表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

71/94

スタッフ使い

 俺ら四人は、ぞろぞろと連れだって茶髪の部屋に行った。

 ちなみに俺はミュール達にバレないよう、ホールの方を見張って警戒中だ。

 でも、背後のツインテ達の作業は一向に進んでいない様子だ。

 何をしているんだろう。


「駄目ね」

「茶髪さん出てきません」

「あいつどこほっつき歩いてんのよ」


 後ろから足音が近づいてくる。


「駄目よメガネ君。茶髪がいない」

「手分けして探しましょうか?」

「それしかないんじゃない?」


 三人に言われて、俺も頷く。


「了解、じゃあ各自ホテルの中を探して、そうだな、エーコ」

『はーい♪ エーコ参上でございます♪』


 ロリっ娘エーコが、どこからともなく現れた。


「エーコ、仲間内で連絡取り合いたいんだけど、ツインテ達にもシャンタをつけてくれないか?」

『了解致しました。では』


 言うと、ポニテははシャンナが、

 そしてツインテとシャギーのすぐ横にも、別のシャンタが突然現れる。

 エーコはウサ耳カチューシャ。

 シャンナは猫耳カチューシャ。

 シャギーのシャンタは犬耳カチューシャ。

 そしてツインテのシャンタは……黒くて丸い耳をつけていた。


「え、貴方それは何の耳なの?」

『はい、ワタクシは熊耳でございます』


 メガネをかけて、冷めた表情をしたシャンタが、くいっとメガネの位置を直す。


「なんで私だけ猛獣なのよ?」

『いえ、特にそのような事は、あれ? 熊耳は可愛くないですか? 森の熊さんといえば可愛らしいイメージを持っていると思いますが?』


 見た目はロリだが、そのシャンタは冷たい視線で、上から目線の口調でツインテを見上げている。


 対してシャギーのシャンタは元気が良くって、子犬のようにシャギーにじゃれついている。


 シャンナは相変わらず、子猫のようにしてポニテに甘えている。

 メガネシャンタは大人口調で、


『ではツインテ様、任務へ向かいましょう』


 キリッとした表情で言われて、ツインテは、


「…………ええ」


 その声は凄く低かった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