチモチの胸が当たって、気持ち良くて色々とマズイ。今夜は興奮して眠れないんじゃ。そんな不安が僕の頭をよぎった。

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