第3話託された願い
ミラの希望は、粉々に砕け散った。暗い過去の影が、再び彼女を苛む。ジャミルの不在は、彼女が再びあの目に見えない牢獄へと投げ戻されることを意味していた――光もなく、新鮮な空気もなく、優しさもない世界。ただ、闇の中で息を詰まらせる絶望だけがある。
その痛みは耐え難く、涙が止めどなく流れ続けた。女主人の決定は、逆らうことのできない絶対的な運命。今や無力となった、この施設の所有者の息子であるジャミルでさえも。
「ジャミル兄様が決めたことなら、何でも受け入れます。あちらでは、私のことは心配しないでください。私はここで大丈夫です。それに、約束します。ジャミル兄様がお戻りになったら、卒業のお祝いをしますから。」
ゆっくりとした仕草で、ミラは頬を濡らす涙を拭おうとしたが、その流れは一向に止まらない。抑えられた嗚咽が微かに聞こえ、彼女の正面に立ち尽くすジャミルの耳を苛んだ。
ジャミルはもう耐えられなかった。彼はその涙を拭ってやろうと手を伸ばしたが、ミラは素早くそれを振り払った。その拒絶の反応に彼は驚き、無言の問いが心に浮かんだ。
冷たく静まり返った長い廊下で、ミラの泣き声は優しくも痛ましく響き、物言わぬ石壁の間をゆっくりと伝わっていった。そこから遠くない、子供部屋へと続く角で、一人の少年が影の中に静かに寄りかかっていた。彼の赤い髪は無造作に跳ね、その鋭い瞳は交わされる一言一句を聞き逃すまいとしていた。彼はサンディ・ヴァンキッシュ。ジャミルの親友であり、義理の弟でもある。その鋭い赤い瞳は、彼の姿にどこか危険な印象を与えていた。
「ごめんなさい、ジャミル兄様。仕事に戻らないと。もし奥様に見つかって、怠けてるなんて思われたら、罰を受けてしまいますから。」
ミラは、自らの心の崩壊を隠すために嘘をついた。彼女はすぐに背を向け、厨房へと走り去り、廊下の角に消えていった。
ミラが走り去る間、サンディは素早く壁に背を預け、見つからないように影の中に身を潜めた。
ミラが残した静寂は、ひどく重かった。ジャミルはただ立ち尽くし、少女が消えた方向を見つめることしかできない。数秒後、彼の防御が、崩れ落ちた。一粒の涙がこぼれ落ち、それに続いて、さらに涙が溢れ出す。彼は両手で顔を覆い、その体は床へと崩れ落ち、両膝が硬いタイルを強く打った。
隠れ場所から、サンディはジャミルの抑えられた嗚咽を聞いていた。心が、えぐられるようだった。その痛みを知っていた。最も大切な人と別れることは、選択ではない。運命に直面した時の、絶対的な無力感なのだ。
主人のそれほどまでに弱い姿を見るに堪えかね、サンディは隠れ場所から出ることに決めた。彼の静かな足音は、まだ悲しみに沈むジャミルには気づかれない。その隣に着くと、サンディは片頬を歪めて笑いながら、手を差し出した。
「ちっ! 俺の知ってる若様は、意外と泣き虫なんだな。いつも明るくて冗談ばっかり言ってた若様は、一体どこに行っちまったんだか!」
サンディの揶揄は、ジャミルを現実へと引き戻すのに成功した。彼は素早く涙の跡を拭い、親友の差し伸べる手を取って立ち上がった。
ジャミルが立ち上がった後、一瞬の静寂が二人を包み、やがてサンディがそれを破った。
「あんたとミラの会話を盗み聞きした無礼、許してくれ。」
サンディはジャミルをぐいと引いて、しっかりと立たせた。その謝罪は、ジャミルの心の中ではただの風のように過ぎ去った。もっと、遥かに重要なことがあったからだ。
「サンディ、君に一つ頼みがある。」
その言葉は、断固とした響きで告げられた。ジャミルの視線はあまりにも鋭く、まるで親友の忠誠を測っているかのようだった。
「へっ!? なんだよ?」
