寂しくなんてないんだから!
ファーストステージでエーコに言われた事に反論ができない。
人間は自分の都合に合わせて、
自分の土地で自分の家畜を育てる。
人間という生き物は、地球の支配者ヅラで、他の動物を殺して食べるためだけに家畜を育てている。
競馬は馬を無理矢理走らせて、
闘牛は無理矢理牛同士を戦わせて、
闘犬は無理矢理犬同士を戦わせて、
闘鶏は無理矢理鶏同士を戦わせて、
でも相手は神様だ。
神様が自分で作った地球に自分で繁殖させた人類を使ってゲームをする。
酷い話だ。
俺らをなんだと思っている。
人間は神々が作ったかもしれない。
けど、だからと言って俺らはお前の道具じゃないぞ。
なんて言うのは簡単でも、
じゃあ家畜に同じことを言われたらどうだろう?
食用肉牛が、
俺はお前に喰われる為に生まれたんじゃない。
俺には生きる権利がある。
俺はお前の道具じゃない。
俺に自由を与えろ。
と言ったとして、
畜産者ははいそうですか、と家畜を自然に帰すだろうか?
加えて、
ポニテの言う通り、悪いのはニャルだ。
ニャルの眷属であるシャンタ達。まして、俺の目の前にいる、エーコ個人が悪いわけじゃない。
坊主が憎ければ袈裟まで憎いはどうだろう?
少なくとも、エーコという一個人というか一個神に対して、俺が憎しみを持つのは違うような気もする。
でもそれをツインテには言いたくない。
言えば、まるで俺がこのデスゲームを肯定しているように思えるからだ。
俺はあくまでも、ツインテと一緒にこのゲームと戦う。
いや、ニャルと戦う道を歩きたい。
「ごめん、よくわからないや。でも、ポニテみたいに、このデスゲームの中で逃げ道が欲しいのかもな」
俺の声は、自然とトーンが落ちていた。
すると、
「………………」
ツインテは、エーコとシャンナを交互に見比べる。
シャンナはポニテに、
エーコは俺にだきついて見た目通り、子供のように甘えている。
ツインテは無表情で、無感動な声で尋ねる。
「一応聞くけれど、シャンタというのは各プレイヤーに一人ずつ、サポート用シャンタが付くわけではないのよね?」
エーコが頷く。
『もちろんでございます♪ 特定のプレイヤーを気に入ったシャンタが個人的にこうしてコミュニケーションを取りに来ているだけでございますぅ♪』
「そう」
興味が無いようにして、ツインテは短く返事をする。
シャンナはポニテに甘えながら、
『あっ、ツインテちゃんはなんか一人でもやってけそうな感じがするから、萌えないってみんなが言ってたよ♪』
エーコが、
『バカな子ほど可愛いとは言いますが、わたくしはメガネ様の一生懸命頑張って考えてる姿にきゅんきゅんでございまぁす♪』
「………………………………」
ツインテは何も答えず、
ただ黙って、
それからようやく、
短く、
震えながら、
「………………………………………………………………そう」
ツインテって寂しいのかな?
ツインテから哀愁を感じる夜だった。
今夜は俺の能力でツインテを守ろう。
俺は心の中でそう決めた。
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オールジョブ人狼ゲーム
ルール五
シャンタ達について
シャンタとは、ゲーム主催者、這い寄る混沌邪神ニャルラトホテプの眷属です。
シャンタ達はこのゲームの運営スタッフをしています。
シャンタ達は美人で可愛くてスタイルが良くてセクシーな格好をしていますがお触り禁止です。
シャンタへの痴漢、暴行、暴言行為はペナルティ対象になります。
ペナルティ内容はシャンタへの行為の内容によりますが、軽ければ鉄拳制裁、重ければ処刑致します。
個人的にプレイヤーがシャンタと仲良くなるのは自由です。
その結果、シャンタと合意の上でのスキンシップはOKです。
ただし仲良くなったからと言って、シャンタ達がゲームを有利に運んでくれたりは絶対にないので、過度な期待はしないでください。
ただしゲームへの細かい質問。こういう場合はどうなるのか? などと質問。また、明確にチームを組んだ仲間との連絡など、軽い情報提供や協力はしてくれます。シャンタを許容範囲内で上手く使いましょう。
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