これが僕達の戦いだ
土を抉る音が近付いてくる
そして・・・・・僕の前でその音は止まった
「青殿」
「何でしょう?」
「ヨゼフ王、暗殺の件で話がある。
付いてきて貰おうか」
「暗殺? なんの話です?
僕はここでヨゼフ王と話しをしただけですよ」
「こんな所でか?」
「はい」
「王がここに居たというのか?」
「さっきからそう言ってますよ」
「では、何を話した?」
「話ですか?そうですね、血虫の話です」
「・・・・・・・・」
「何か問題が?」
「それ以外には何か話したか?」
「特に話してないですね」
「ならいい」と言い
僕に背中を見せて帰ろうとした
「ちょっと待ってください」
「何かあるのか」
「アーサー君を狙うのはやめて欲しい・・・・
ただ。それだけですよ?」
「無理だな」
「何故ですか?」
「我々の研究には彼が必要だ」
「そうですか・・・・・
因みに。その研究を辞めることは?」
「我々が何の為に研究をしているか
貴様には分からんだろう?」
「ええ、分かりませんね」
「我々は3000年前、神々の楽園が仕留め損ねた
神食らいに今も苦しめられている!」
「そうですか、けど分かりませんね~
アーサー君を研究しても何の解決にも
ならないと思いませんか?」
「そうだな」
「では。こうしましょう・・・・
我々が神食らいを倒すための物を用意しましょう。その代わり、アーサー君に手を出すな」
「クッハハハハハハハハ!」
「何が面白いのですか?」
「我々がそんなもので!!
満足すると思っているのか?
我々は神食らいがせいで!!
我々は!全てを失った・・・・・」
「だから・・・・復讐するでしょう?」
「そうだ! だが我々は誰の力も借りない」
「つまり・・・・・?」
「我々は死に絶えるまでアーサー・アルフォードを追い求め続ける」
「そうですか。雨君・・・・・やるよ?」
「はい。青さん」
「まずは君の首だ。君の名前は?」
「名前など過去に捨ててきた」
「そうか、蒼龍剣」
「剣に蒼い龍を纏って何になる!!」
「僕は意味のない事はしないよ」
「そうか、なら私は!黒薔薇流・・・・黒時雨」
「グッ・・・・速いな」
「当たり前だ。これは別名・・・黒い閃光・・・・だからな」
「確かに速いね、この僕が2回目の突きで
やっと、防御出来たぐらいだから」
「まさか! 黒時雨は16回の突き攻撃だぞ!」
「そうみたいだね」
「そんな・・・・・たった、2回で防御されるなど
騎士の恥だ!」
「分かったか?君と僕の差が」
「そんな差などない!!我々は黒薔薇の騎士だ」
「君はバカか?」
「何だと!!」
「君が黒薔薇の騎士だって?
こんな実力で良く黒薔薇の騎士を名乗れたな
本物の黒薔薇の騎士だったら私の腕ぐらいは
死ぬまでに斬っていた筈だ。それに・・・・・」
「ヒッ!・・・・・」
「君が戦ったのは人ではなく神だ、
蒼龍刃斬・・・・・・・・」
「・・・・・・」
「聴け!・・・・・・
お前たちも首を斬られたくないなら
アーサー・アルフォード!!彼に手を出すな」
「「逃げろ!!逃げろ!!」」
「・・・・・・本当に殺したのか?青さん」
「これが僕達の戦いだ。雨君」




