大好きなのに
大好きなのに
届かない
大好きなのに……
大好きな君に触れる事が出来ない
あと少しでこの手が君に届くのに、どうしても触れる事が出来ない
大好きなのに
こんなに近くに居るのに
でも、もう君の眼差しに抗う事なんて出来ない
もう我慢出来ない
大好きな大好きな君に触れても良いか?
俺は君の肩にそっと触れた
待ち望んでいたかのように一人の少女がはにかみながら俺の腕の中に入ってくる
君の体からはなんとも言えない芳しい香りがする
目眩がした
それでも正気を装いながら君の髪に触れた
君の艶やかな髪に触れる度に俺の鼓動は速まる
俺は自分の手を君の頬に移動させた
ふっくらとした健康的な肌に魅せられた
紅潮した頬がたまらなく愛しい
俺は己の欲望に駆られた
でも君を傷つけたくない
大好きな君を壊したくない
でも、もう我慢出来ない
大好きなのに
ごめんな
俺は君の唇にそっと己の唇を合わせた
唇を通して君の体温が伝わる
俺はどうにも堪えきれなくなって、舌を滑り込ませた
ごめんな、と思いながら君が抵抗しないのをいいことに俺は舌をさらに深く滑り込ませ、君の甘い唇の中をまさぐった
……はぁ…はぁ………ぅん
君の甘い甘い吐息が漏れる
……俺は我慢が出来ず発狂した
……オレハガマンガデキズハッキョウシタ
いったん唇を離して君を見る
瞳は潤み、唇は艶かしい光を放っていた
俺は堪らず君の唇を貪った
何度も
何度も
その後どうしたか俺は覚えていない
気付けば君は糸一つ纏わず俺の腕の中で横たわっていた
力の抜けた虚ろな目で俺を見ている
ごめんな、大好きなのに君を傷付けてしまった壊してしまった
━━━━━俺は君の「永遠のお兄ちゃん」で居たかったのに




