嘘だろ……
「っと、ここがフォースステージか、いつまで続くんだろうなツインテ……」
帰って来る言葉がない。
「ツインテ?」
辺りを見回すと、ホールのソファには俺と、ポニテと、見慣れない顔の人達が何人も座っている。
でも、どこにも、
ツインテも、
シャギーも、
茶髪もいなかった。
「おかしいな……おーい、エーコいるかー?」
『はい、わたくしはここですよ♪』
まだみんなが起き切らない中、元の姿のエーコが胸を揺らしながら、天井からくるりと回りながら落ちて来た。忍者みたいな奴だな。
「なぁエーコ。ツインテ達の姿が見えないんだけど」
途端に、エーコは気まずそうな顔になる。
「あぁ、それがですねぇ」
「なんだよ、どうしたんだよ?」
「言いにくいのですがぁ……」
「?」
煮え切らないな、どうしたんだ?
エーコは目を泳がせながら、
「実は、今回は別の会場にいるんですよ?」
「……は?」
「どうやら他の会場でも、チームを作るプレイヤーが続出しているらしくて、ほとんどチーム対抗戦になっちゃっているらしいんですよ。それで一度大胆なシャッフルをということでして」
申し訳なさそうにうつむき、上目づかいに見て来るエーコ。
えーっと、それはつまり……
ええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええ!?
前回はたまたま俺の推理でクリアしたけど、今回もツインテ抜きでクリアしろってことなのかよ!?
「無理だろぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!」
俺の悲鳴で、全員が起きた。
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職業名 墓守
能力
三日目の夜から使用可能。今までに死んだ職業を知る。
運用
死んだ職業が解るだけで、誰がどの職業だったかは解らない。
兵士はもう死んだから、守ってくれないなど、すでにいない職業がなんなのかを確認しながら、ゲームを進めよう。
また、死んだ職業の中に大預言者がいたら、つまり死んだプレイヤーの中に、人狼の正体を知る人がいたことになる。
死んだプレイヤーの発言をよく思い出せば、ゲームクリアの突破口になるだろう。
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