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また出逢えると胸に……

作者: 闇二咲華

あなたが突然いなくなってから

それは、そう……たとえれば

時の流れにそむくよう


どこかで失くした身体の一部に

それでもと傷んでは

日増しに蝕みゆく


なにも告げないままに

笑顔の魔法

嫌われたらよかった

ねぇ、もう一度戻って

星に願うの


今から迎える気配の支度は 

手馴れている、直ぐすむわ

想い出とともに仕舞えるほどまだ

余裕はないのに


不意に襲うのは凍えた空気と

時の隙間風の舞い

寒さに気づけばあたりの暗さに

西日もどこかへ消えて…… 




目醒めた朝日に動いていたのは

水よりもゆるやかな

時計の針だけだった


あなたと飽きても平凡に過ぎる

生き方をいつまでも、ずっと

願っていたの


新しすぎる部屋に

似合わないモノ

涙も詰めた白さ

もう笑えない

焼きつく凍えた笑顔


あなたを包んだ手編みのマフラー

二度と訪れない日々

街の灯りさえくもらせてゆくの

小指に絡めて


つながれた糸をほどかないでいて

空の上までの道は

細くて長いね、先もみえないの

いつもの秋より……さむい



あなたを包んだ手編みのマフラー

二度と訪れない日々

街の灯りさえくもらせてゆくの

小指に絡めて


待ち望んでいたケーキも凍った

もう来ないクリスマスに

届かない願い、それでもあなたの

愛する私で……いるわ


届かない願い、それでもあなたの

愛する私で……いるわ

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