第7話沈黙の代償
デルヴィが残した冷たいオーラは廊下に沿って這い、壁にまとわりつき、すれ違う使用人たちの肌を粟立たせた。彼らは即座に頭を垂れたが、サンディが女主人の後ろを重い足取りで、俯きながら歩いていくのを、互いに目で追っていた。囁き声が、疫病のように広がる。何があったんだ? なぜサンディ様が執務室へ?
サンディはその噂の一つ一つを聞いていたが、顔を上げる勇気はなかった。彼はただ、履き古した自分の靴のつま先に集中していた。まるで、彼の世界がその広さだけに縮んでしまったかのように。幻の疼きが背中に走り、過去の罰の記憶が、彼に苦労して唾を飲み込ませた。
彼らの歩みは、そびえ立つ執務室の扉の前で止まった。デルヴィはすぐには入らない。彼女は振り返り、絶望に満ちたサンディの青白い顔を見つめた。絹のように滑らかで、氷のように冷たい声で、彼女は言った。
「サンディ……この罰から逃れたいのなら、一つだけ、あなたに聞きたいことがあるわ。」
一度は消えかけた小さな希望が、サンディの中で弱々しく瞬いた。彼は顔を上げ、デルヴィの目を真っ直ぐに見つめたが、その唇から言葉は出てこない。ただ、なすがままの眼差しがあるだけだった。
デルヴィはその視線にしばし応えた後、ドアノブに手を触れた。ゆっくりとした動きで、彼女は扉を開ける。
「中で話しましょう。ここで話していては、誰かに私たちの会話を聞かれてしまうかもしれないから。」
サンディは、力なく頷いた。彼は一歩踏み出し、獅子の檻のようにも感じられる部屋へと、デルヴィに従った。
執務室の扉が、カチリと決定的な音を立てて閉まり、サンディを裁きの間へと閉じ込めた。
◇◇◇
そのカチリという音の残響は、遠く、庭を越え、木の下に寄りかかるジャミルのもとまで届くかのようだった。昼の風が彼の髪を撫でたが、彼はそれを感じない。彼が感じていたのはただ、胸にのしかかる重い重圧だけだった。
その手は体の脇で固く握りしめられ、爪が手のひらに深く食い込んでいる。もし、自分が躊躇わなければ。もし、自分がサンディをもっと強く引き留めていれば。もし、親友を庇うべきあの瞬間に、口が閉ざされていなければ。一つ一つの「もし」が、自分自身への鞭のように感じられた。
リアを自室へ戻し、二日間空腹だった子供たちのために何とか食事を運び終えた後、彼は考えを落ち着かせるために、屋敷の正面の庭へと出てきていた。彼は緑豊かな木に背を預け、サンディにとって悲劇に終わった食堂での出来事を繰り返し再生しながら、心を乱していた。
後悔に満ちた夢想のさなか、彼の鼻が何かを捉えた。汗の酸っぱい匂いと、湿った土の、馴染みのない香りが、突然嗅覚を突いた。即座に、ジャミルは鼻を覆い、反射的に寄りかかっていた体勢から身を起こし、木の上を見上げた。
まさしくその時、彼は自分と同い年くらいの少年のシルエットを見た。乱れた白い髪には、長い前髪の両サイドに色褪せた赤いメッシュが入っている。シミだらけのくたびれたTシャツが、その体に張り付いていた。彼は、先ほどまでジャミルが寄りかかっていた、大きな木の枝の上に、気楽に座っていた。
「ハ、ハン……! い、いつからそこに!?」
ハンはすぐには答えなかった。彼は隠すこともなく大きなあくびをし、頭の後ろで両手を組み、片足をまっすぐ伸ばして体をストレッチした。そして、寝起き特有のかすれた声で、呟いた。
「うるせえな。昼寝の邪魔しやがって。」
「真面目に聞いているんだ! いつから――」
「うるせえっつってんだろ!」
