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22話 決戦のネタバラシ&帝都ギルドへの帰還

 倒れたタイガの前に僕は立つ。


「倒したか?」


 ルドルフの質問に僕は無言で頷いた。


「作戦がうまく行きましたか」


「そうですわね。これでこの密猟者はしばらく動けないでしょうね」


 ルドルフとルナも近づいてタイガたち密猟者を縛り上げる。




「うぐぐ……」


 タイガはうっすらと目を開ける。


「なんでだ……なぜこのガキが攻撃してきやがった」


 タイガは驚いていた。この少年は弱いはずだと後ろに隠れているだけのはずだと。不意を突かれただけに困惑が勝ったのだった。



 目の前には左からルナとルドルフ。そして間に僕がいてサラやシルフィも立っている。後ろには僕とフィンとそれを守るようにマリアが…何か僕が二人いなかったかとタイガは思った。


「さぁ戻れ」


 ルドルフが僕の肩を叩くとレンはブルッと震えて白い尻尾を出したのだった。


「なっ…」


 ドロン!


 音を立てて目の前に現れたのは白い小狐だった。さっき殴って来たのは僕ではなく僕に化けた従魔の妖狐だったのだった。


「助かったよホワイティ!」


「コン!」

 僕がそう妖狐に感謝を告げるとホワイティはそれに応じて鳴く。


「コイツ……伝説の狐じゃねぇか。俺が一番探してた奴」


 タイガは手を伸ばそうとしてサラに手を踏まれる。


「アンタは気絶してな」


 そのまま頸に電気を当てられ気絶する。



「はぁ……倒すのに時間かかっちゃったね。フィン」


「まぁええやろ。ここまでの敵がいたんやし」


 レンはぺこりと頭を下げるがフィンは両手を振って頭を上げるように促す。

「そうだな。今から一緒に探すか」


「じゃあ俺はルナ嬢と一緒にちょっと後始末してますんで残りメンバーで探し行ってください」


 そんなことをしているとケルベロスが何かを嗅ぎつけたらしく僕のことを更に引っ張っていく。


「お!何か見つけたのかな?!」


 そのままメンバーを連れて行った先は真っ赤な絨毯だった。


「これが全部ゴウエンタケ……」


「凄いやん!予想の五倍は取れるで!まぁ必要数の1.5倍までしか取れないんやけどな」


 僕、マリア、サラ、シルフィ、フィンの五人はキノコを採っていく。


「ひゃ~大量大量!ホンマ助かったわ!」


 フィンはそう歓喜して僕の背中を叩く。


 僕たちがかご一杯にキノコを入れて歩いていくとルドルフはあらかた密猟者を縛り上げた後だった。


「さて後は帰るか。自力で……」


「え?自力で?」


 僕は驚いてルドルフに聞く。あんなすぐに来たのに帰りはルナもルドルフも自力なのか。


「帰りは自力なんだよなぁ…な、ルナ」


「え?そうなんですの?私何も聞いてませんわ。すぐにヒュンと帰れるのかと」


「すぐに行き来できるなら馬車で動かないんだよなぁ……」


 ルドルフが来た魔方陣は少ないうえに一方通行になってしまうという問題を抱えていた。一応魔力が溜まればまた使えるのだがその時間が長すぎて短いスパンには向かないのだ。


「なら街の中央部にある転移魔方陣で帰るというのは…」


「あれはめちゃくちゃ金がかかる上に大人数での移動には向かないさ。その上めちゃくちゃ混雑してると来た…緊急時なら押し退けて使えるんだがな」


 ルドルフは頭を抱える。僕はそれを見てこう言った。


「なら僕らの馬車に乗ればいいよ!」


「「ダメ!!」」


 マリアとサラが大声で止める。


「まぁあの馬車は移動用やないから乗る場所少ないわな」


 フィンも同意するが二人の理由は少し違うようで。


「そ、そうだぞ!私とレンがぎゅうぎゅうの馬車の中で……そのだな密着してあられもない姿になっても良いのか?私は別にいいが」


「そだよ~。レンちゃんは小さいんだからデカ女のマリアに潰されちゃうよ」


「何?」


 二人の女はにらみ合う。


「はいはいとりあえず二人の場合は利便性と言うより下心が先行していることが分かったぞ」


「そうですわね!行きは4人でくんずほぐれつしたのですから帰りは私がレンちゃんと共に帰るのですわ!若いお二人は歩いて帰りなさいな「そういうことでもないけどな」後ルドルフも」


 ルドルフは肩を落としてしまった。僕は次の言葉を告げる。


「な、ならこの密猟者たちを突き出してどうするか考えようよ」


「「「「「そうだな」」」」」


 五人の仲間は僕に従った。





 結局警備兵に突き出したところ、優しい隊長のの計らいで王都に移送するのでそのついでで良ければ警護代わりに馬車の空いたスペースに乗せてもらうことに落ち着いたのだった。


「何でワイがこのあんちゃんと二人っきりで相乗りやねん!」


「知りませんよ。何かマスターのことを奪い合った結果ですから」


「あのショタがぁ!あの年でハーレムですかい!羨ましいなぁ!」


「ハーレムにさせられた方が正しいですけどね。あの人たちマスターのことになると目の色変えるから」


「今あの馬車の中で四人でくんずほぐれつしとるんかな」


「いや流石に……彼女たちにも一握りの理性はあるかと。あるよなぁ……」

「アンタも心配なんか~い!」


「まぁ行きより空いたんだからいいじゃないすか……空いたから」


 僕を奪い合う女子たちの様子を目の当たりにし、若く爽やかなルドルフは死んだ目をしていたのだった

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