アヤ
離れないって約束したはずだったよね
言葉の綾がいつしか
仮縫いを帯びた
きっと泣いて
どんなに楽になれたらなって
想像しては
心を揺らした
未完成をただ説いた
素晴らしい私以外の誰かと彼の世界だけが
迷いも苦痛もなくて
本当に抱きしめたくなるほど
恵まれているんだろうな
顔も名前も知らないままにして
消したかった一つのことを
刹那に飲み込んでしまえたら
どれほどいいか
離れないって約束したはずだったよね
言葉の綾がいつしか
仮縫いを帯びた
結び目には私
他のものは全部い亡くなれ