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脱兎に賭ける!!  作者: 霧広 拓海
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転生第006話  さあ!!御もてなしをしよう??

「お客様、お酒をどうぞ!!」


「あーありがとうデヘヘ」


「お客様、真ん中に座って!!」


「おーありがとうオホホ」



「おい?これで大丈夫なのか?」


ファスト村から依頼を受けてやって来た男性の冒険者3名を15人の下着姿の女性たちがおもてなしをしている。


どう考えたって如何わしい事この上ないはずない。


「うん?全然問題ないぞだって彼女たちは強制的に下着姿でおもてなしをしているのではなくて自分たちの意志でおもてなしをしているのだからな」


オロンはそう言うと愉快そうに笑った。



「お客様方、素敵な身体していますわちょっと脱いで私たちに見せてくれません?」


「あへへそんなに俺たちの身体がみたい、仕方がないなそれじゃみせてあげるよん」


そう言うと3人の男性の冒険者たちは自分たちの来ていた装備を脱いでいく。


「きゃあ!!3人ともすごい良い身体をしていますわ」


酒に酔ったからか・・・はたまた下着姿の女性15人に頼まれて男のアソコが疼いたからであろうか

冒険者たちはパンツいっちょになって笑っている。


(く・なんて羨ましい・・・じゃなくておぞましい光景なんだ・・・このままだとほんとに法に触れる事になりかねないぞ)


「さてと、準備は整ったな!!ラビトよ、一旦その仮面をはずしてこのウサギの被りモノを被るんだ!!」


オロンはウサギの皮で出来た今度はウサギの仮面ではなくウサギの被りモノを俺に渡した。


「な・なんでウサギの被りモノを被る必要があるんだ?仮面で十分じゃ・・・」


「ラビトよ、この村の村長は人間ではなく兎人アルミラージだと思わせるためだ」


俺の反論にオロンは即座に説明をする。




「ねーね俺たちみんな全て解放した状態になったんだからこれから楽しい事をしようようウへへ」


冒険者3人はアソコを膨らませながら騒ぎ始めている。




「ちょーっと待つラビそこの冒険者3名!!」



「あっなんだ?こいつ!!」


「俺たちはこれから楽しい事をやるんだよ!!」


「そうそうこれからチョー気持ちよくなるんだから邪魔すんな!!」



(く・・分かってはいるけどこいつら本当に変態丸出し状態になってやがる)


俺は遠くの方から観ているオロンに対して次の指示を仰ぐ。


するとオロンは大丈夫だこのまま村長特権を発動せよと合図を送ってきた。



「お・吾輩はこのラビト村の村長をしている兎人アルミラージのラビト・ファースターだラビ」


「「「兎人アルミラージだと!!」」」


冒険者3人が一斉に驚いたような声を上げる。


「その通りラビ、お前たち我が村の村民たちを嫌らしい目でみただけではなく挙句の果てにパンツいっちょになってニジリよるなど言語道断!!罰金として身ぐるみと有り金全部おいて行くラビ!!」


(おいおいおい言っちゃったよ俺、こっちからこうなるように仕掛けておいて・・・でもこれも俺が冒険者ギルドに正式に登録するために必要な事だからな)



「何だとこの兎人アルミラージ!!村長だかなんだか知らないがやっちまおうぜ!!」


冒険者たち3人は俺に向かって飛びかかろうとしてきた。その時


「ちょっと私のラビト様になんて事するのよこの変態屑男ども!!」


「「「へっ!!」」」


「ラビト様の言うように私たちの事を本当に嫌らしい目つきで観てきて本当に最低なんですけど!!」


「「「えっえー」」」


「みんなこのゴミ虫みたいな連中追い出すわよ!!」


「ちょっちょっと待ってくれーうわぁー!!」


下着姿の女性15人に追いかけられ冒険者3人はパンツいっちょのっまま村の外へと逃げて行ったのである。


「「「ありがとうございましたお客様!!二度と来ないでね」」」


下着姿の女性15人のうれしそうな声がその場に響きわたるのであった。



それから1週間が経過



「うんうん、この1週間でラビト村を訪れた冒険者から得たお金の総額は何と30万シリン!!」


オロンはお金を数えながらニヤリと笑っている。


今更説明する必要もほとんどないと思うがオロンが俺に耳打ちしてきた内容とは下着姿の女性15人に近くを訪れた男性の冒険者たちにラビト村への接待をさせ、お酒など色々歓迎をさせた末、冒険者たちが調子に乗ってパンツいっちょになった所で兎人アルミラージに扮した俺が登場して村民たちに手を出すとはなど注意をし、それに逆上した冒険者たちを下着姿の女性15人が追いかけ回して村の外にそのまま追い出すと言う方法で資金を集めると言う事だった。


「なあ、オロン俺は冒険者ギルドに登録するための5000シリンが溜まればよかったからもう十分じゃないか?」


「ちっちっち甘いなラビトは、いくらお金が集まったからとはいえ、人相書きが出回っている事に変わりはないんだ」


「えっ!!まあそうだけど俺は村にいる時はウサギの被りものをしているし、外に出ていた時にはウサギの仮面をつけてるから大丈夫なんじゃ・・・」


「ほんとに甘いなラビトよ・・・お前はこの先本当に仮面をつけたままの人生を送るつもりなのかい?」


オロンにそう返され俺は言葉につまった。


そうなのだ・・・いくら資金が集まろうと今のままではずっとウサギの仮面をつけたまま生活を送っていかなければならない事になる。


「俺は一体どうすれば良いんだ!!?」


俺は困ったぞと言う空気を全身に纏い途方にくれる。


「よし・・・ラビトそれじゃとりあえず次の段階へと進もうか!!そうすればウサギの仮面なしで冒険者ギルドに登録出来てこの先過ごす事が出来るようになるぞ!!」


全身を纏っている重たい空気を吹き飛ばすような感覚を俺はオロンの発言を受けて感じるのであった。






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