ジャミルの言葉が途切れた。先ほどまで眠そうだったハンの目が、今や細められ、ジャミルを真っ直ぐに射抜く鋭い光を放っていた。その怠惰なオーラは一瞬にして蒸発し、ジャミルを黙らせるほどの鋭さに取って代わられた。言葉が、喉に詰まってしまったかのようだった。
「さっさと、言えよ。何のために、俺をここへ呼び出した?」
ハンは体勢を変えた。伸ばしていた足が下に降ろされ、ぶらぶらとゆっくり揺れている。両手は脇の枝を押し、体をしっかりと支え、ジャミルをじっと見つめていた。
「回りくどいのは、嫌いだ。」
彼は、沈黙が圧となるのに任せて、待った。あの時、ジャミルが自室からハンに連絡した際、彼はまだ目的の詳細を説明できていなかった。ただ、多くを問わずに来るよう、伝えただけだった。そして今、ハンが目の前に現れた時、ジャミルは一瞬凍り付いてしまった。
詰まった息を整えようと、ジャミルはゆっくりと息を吐いた。パニックの感情が和らぎ始め、集中力に取って代わられていく。彼はついに、ハンの問いに答えた。
「君に話したいことはたくさんある。だがその前に、もっと安全な場所を探そう。ここには、見張りがあまりにも多すぎる。」
その視線は屋敷の窓の列から外れず、誰かが彼らの会話を聞いていやしないかと、警戒して動いていた。ハンは、その懸念を察したようで、ただ短く頷くと、軽やかでほとんど音のしない動きで枝から飛び降りた。
その後すぐに、彼は先に歩き出し、より閑静な屋敷の裏手へと続く、回り道を選んだ。その後ろを、ジャミルがハンの落ち着いた足取りに続いていった。彼らが施設の裏手、厨房の近くに着いたちょうどその時、小さな畑から野菜を摘み終えたばかりの使用人が、ジャミルに声をかけた。その口調は丁寧で優しく、黄色い髪は綺麗にポニーテールに結われていた。
「ジャ、ジャミル様。このような場所で何を?」
突然、彼女の視線がハンへと移った。その目は、ハンの身なりを頭のてっぺんからつま先まで探る。くたびれた服と乱れた髪を見て、彼女の鼻に微かな皺が寄った。その値踏みするような視線に気づいても、ハンはただ、それがただの通り風であるかのように、動じずに静かに立っていた。使用人は再び、今度はためらいがちな口調で、声を上げた。
「ジャミル様。その方はどなたです? なぜご一緒に? ど、どうやって中に――」
ジャミルが片手を上げ、その手のひらを使用人に向けて、止まれ、という合図を送ったことで、彼女の言葉は途切れた。そして、わざとらしいほど落ち着いた口調で、彼は答えた。
「すまない、シルヴィ。君の質問全てに答えている時間はないんだ。彼が誰か知りたいのなら、紹介しよう。こちらはハン、ヴァーニから来た、僕の兄だ。これで、もう行ってもいいかな?」
主からの「兄」という言葉を聞き、シルヴィという名の使用人の顔が、途端に青ざめた。彼女はすぐにハンの前から身を引き、左脇に立ち、深く身をかがめた。両手は胸の前で、緊張して組まれている。
「ハン様、あなた様を悪し様に判断してしまいましたこと、誠に、誠に申し訳ございません。」
ハンは再び歩き出し、その謝罪を穏やかな態度で無視した。その後ろを、ジャミルも続く。だが、あまり遠くへ行かないうちに、ジャミルは一瞬立ち止まり、まだ頭を下げているシルヴィの方を目の隅でちらりと見た。
「シルヴィ。ハンの到着は、母上を含め、誰にも秘密にしてほしいんだ。」
その頼みを聞き、シルヴィは身を起こし、ジャミルの背中に向き直った。従順な短い頷き一つで、彼女は優雅な口調で答えた。
