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ハニートラップ

 ピンポーン


「ん?」


 部屋のチャイムに起こされて、俺の意識は覚醒した。

 ツインテかな?

 俺は眠たい目をこすりながら、特に警戒せず部屋のドアを開けた。

 するとそこにいたのは、


「こんばんわメガネ。入るわよ」


 ミュールだった。


「ミュ、ミュール!?」


 俺は思わずうしろに飛びのいてしまった。


 名前の通り、最近のお洒落用のサンダルである、ミュールを履いたそいつは、勝手に入室すると、後ろ手で部屋のカギを閉めた。ミュールを脱いで、部屋に上がって来る。


 いや、なんでカギ閉めているんだよ。


 ミュールは相変わらずワイシャツのボタンをはずしたままで、大きな揺れる胸と一緒に、細かい刺繍が施された白いブラが覗いている。


 相変わらずエロいなぁ。


 まぁでも、ポニテは胸が大きいだけじゃなくて清楚な感じがして可愛いし、エロさなら通常上体のエーコの方が上だ。


 それにこんな、モロ出しの下品なエロさに俺は屈しないぜ。


 俺は毅然とした態度でミュールと向き合う。


 ただ裸が見られればいいと思うのは素人。

 男は見えそうで見えないとか、

 清楚な女の子がグラマーな体付きとか、

 裸や下着姿を見られて恥ずかしがる姿とか、

 そういうのにこそ本当の興奮を、


 ミュールがブラウスを脱ぎ捨てた。


 ふぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお‼‼‼


 全身が熱くなる。

 心臓が炸裂して鼻の奥に血の匂いが広がる。

 男の本能が理性軍を総攻撃し始める。

 いや待て、こんなの水着と露出度変わらないじゃないか!

 でも、

 でも同じブラでも水着のブラと違って下着のブラは見る機会が無いし。

 問題は露出度じゃなくて普段見られるかどうかなんだ。


「ねぇメガネ。アナタ、私と組まない?」


 言いながら、ミュールはスカートのホックをはずす。


「くく、組むってどういう事だよ?」


 俺は冷静を装えず、大興奮しながら尋ね返す。

 ミュールはスカートのファスナーを下ろしながら、


「言った通りよ。私が死なないように、議論で私が容疑をかけられたら弁護するの。そして、投票は私以外の人にしてもらうわ。お礼はそうね」


 スカートが落ちた。


「カラダで払うわ」


 ヒモパンだった。

 しかも丈が極端に短い。

 ようするに縦に短かくて、細いショーツだ。

 そして両腰は紐状。

 エロサイトでしか見たことが無いソレを、ミュールは履きこなしていた。


「~~~~っっ!?」


 熱い!

 耳が熱い!

 なんだこれは!?

 なんなんだこれは!?

 なにがどうしてこういう状態になった!?

 ミュールが俺に歩み寄り、爆乳をおしつけるようにして抱きついた。


 やわらかく押し潰れる豊かな胸が、下着越しにもそのやわらかさと弾力を主張してくる。


「ねぇメガネ。アナタ今、何を考えているの?」

「な、何って……」

「当ててあげましょうか? 『どこまでシテいいんだろう?』 違う?」

「意味がわからねぇよ!」


 ミュールの妖艶な瞳が、俺をなめるようにして見上げて来る。


「うふふ、アナタ、童貞でしょ?」


 ミュールは俺を強引にベッドへ押し倒した。

 仰向けに倒れる俺に四つん這いに覆いかぶさり、俺の視界はミュールの美貌で塞がれてしまう。


「ねぇ、アナタって普段どうやって処理しているの?」


 ミュールの手が、俺の制服のボタンをはずしていく。

 ブレザーを脱がされて、すぐにワイシャツのボタンをてがかかる。


「コンビニでエロ本の立ち読み? 袋とじをこっそり覗く? それともエロサイト? それで妄想しながら、自分で」


 ボタンをはずすのを途中でやめて、ミュールの白い手が、俺の股間をズボン越しになでた。


「ちょぉっ!? おま!」


 俺は背中に汗をかいて、息がどんどん荒くなっていく。

 ミュールの細い指が、俺のベルトをはずしていく。

 その現実と、カチャカチャという音で、腰がトロけそうだ。

 俺の中で色々な妄想と期待が膨らんで、一切の抵抗を拒んでしまう。


「ねぇ、アナタ気付いている? このゲームの攻略方法?」

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