フォースステージ ジョブ分け
『みなさんようこそ♪ ついについにフォースステージでございますですのよですよはいいいいい♪』
妙なテンションでニャルが裁判長席に着地した。
なんだか、
いつも来ているゴスロリ服がゴージャスになっている気がする。
会場はいつも通り、多くのシャンタ達でにぎわっている。
当然、シャンタ達はもうみんな本来の姿で、十代後半から二十歳前後ぐらいの容姿に感じる。
ロリっ娘も可愛くていいけど、俺はこっちのがいいかな。
おっと、別に俺はおっぱい星人とかじゃないですよ。
などとどっかの誰かに言い訳をしながら、俺は円卓の席に腰を下ろす。
円卓に座っているのはさっきのホールで会った一〇人。
赤シャツ。
青シャツ。
緑シャツ。
黒シャツ。
ぽわぽわ。
メラメラ。
包帯。
タコヤキ。
そして俺とポニテだ。
みんな、見た目は強そうじゃないって言うか、オーラがないけど、でもこいつらは全員このフォースステージまで勝ち上がって来た連中だ。
俺やポニテみたいに、強い奴と組んで勝ち上がってきただけかもしれないけど、場数を踏んでいるという点では、侮れない相手だろう。
「おいニャル」
『はいはい、なんでしょうかメガネきゅん?』
「それで俺らをこのゲームに巻き込んだ理由っていうのはなんなんだよ?」
『あーはいはいはいはい。そういえばフォースステージに勝ち上がったら教える約束でしたね。じゃあおしえますよー♪』
ニャルは裁判長席から降りて、天井から会場全体に紙吹雪が降り注いだ。
『パンパカパーン♪ 実は皆さん差はわたくしにめちゃんこ感謝しないといけないのでーすよですよー♪』
「はぁっ!?」
「ふざけんじゃねえぞ」
「どういうことやニャル公!」
みんながブーイングを飛ばす中、ニャルは手をひらひらさせて遊ぶ。
『ですからー、皆さんこんなデスゲームに巻き込まれてご立腹なわけですよね? でもでも恨むなんてお門違い、とある事情によって皆さんは私に感謝すべきなのですよ』
俺は反論する。
「こんなゲームに巻き込んで、感謝なんてする事情があるわけないだろ!」
『それはどうでしょう?』
ニャルはニヤリと笑った。
『人殺しも戦場でなら褒められます。病気で苦しむ人を安楽死させるなら、殺した相手から感謝されます。いいですか皆さん。この世に良い事悪い事なんてものは存在しないんですよ』
その時、俺はニャルの瞳の奥に、不気味な光を感じた。
『大事なのは、どういう状況下で何をやったか。それだけですよ』
ニャルは裁判長席にお尻を下ろす。
『今回はここまでです。その事情を知りたかったら、今度はこのステージをクリアしてくださいね♪』
「おい、ニャル、ちゃんと最後まで」
『では議論スタートでーす♪』
言葉を切られて、やむ追えず俺は前を向いた。
イスに座り直すと、また頭の中に職業の情報が流れ込んで来る。
今度はなんだろう?
また兵士なら都合がいい。
今回の仲間はポニテだけ。
毎晩をポニテを守ろう。
そんな風に考えていると……
は?
その職業に、俺は頭の中で絶句した。
なんだよ。
なんなんだよこの職業は!?
顔から血の気が引いて、手が震えた。
……悪魔の職業だ。
俺は手の震えを抑えながら、ポニテを見る。
するとポニテは青ざめて、俺の視線に気づくと、助けを求めるようにして俺を見つめている。
どうしたん。
まさかポニテも何かとんでもない職業に。
「よしっ、じゃあ議論を始めるぜ!」
赤シャツが最初に乗り出した。




