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フラれる

 今回の部屋割は、ファーストステージを争ったグループごとになっているなら、シャギーも一階の部屋だろう。


 でも、俺らは一階にいたけれどシャギーは来ていない。


 なら、ツインテの言っていた通り、食堂にいるのかもしれない。


 そう当たりをつけて、俺とポニテは食堂に向かった。


「あ、メガネ様♪」


 食堂では、シャンタAが他のシャンタと二人で食器や調理器具の片づけをしていた。

 俺を見るなり、嬉しそうに駆け寄って来る。


「おう、今回の料理担当もお前なんだ」

「はい♪ たくさん食べていってくださいね♪」

「あ、シャンナちゃん」


 シャンタAと一緒に器具の片づけをしていたシャンタを、ポニテがそう呼んだ。


「ポニテちゃん、また会ったね♪」


 シャンナと呼ばれた小柄で、猫耳をつけてシャンタはポニテに抱きついて、その巨乳に顔をうずめた。


「知り合いか?」

「はい、私、ファーストステージでも探偵だったので、シャンナちゃんが私の部屋に来て、誰か調べる人はいませんか、ってそれでみんなシャンタじゃ呼びにくいからシャンナちゃんっていう名前をつけてあげたんです」

「…………え?」


 俺はシャンタAを見る。

 シャンナ……シャンタA……


「あ、あの、俺何かもっと可愛い名前を」

「気にしなくていいですよ。メガネ様が私をシャンタAと呼ぶのであればシャンタAなのです♪」


 そ、そんな笑顔で言われると……

 俺は罪の意識で、心臓を抉られてしまう。

 胸がずきずきと痛む中、必死に、


「エーコ!」

「はい?」


 シャンタAが首を傾げる。


「シャンタAだからAを残してお前はエーコだ! 俺はこのゲーム中、お前のことをエーコって呼ぶからな!」


 エーコの顔に花が咲く。


「エーコ、良い響きでございますね♪ 解りました、ではわたくしはエーコと名乗らせて頂きます♪」


 元からシャンタ達はハイテンションでいつも上機嫌だけれど、エーコはなんだか特別ご機嫌に見えた。

 喜んでくれたようで何よりだ。


「おっとそうだ、俺シャギーを探していたんだけど」

「シャギー様ならあちらで寝ていますよ」


 エーコが指差した砲を見ると、シャギーがテーブルに腕枕をして寝ていた。

 食堂には他に誰もいない。

 でもシャギーは完全に寝入っていたわけじゃないらしい。

 俺とポニテが近づくと、すぐに顔を起こしてくれる。


「ん、メガネか、どうしたのよ?」

「ああ、シャギーが仲間になってくれないかなって思ってさ」

「仲間?」

「ああ、俺とポニテは組む事にしたんだ。だからシャギーも仲間にならないかと思って、人狼は一人だけ、チームを組んでいるのが俺らが村人だって何よりの証拠だぞ、お前も村人だろ?」


 シャギーは俺とポニテを交互に見てから、


「……嫌よ」

「へ?」


 けんもほろろに断られた。



電撃オンラインでインタビューを載せてもらいました。

https://dengekionline.com/articles/127533/

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

 職業名 大預言者


能力

 ゲーム開始時、誰が人狼か知る。人狼が複数いる場合、ゲームマスターが全員知るのか、ランダムに一部の正体を知るのかを決める。


 運用

 確実に人狼が誰なのかが解るので、最強職業の一つ。

 みんなが人狼に投票するように議論を誘導しよう。

 ただし初日から不自然に人狼を当てると、人狼に大預言者だとバレて喰い殺されてしまう。

 また、あまり強く主張するとみんなから、貴方自身が人狼だと疑われる。

 正体をバラし、兵士に守ってもらうのが人狼ゲームの定石だが、兵士の人に自分が大預言者だと信じてもらう必要がある。

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

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