表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

94/94

エピローグ

 俺らが気が付くと、そこはホールではなく会場だった。

 円卓の面々を見渡すと、ツインテがいる。

 どうやら、フィフスステージの参加者らしい。


「ツインテ」

「メガネ君、それにポニテさんも。よかった、二人とも勝ち上がったのね」


 ツインテは嬉しそうに言うが、

 俺は勝ち上がった方法を思い出して、表情が暗くなる。

 俺の様子にツインテが不思議そうにすると、ニャルが、


『では皆さん、皆さんがわたくしに感謝しなくてはならない理由を発表しますね♪』


 前振りもなく、急にニャルが笑顔で告げた。



『何故なら皆様は、既に死んでいるからです♪』



 全員が絶句した。

 こいつ何を言って、

 投票結果を映すはずの大画面が起動。

 首を回すと、そこには学校から帰宅途中の俺が車に撥ね飛ばされる映像が映っていた。


「おい……なんだよあれは……」


 俺は信じられなくて、首を横に振って否定する。

 続いてポニテが、学校の屋上から、他の生徒に突き落とされるシーン。

 ツインテがお風呂場で手首を切るシーン。

 その後も、他のプレイヤーが死ぬ瞬間が次々流された。


 

 思い出した。



 映像が引き金となって、俺の中で、眠っていた記憶が呼び起こされる。

 俺は帰宅途中、気が付いたらこのホテルにいた。

 でも、実際には帰宅途中、何か大きな衝撃が体を襲って、アスファルトに叩きつけられてから気を失って、それから俺はこのホテルのベッドで目を覚ましたんだ。


『これでおわかりですかぁ? 皆さんわぁ。わたくしのせいでデスゲームに参加させられたと思っているかもですけどぉ、皆さんはとっくに死んでいるんですよ♪ ここにいるのは魂だけです♪』


 愉快そうに笑うニャル。

 俺も、誰も何も言えない。

 俺が、もう死んでいる?

 悪い冗談だ。

 そんなの、どうやって信じろって言うんだ。


『だから私に殺されたと思うのはお門違いなんですよー、だってもう死んでいるんですからー。私はですねぇ、もう死んじゃった人の魂を使って遊んでいるだけなんですよ♪ ですから私に殺されたとか、人間を玩具にしてどうとかそんな事言われる筋合いなんてまったくないんですよ♪ むしろ、感謝して欲しいですねぇ』


 誰かが叫ぶ。


「死者を冒とくして何が感謝だ!」

『あれ? 何を言っているんです? だって優勝したら元の世界に帰れるんですよ? つーまーりー』


 俺はハッとした。

 まさか、エーコの言っていた優勝して現世に帰るっていうのは……

 ニャルは、明るく、可愛らしく笑った。




『最後まで生き残った人達は、特別に生き返らせてあげますよ♪ 私、神様ですから♪』

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 昔書いたのはここまでです。

 もしも人気があったら本格投稿したいです。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