焼肉定食
おれパンナコッタ裕次郎ニシマツは、あらゆる焼き肉屋を出禁になったパンナコッタ裕次郎ニシマツは定食屋で焼き肉定食を食べているおれの名前はパンナコッタ裕次郎ニシマツよろしく。
7.475分の1の予算でこの質。キャベツもあり健康的。何が食べ放題。定食、それは帝王の食事。ああ、帝食、それは帝食、それが帝食。
帝食しながら、おれ考える。
しかしおれも日本の焼き肉界隈でちと有名になりすぎて、いまでは入店すら断られる始末。とある米国産某有名ファーストフードチェーン店で入店を断られたときはさすがのおれも参ってしまった。全国にあなたの情報は行き渡ってるからどこの店にも入店できませんよ、と、不美人ではないが三十路でおそらく独身であろう気の強さがかわいらしい女店員に言われた。後に私はこの女と夫婦になる気がするのだが、忠告ありがとう。
焼き肉が食いたい。
もはや個人が細々と裏で焼きを実施する店でしか食せぬ私。これが有名税。おおげさに言うつもりはない。有名税。意味もわからず有名税。
ともかくいまは焼肉定食を食す。だが一抹の不安は無銭飲食であること。ごめんよ、人の良さそうなおじさん、おばさん。夫婦経営。ここも出入り禁止されてしまうか?
疑念の狭間で、ただ、食す。