幼馴染みの悩み!そして運命を変えた日
「おはよう。時雨」
「おはよう。幸太」
今、話しかけてきたのは朝倉幸太、
僕の幼馴染みで友達だ
「時雨れぇ~また魔法出せなかったよどうしよ~」
「おっと、またバカな事を言っている。
困った幼馴染みだな、本当に・・・」
「どうして出せないのか分からないのか幸太?」
「何が駄目なんだ?教えてくれよ時雨!」
「それは魔法のイメージが出来て無いんだよ、
例えば炎だったら幸太はどんな事を思い浮かべる?」
「炎だったらやっぱり朱雀かなぁ?
やっぱりかっこいいし!」
「幸太に聞いた僕が馬鹿だったよ、」
「何でだよ~何で俺に聞いたらお前が
馬鹿になるんだ!」
「まったく、分からないのか?
不死鳥なんて出せるわけ無いだろ?
あ!もしかてお前!そんなのばっかり
イメージしてたんじゃないよな?」
「ん? みんなそうじゃないの?」
「幸太、お前に魔法は無理だ、諦めろ」
「何でだよ~俺は魔法が使えなかったらザコだぞ!
なぁ?時雨、俺に魔法を使えるようにしてくれ」
「まずは不死鳥を諦めること、それと幸太が
何を極めるか? それをはっきりしないと
僕には幸太に魔法を教える事は出来ない」
「まず俺は不死鳥を諦めたくありません
それと、俺は何を極めるかの部分が全然分かりません
教えて下さい・・・・・時雨様!」
「まず、魔法を使う者。つまり魔法使いは
3種類あるんだ。幸太、聞いてる?」
「聞いてるぞ~」
「そうかな? 寝てたような気がしたけど
まあ。いいや・・・・それでねーーーー」
1アタッカー、これは攻撃魔法が得意な魔法使い
2サポーター、これは補助魔法が得意な魔法使い
3ヒーラー、これは回復魔法が得意な魔法使い
「これが幸太が分からなかった何を極めるかって
言う部分、それと不死鳥を使える可能性があるのは
アタッカーとヒーラーだけだ、後は幸太が
どっちを選ぶかで教え方が決まるけど、
どうする? 幸太」
「何でサポーターだけ不死鳥を使えないんだ?」
「う~ん。サポーターの人気が無いんだよ
まあ、地味だから誰も使いたくないんだ
だからサポーターは魔法の研究が進んでない
だから、サポーターは現時点で不死鳥を使える
可能性が物凄く低いからサポーターは・・・」
「なるほど!分かった!
じゃあ、俺はサポーターを極める!」
「幸太?話を聞いてか?
サポーターは不死鳥を使えないんだぞ?」
「分かってる!けど俺は強くないし
それにどんな時でも相手を思いやる自信がない
けど、時雨は強いしどんな時でも相手思いやれる
俺は時雨をサポートするしか出来ない・・・・
だから、俺はサポーターになる。
不死鳥はきっと・・・・・・時雨を本気で
守ろうとした時に現れてくれると思うから
俺と一緒に頑張ってくれるか? 時雨?」
「本気みたいだし僕と一緒に頑張ろう。幸太!」
「ありがとう時雨!一緒に頑張ろう!」
ゴーンゴーンと鐘の音が鳴る授業が始まる合図だ、
しばらくして先生が入ってくる・・・・・
今日の授業は・・・・・特別カリキュラムだ、
今日はゴブリンと戦ってもらう。
ゴブリンは単体では大したことは無いが集団戦が
得意な魔物だ! 気をつけろよ?
毎週、この学院では他の学院には無い
特別カリキュラムという物がある。
内容はシンプルで魔物を狩るだけだ・・・・
だが、この特別カリキュラムは教師の
干渉が出来ない。つまりは手助け出来ないのだ
だから、毎年死者が出るが・・・・
そうそう死なない。うっかりドジを踏まなければ
「先生ー質問です魔術は使っていいんでしょうか?」
「駄目だ!魔術を使うと簡単にゴブリンを殺せる。
それでは、特別カリキュラムの意味がない。
分かったか? アホ共?」
「え~、でも魔法を使えない人もいますよ!
幸太君とか? 幸太君とか? 幸太君とか?」
「朝倉か?ん~・・・朝倉!お前魔術は使えるか?」
「ん、少しなら使えるけど?」
「分かった。じゃあ殺傷性の無い魔術までは許そう
それともし殺傷性のある魔術を使ったら即リタイアに
なるから気を付けろよ~」
「先生~それじゃあ意味無いですよ」
「うるさいな!魔術の使用を認めてやったんだ!!
それで我慢しろ!! お前ら分かったな?
じゃあいくぞ! 俺に付いてこい!!」