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時の客人(3)

PCが悲鳴を上げていて更新率悪いです。笑

わたしのPCもぱぁぁぁっと光に包まれて……

……って逆だ、逆にもっと古いPCになってしまう!!


神様たすけてぇぇぇ!


…戯言すいません、更新します。笑

「父上!私もこの件について興味があります。国の問題なので、私にも見届ける責任があると思っています。私にも同行の許可を頂けないでしょうか?」




みんな驚きの顔を隠さない。



急に同行を申し出たのはまさかの殿下だ。

なんといっても殿下はわたしと同い年。


わたしも見た目は幼いけど、中身は 16。

そして異世界の人間だ。

たった6歳でそこまでするものなのだろうか??

人の上に立つ人間って大変なんだな。

とはいえ、これは危険が伴う案件だとわたしの本能が言っている。




「殿下、申し訳ございませんが。この件、正直な所危険が伴う可能性が十分にあると思っております。殿下を危険にさらすわけには参りませんので、どうぞお控えくださいませ」




6歳の娘が、同じ6歳の殿下にいうセリフではないとわかってはいる。なんと言っても今私に向けられている視線が痛い。


殿下が不満そうに言った。




「お前も同じ歳なのだろう?伯爵令旗が危険を伴う件に携わるのに、国の王子が挑めて見ていろと言うのか?」




これまた殿下に向けられる視線も痛い。

あなたを護衛するのにどれだけの人が動くと思っているのよ。

立場を理解しているなら大人しくしててよ!!


殿下と私はにらみ合う。

子供同士のにらみ合いを呆れたように見つめる大人。



なんなのだ、この王子様は!!

黙って見てろとハッキリ言えばわかるのだろうか?

あれ、ちょっとイライラしてきたぞ?

この王子とは相性が宜しくない気がする。


絶対婚約なんてしないからね!!!


最終的に陛下が折れる形となり、殿下はわたし達に同行する事となった。

何より父様に申し訳ない。

はあああああ、やんなっちゃう。






帰宅後、私は父様と話をするために父様の執務室に向かった。

協力を頼むエリックも呼び出して、家族会議開始である!





「・・・・・と、言うことなのよ。

何故か殿下まで参加することになっちゃって、正直迷惑だわ」



エリックに事の詳細を説明しながら私は文句をいう。


「なんで殿下はそこまでしてこの件に関わりたかったのでしょうか?・・・まさか」


わたしの事をチラッと横目でみた2人は何故か片手で額を押さえた。

この世界には何かとややこしい事が多いのだろうか?

極力王族には関わらないようにしよう。うん。




「ちなみにアリサはこの件について何か気づいた事があるようだったが、教えてもらえるかな?」


「はい父様。多分ですが、この件に関しては北部に隣接しているヴィラドール王国が関わっているものと思われます。」


「なに?ヴィラドールが?」


「はい。我が国では奴隷制度が廃止されているにも関わらず、こないだのような事件がありましたよね。多分あれは一端にすぎません。きっともっと多くの獣人が奴隷として誘拐まがいの事をされているのではないでしょうか?

私が黒焦げにした男は、狐耳の彼を買った代金分こき使ってやると言っていました。

密かにそのような事が横行している気がします。

そして、現段階で本国すらその実態を掴みきれていません。

ヴィラドール王国がこの件に関してなにか勘づいていたとしても証拠がなければ訴えることもできません。北部はヴィラドール王国と隣接した土地です。誘拐が行われるとしたらその土地でしょう。北部の土地から人を遠ざけることができれば、機会も減りますよね?

森がなければ隠れ意もなくなるわけですから」


「なるほど。よくそこに結びついたな。

そうとなれば、やはり彼の話を聞かねばならんだろうな。

だがな、よほど酷い仕打ちを受けたのだろう。実は彼に近づくこともできない状態が続いているのだ。なんとか医者には看てもらえているが、こっそり食事に安定剤を混ぜて、落ち着いた状態の時を見計らって治療を受けているような状態なんだ」




わたしとエリックは絶句した。

まさかそこまでとは2人とも思っていなかったのだ。




「父様、私に彼と話をさせてください。

子供同士ならば彼も警戒しないかもしれません。」


「父様、僕もお願いします!僕が姉様をお守りします!!」




嫌われ気味の殿下。笑

父様が嫌いなものは敵です。

勝手に婚約させようもんなら、さらに敵です。笑

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