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7話 ギルドマスター就任

「と言うわけでこの少年が次のギルドマスターだ!」

「よ、よろしくお願いします!」

 ジョージがそういうと僕は椅子から立ち上がりぺこりと頭を下げた。


「ふぅん…アンタがマスターね」

 サラが僕のことをジロジロと見てくる。

「あ、あの……何か……?」

「別に。ただ、ちょっと意外だっただけ」

 サラはそう呟くと僕の頭を撫でた。

「大丈夫。ウチら守るからね」

「は、はい……」

 サラの言葉に僕は思わずドキッとした。


「ではギルドマスター。私のことも仲間として認めてくれるか?」

 マリアが僕の前に膝まづくとそう聞いてきた。

「も、勿論です!マリアみたいな強い人が仲間になってくれて心強いよ!」

「そ、そうか?」

 僕がそう言うとマリアは笑顔で僕の手を握る。

「ならば私はきっと貴方の役に立とう!」

「そ、それは私もよ!」

 ララもマリアに続くように僕の前に膝まづくとそう言ってくる。

「私はこれから貴方に忠誠を誓うわ!」

「け、忠誠って……そんな大袈裟な……何回も言うけど僕そんなに強くないよ…」

「強くなくても。その統率力やカリスマ性は評価に値する。マスターは誇っていい」

「う、うん……ありがとう……?」

 僕はマリアの言葉に思わず照れてしまう。

「分かった。僕はこのギルドのマスターになるよ!」

「よく言ってくれた!」

「ありがとうマスター!」

 僕はそう言って皆に拍手で迎えられたのだった。


 僕はギルドの奥の机に向かっていた。

「俺の名前か?アーロンだよ。大鬼族のな」

「アーロン……だね。これからよろしくお願いします!」

「おう、よろしくな!趣味は酒飲むことだな。お前も飲もうぜ」

「え、えぇ……僕まだ子供ですし……」

「ガハハ!分かってるよ!冗談だ!」

 アーロンはそう言って大笑いした。

 ギルドメンバーについて把握する。これがまずの初仕事だ。

「えっと……じゃあ、アーロンは力仕事が得意と…」

「まぁそうだな。俺はそういうのが得意だ!ガハハ!」

 アーロンは大笑いする。



 次に来たのは……

「えっと……ルドルフ。お願いします」

「あ、あぁ……ルドルフだ。趣味は競馬競艇競輪パチンコスロット…そしてサキュバスの夜の店巡り」

「変な趣味植え付けるのはやめろルドルフ!」

 ルドルフの頭をマリアが叩く。

「痛ッ!何をすっだマリア!」

「そんな変な趣味をレンに植え付ける気だろう…」

「いや違うが!俺はこのガキに大人の世界ってものをだな……」

「やめんか!ド変態!」

「ギャース!」

 マリアがルドルフを更に叩く。


 この世界のギルド経営は非常に大変そうだ…

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