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6話 ドラゴン討伐

帝都の入り口には多くの冒険者が集まっていた。

奥には超巨大なドラゴンが来ていた。

「来やがったな。ドラゴンの野郎ォ!!」

アーロンが金棒を振り回しながら叫ぶ。

僕はジョージに尋ねる。

「ジョージ。これは…」

「旦那。魔物襲来でさ。最近また酷くなったなぁ…」

ジョージはそういうと腰から剣を抜く。

「ジョージ。私も参加してよいだろうか」

「いいぜ」

マリアも臨戦態勢だ。

「行くぞてめぇら!」

アーロンがそういうと冒険者たちは駆け出して行った。


僕は後ろで静観していたが中々皆苦戦しているみたいだ。まずそもそも冒険者同士の連携が全く取れていなく完全個人戦だ。これでは効率が悪いだろう。


「ファイアボール!!」

ローブを来たルドルフが奥から魔法を放つが前にアーロンがいるせいで壁になって狙いがつけにくい。

「どけアーロン!お前のバカでかい図体が邪魔で魔法が撃てねぇ!」

「なんだと!背中がかゆいと思ったらルドルフ!てめぇが後ろから狙撃してやがったな!」

「何がどうなってそうなんだよ!何でお前を攻撃する必要があんだよ!」

ルドルフとアーロンが言い争うその目の前をサラが走っていく。

「じゃあね~オッサンたち~!」

「おい抜け駆けすんじゃねぇサラァ!」

アーロンがそういうまでもなくサラは俊足で駆けていく。

サラは小刀を持って魔物を切り裂いている。

「サラのやつ、やっぱ早いな」

ジョージは感心している。

「ほめても何も出ないよ?」


しかし…

「サラ!避けろ!」

僕はそう叫んだ。奥でドラゴンが炎を吐いたのを見たからだ。

「え?」

サラは何とか頭を下げて避けた。

「オラァァァ!」

その隙にアーロンが金棒でドラゴンを打ち倒す。

「このガキ…どこまで冷静なんだ…」

「皆バラバラにやっても駄目だ!一斉に攻撃しないと」

僕はそう提案する。

「そうだな……」

マリアは剣を持ちながらそう振り返った。

「そんなに言うならば旦那が指揮してくだせぇよ」

ジョージがそういう。

「いや、僕は指揮官とかやった事ないし」

僕は戸惑う。

「私も賛成よ。レンちゃん。いやご主人様♪」

「ご、ご主人様?!」

ルナ様もうなずく。


「ゴホン!それじゃぁせーので魔法を打つよ!」

「「「おす!」」」

「せーの……」

ドカーーーーン!! ギルドメンバー達は魔法をドラゴンに放つ。

ドラゴンの周囲は一気に燃え、倒されていく。

「次は近接攻撃だ!せーの!」

「「「おりゃぁぁ!」」」

アーロンがジョージが、サラが同時にドラゴンに挑みかかる。

「ギャオ!」

ドラゴンの翼は切れて落ちる。

「やったか!?」

ジョージが叫ぶ。しかし……

「グルル……」

ドラゴンは立ち上がった。そして火炎を吐いた。でも…

「ふっ後ろを取られたな!」

いつの間にか後ろに回り込んでいたマリアが剣で後ろから切りかかる。

「ガハァ…」

ドラゴンは地に伏した。


「倒したぞ!」

マリアはそう叫ぶ。

「やったな!」「やりましたね」

ルナ様とルドルフが喜ぶ。

「全部旦那のおかげでさぁ!」

「いや僕は何もしてないよ…。とどめを刺したのはマリアだし」

ジョージの言葉に僕は答える。

「でも作戦を立てたのはレンちゃんでしょ?」

「え、えぇ…」

「じゃあそれでいいじゃんね~」

サラはそういって僕をほめたたえる。


「って訳でだ。俺様はこの人にギルマスになってもらおうと思ってるんだが…」

「賛成~!」

「了解した」

「後で他の連中にも伝えねぇとな」

ジョージ、サラ、マリア、アーロンの3人はそんな話をしている。

「え?」

僕は驚いた。ギルドマスターってまさか僕?

「で、でも僕ギルマスなんて…」

「細かいこと言わないで早く行くわよ!後アンタは私の上司になったんだから様つけ要らないわよ」

そういって僕はルナたちに引きずられていった。

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