ジャミルはすぐには答えなかった。彼は左右を見回し、廊下に誰もいないことを確認する。安全だと確信すると、彼は近づき、囁いた。
「もしあの子に何かあったら、僕のためにミラを守ってほしい。毎週、僕に報告を。母上の動きを監視して、少しでも怪しいと思う動きがあれば、逐一知らせてくれ。子供たちを守るべきこの施設が、汚されるのは見過ごせない。」
命令口調のジャミルの頼みを、サンディは即座に理解した。彼は何も問わず、ただ、非常に力強い頷き一つで返した。数千の疑問が頭の中を駆け巡っていたが――奥様がどうした? この施設がどうした?――彼はそれを丸ごと飲み込んだ。ただ、信じるだけでよかった。
自信に満ちた彼の声が、二人にだけ聞こえるように響いた。
「わかった! 任せておけ、ジャミル兄様。」
サンディがさらに何かを言う前に、廊下の突き当たりからゆっくりとした足音が響いた――軽く、しかし落ち着き払っている。焼いた肉と甘い葡萄酒の香りが、一人の女性の存在と共に、ふわりと漂ってきた。ユンが、銀の盆を手に、音もなく、しかし無視できない存在感を放ちながら角から現れた。
近づくと、彼女は穏やかで丁寧な声で尋ねた。
「ジャミル様。サンディ。なぜまだこのような場所に? 朝食は食堂にご用意できております。皆様とご一緒なさってください。」
サンディが答えようとしたが、ジャミルが先にそれを遮った。
「すまない、ユン。僕とサンディは今日の朝食は欠席だ。母上にすぐに荷物をまとめるよう言いつけられてね。サンディには、その手伝いを頼んだんだ。」
ユンはすぐに理解した。彼女はジャミルが荷造りをする理由について、それ以上は問わなかった。女はただ、従順に頷くだけだった。
「かしこまりました……それでは、失礼いたします。」
返事を待つことなく、ユンは執務室へと歩を進めた。大奥様への朝食を、届けるために。
高くそびえる中央廊下は、大理石の床に反射する朝の光を除けば、静まり返っている。いくつかの角を曲がり、彼女はほとんど色褪せた百合の彫刻が施された、大きなマホガニーの扉の前にたどり着いた。この扉の向こうで、女主人が待っている。
ユンは女主人の執務室の扉の前で足を止めた。彼女は息を整え、ノックをする前に、手の中の盆が完璧に平衡を保っていることを確認した。
「デルヴィ奥様。お邪魔して申し訳ありません。朝食をお持ちいたしました。」
静寂。中からの返事はない。ユンが辛抱強く待っていると、やがて聞こえてきたのは、入室を許可する声ではなく、カチリ、という鍵が回る微かな音だった。扉は軋みもせずに開いた。デルヴィがその向こうに立っていた。その顔は無表情だったが、紺色の瞳は真っ直ぐにユンを見つめ、冷たく、突き刺すようだった。
ユンは敬意を込めて頭を下げ、中へと足を踏み入れた。豪華な朝食が乗った盆を、開かれた家族の書類が置かれたデルヴィの執務机の上に置いた。
「失礼いたします、デルヴィ奥様。」
ユンが別れを告げるために振り返ろうとした、まさにその時。
カチリ、という二度目の音が、扉が再び施錠されたことを告げ、彼女をその場に凍りつかせた。
彼女は今、この部屋に、女主人と共に閉じ込められたのだ。
デルヴィは机に近づいた。その視線は、目の前のおいしそうな食事には全く向けられていない。彼女のしなやかな手が盆に伸びたが、それはグラスやフォークを取るためではなかった。指が、こともなげに、鋭いステーキナイフをつまみ上げる。彼女はそれをゆっくりと裏返し、磨かれた刃にランプの光を反射させた。
そして、ユンから一度も目を離さずに、デルヴィはその鋭いナイフの先端を使い、自身の爪の下の汚れを掃除し始めた。非常にゆっくりと、慎重に。
部屋の中の唯一の音は、爪と鋼が擦れる、微かな音だけだった。どんな叫び声よりも、脅威的に響く、小さな音だった。




