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ライオンとトラのハーフ ライガー少女ネイア

「というわけでニンゲン様」


 夜、僕は立派な部屋を用意してもらって、今は隣接する僕専用の寝室にいた。


 そこには四人のメイドさんがいて、エマさんが寝まきに着替えた僕の前で紹介を始めた。


「まずネズミ族のマワリ」


「マワリですニンゲンちゃま。ちゅーちゅー♪」


 幼稚園児みたいな子が、赤ちゃんみたいな笑顔で可愛く鳴き声をあげた。やばい、この子本当に可愛い。小一時間なでまわしたい。


「そしてウサギ族キャロ」

「キャロです。ニンゲン様にお仕えすることができて光栄です」


 今度は小学校中学年ぐらいで、真下に垂れたウサギ耳の可愛い女の子だった。人懐っこい笑顔で僕に会釈をする。


「こちらはウサギ族のニーナ」

「ニーナと申します。全身全霊で御奉仕させていただきますね」


 今度は一気に、高校生ぐらいの子だった。メロンみたいに大きなおっぱいは、ネイアより大きいかもしれない。


 一人だけ袖無しメイド服で胸元が大きく開いていて、ウサギの耳が上に立っているせいで、バニーガールみたいな印象を受けた。同じウサギ族なのに身長も発育具合も随分と違うな。


 僕の気持を悟ったのか、エマが説明を始めた。


「同じウサギ族でも、キャロはロップ種で、ニーナはフレミッシュ種なんですよ」

「あー、なるほど」


 ロップというのは小型で耳の垂れたウサギだ。逆にフレミッシュは大型で、耳がぴんと立っている。


「それとさ、なんでニーナだけメイド服のデザインが違うの?」

「はい♪」


 エマさんに聞いたのに、ニーナが応えた。


「それは勿論、一日も早くニンゲン様の御寵愛を受ける為ですよ」


 ニーナは一歩進みながら、両腕を胸の下で組んでおっぱいを強調する。


「ニンゲン様。私はいつでも大歓迎ですから、願わくば今夜にも」


 誘うような目で見事な爆乳を強調しながら、セクシーに人差し指を甘噛みするニーナ……の頭をエマの手がわしづかんだ。


「姫様をさしおいて何をいっているのですか?」


 怒気を含まない声だった。やれやれとばかりにニーナを引っ張って僕から離す。


「何を言うのですかメイド長! 姫殿下に失礼のないよう、むしろニンゲン様は我々で存分に子作りの練習に励み、励んで励んで励んで励んで励んで励んで励んで励んだ果てに私との子供を二人目三人目と」


「姫様の番はいつ来るのですか?」


 エマの冷静なツッコミだった。頼りになるなぁ。

「最後はもう御存じでしょうが、ウォンバット族のモチポです」

「わーい♪」


 モチポちゃんは自己紹介そっちのけで僕のお腹に抱きつくと、そのまま頬ずりをしながら甘えた。


「ずるいよー、マワリもー」


 続けてマワリちゃんも僕の腰に抱きついてじゃれてきた。


「いやぁんずるいです私もぉ~」


 ニーナが身をくねらせてから走ろうとして、キャロに肩を掴まれた。


「ニーナさんは完全にエロ目的ですよね?」


 見た目小学生のキャロが、キリッと真面目ウサギの顔でニーナを窘めた。


「バレちゃった?」

「バレますよっ」


 語気を強めるキャロへ、ニーナはぺろっと舌を出した。


 なるほど。ニーナは軽い感じのバニーガール風ウサギで、キャロは昔話に出て来るような真面目ウサギなわけか。


 ウサギって邪魔が入らないと何日でも交尾し続けるから不安だったけど、キャロは安心だね。

 キャロは握り拳を作りながら、力を入れて喋る。

「ニンゲン様。ニーナは危険ですから決して二人きりになってはいけませんよ」

「うん、解ったよ」


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