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『断片たちの座席』

掲載日:2026/02/01

とりあえず読んでみてください。


吊り革の白い輪が

ゆっくりと揺れている


その揺れに合わせて

どこかの陽ざしが

胸の奥で

ひとりでに息をしている


知らない午後の校庭

沈んだ影だけが

砂の上に残っていた


そのかけらたちが

私の思考をかすめながら

気づけば座席を満たしていく


電車は

行き先を告げぬまま進んでいる


私の記憶のかけらたちも

いつの間にか流れてきたのだろう


窓に映る顔は

私のはずなのに


ときどき

どこか他人の眼つきで

こちらを見返してくる


次の駅で

降りるべきなのは

私だろうか


それとも

まだ胸の奥で揺れている

あの校庭の影たちだろうか



読んでくださった方々、ありがとうございます。

ブクマ等、応援していただけると励みになります。

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