「はい、ジャミル様。ハン様の御到着は、奥様や他の皆様には秘密にいたします。この秘密が誰にも漏れないよう、お約束いたします。」
「よかった! 協力に感謝するよ、シルヴィ姉さん。」
用事を終えると、ジャミルは少し先で待っているハンに追いつくため、再び早足で歩き出した。彼らが建物の角に消えた後、シルヴィはエプロンを整え、野菜の籠を再び持ち上げ、何事もなかったかのような平然とした表情で、屋敷の中へと入っていった。
◇◇◇
執務室の中は、耳が痛くなるほどの静寂だった。サンディは体の脇で拳を固く握りしめ、これから待ち受けるどんな罰にも身を任せる覚悟で、硬直して立っていた。だが、女主人の約束が、頭の中で回り続ける。一つの質問に正直に答えれば、罰から解放される、と。
彼の正面では、デルヴィが大きな机の向こうで、完璧に真っ直ぐな背筋で座っていた。両手は磨き上げられた木の表面の上で綺麗に組まれ、恐ろしいほどの冷たく落ち着いたオーラを放っている。彼女は口を開き、その声が静寂を破った。
「準備はできたかしら?」
サンディは石になったように感じられる体を動かすことができなかった。微かな震えがその手を走ったが、彼は勇気を振り絞って、短く頷くことに成功した。それが、彼にできる唯一の返事だった。
「誰が、ジィにあのような態度を取るよう、命じたの? そして、その理由は何?」
(ど、どう答えればいい? 正直に話すべきか? もし奥様の質問に正直に答えれば、俺の罰はなくなるかもしれない。でも……それをしたら、ジャミル兄様を裏切ることになる。)
サンディの思考が、激しく交錯した。その問いは宙に浮き、一秒ごとに重みを増していく。彼は頭を垂れ、その虚ろな視線は床の木目を貫いた。息の詰まるような沈黙の中、一分が過ぎた。
(く、そっ! どうすりゃいいんだ?)
その沈黙は、破られた。デルヴィはサンディの顔のあらゆる痙攣を見つめ、その唇がゆっくりと、勝利に満ちた薄い笑みを形作った。まるで、その全ての躊躇いを読み取ったかのように、彼女は自身の問いに、自ら答えた。
「なぜ黙っているの、サンディ? まさか……ジャミルが、ジィにああするよう、あなたに命じたのかしら? あなたは、ご主人様を庇って、彼がこの問題から逃れられるようにしたいのね。そうでしょう?」
あまりにも正確にジャミルの名前が挙げられたのを聞き、サンディははっとした。彼は素早く顔を上げ、今や満足げに歪んだ笑みを浮かべているデルヴィの顔を、大きく見開かれた目で見つめた。パニックが、彼を襲い始めた。
(くそ……どうしてこの女は、俺の考えが読めるんだ? ジャミル兄様は正しかった。奥様は、本当に化け物みたいだ。兄様が俺に監視を頼むわけだ。)
予期せぬ動きに、サンディはびくりとした。デルヴィの椅子が、彼女が立ち上がる際に軋む。ゆっくりとした、音のない足取りで、彼女は机を回り込み、硬直して立つサンディに近づいていく。彼女の高価な香水の香りが、何か冷たく鋭いものと混じり合い、デルヴィが身をかがめて、その唇をサンディの耳元に近づけた時、彼の嗅覚を突いた。厳格で冷たい、か細い声で、デルヴィは囁いた。
「これを私から隠すことが、あの子を罰から逃れさせることになるとでも思っているのなら。あなた、大間違いよ、サンディ!」
デルヴィは再び身を引いた。その足取りは優雅だ。だが、今回は机の向こうの玉座へは戻らない。威圧的な動きで、彼女は机の上に腰掛けた。サンディの、真正面に。左足が、右の太ももの上に、ゆったりと組まれる。
「お前たち二人、一緒に罰してあげるわ。」




